花燃ゆ 第三十六回「高杉晋作の遺言」感想 高杉晋作死亡→いきなり戊辰戦争。

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まず、例によってwikipediaのコピペですが、1866年の薩長同盟から、戊辰戦争までの歴史イベントを順番にまとめてみましょうか…

1866年

3月7日(慶応2年1月21日)薩長同盟成立
7月29日(慶応2年6月18日)第二次長州征伐
8月29日(慶応2年7月20日)徳川家茂が病死
9月9日(慶応2年8月1日)長州軍が小倉城を占領

1867年

1月10日(慶応2年12月5日) 徳川慶喜が第15代征夷大将軍に就任
1月30日(慶応2年12月25日)孝明天皇崩御
2月13日(慶応3年1月9日)睦仁親王践祚(明治天皇)
5月17日(慶応3年4月14日)高杉晋作が病死
10月29日(慶応3年10月3日)土佐藩が徳川慶喜へ建白書を提出
11月9日(慶応3年10月14日)徳川慶喜が明治天皇へ上奏文を提出
11月10日(慶応3年10月15日)明治天皇が勅許し大政奉還成立
12月10日(慶応3年11月15日)坂本龍馬・中岡慎太郎暗殺

1868年

1月3日(慶応3年12月9日)王政復古の大号令、小御所会議
1月27日(慶応4年1月3日)戊辰戦争:鳥羽・伏見の戦い

今回はおそらく1866年末から1867年5月の高杉晋作の死亡、鳥羽・伏見の戦いの前までの期間を描いているはずですが、これを見て分かる事は、

興丸様はおいくつですか? 年齢設定は大丈夫ですか?

ってことですね。

1865年3月生まれの興丸様は、美和さんが宿下がりした(と思われる)1866年年末にはまだ2歳になるかならずかってはずですが、脅威の成長力。

これも美和さんの食育のおかげでしょうか。さすが!!

では今回も美和さんの活躍をワクワクしながら拝見する事にしましょう…

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●アバンタイトルは高杉の四境戦争での活躍と、美和の中﨟出世がシンクロして描かれます。

まるで美和の出世が、高杉晋作の活躍と同レベルの話のように錯覚を与えようとしているみたいですが、それはねーから。

そんな美和の最近の悩みは興丸さまの野菜嫌い。

いつの間にかすっかり大きくなり、会話もできるようになっていた興丸様は、好き嫌いが激しい上、美和が努力しようにも、母親の銀姫が、嫌いなものは食べなきゃいいじゃん、母親になったこともないお前にどうこう言われたくないわ、とまったく理解がないため、ちっとも改善しません。

この突然の無神経な物言い、「天地人」を思い出すわー。

●一方下関では奇兵隊の祝宴真っ最中。ってなんの祝宴なの? まさか小倉上占拠の祝い? えええ??? 興丸様があんなに大きくなってるのに???

謎の時空で高杉晋作はいかにもヨロヨロ。

体調を心配する前原一誠の前で「俺はこの通り不死身よ」と杯をあおったあげく、喀血して倒れてしまいます(奇兵隊のみなさんは感染を心配せえよ…)。

大騒ぎになる奇兵隊宿舎。ここでOP。

●OP後、美和さんは興丸様の野菜嫌い克服のため、本人に野菜を作らせることを思いつきます。というわけで、興丸様とLets畑仕事。食育大事ですね。

しかし、跡継ぎの君に農作業をさせるなんてと潮や都美姫は卒倒。

美和をしかりつけるべく駆けつけますが、驚いた事に藩主敬親公が御自ら鍬を手にして興丸君に農作業を指南。「さすがは松蔭の妹」と美和さんの食育を全面支持するので、都美姫さえも何も言えなくなってしまうのでした。

実力者がノリだけで主人公の突飛な行動を全面支持。あー懐かしいわー(号泣)。

●そんな折り、伊之助が美和を訪ねて来て高杉の容態の悪化を知らせます。渡された手紙には「話があるから下関まで来て欲しい」とあり、美和はお休みを取って高杉が療養している下関まで看病にいくことに。

何故妻子でもないのに病人の看病に? と思うんですが、高杉の死に主人公を立ち会わせるためだからしょうがないんだよねー。

美和さんは、高杉嫁の雅さん&長男の梅之進を連れて下関にいきます。興丸様より少し前に生まれた梅之進くんもやけに大きく育ってます…

●高杉は父上にも心配かけたし、病気が良くなったら山口の御城下に家を持ちたい、今までほったらかしていた家族サービスもしたい、と夢を語ります。夢っていうか死亡フラグですね。

で、美和には久坂が辰路との間に子を残していた事を伝えます。

●久坂玄瑞の隠し子の話から、場面は京都、芸妓さんたちが戦争の心配をしている場面へ。辰路は芸妓に復帰して、子供を預けてがっつり稼いでいました。

高杉晋作の遺言とは

●伊之助の暗殺を恐れた敬親公の命令で、小田村伊之助は楫取元彦に名前を改める事になります。

「わしの右腕も同然」などなど、最近の伊之助の持ち上げっぷりときたら寒々しい。

高杉晋作まで、下関にまで訪ねて来た伊之助改め楫取にむかって、楫取様ならこれからの長州を、いや日本国をも任せられるお人、なんて褒め上げちゃって、桂小五郎が出てるのに、桂の役目までこなしちゃう伊之助です。維新の三傑、木戸孝允はどうした??

●と、そんなこともありましたが、高杉の療養生活は静かに過ぎていきます。

杉家には美和からの手紙が幾通も届きますが、「世話はない」としか書いてないのが却って心配で、とお母さんがこぼします。

「世話ぁない」としか書いてない手紙で高杉の容態の悪化を表現する、というここは今回良かったところですね。

逆に、今回一番最悪で、不気味だったのは、まるで妻妾同居のような高杉一家+美和の生活です。

病人の世話って身内かプロじゃないと厳しいというか、相手の生理的なとこまで面倒みないといけませんから、師匠の妹、友人の妻、昔なじみくらいの立場の美和が、奥さんがいるのに何故か一緒に看病っていうのが、非常に気持ち悪かった。

しかも奥さんと出会う前の話を奥さんの前でする、高杉晋作と美和。無神経すぎね??

女性向けスイーツ大河なのに、そこらへんの感覚が大雑把なのはどうしようもないんですけど、そこらへんNHK的にどうなのか。

●いよいよ病が篤くなった高杉晋作は、美和に今後のことをいろいろ託します。

これから遅かれ早かれ徳川がつぶれて世の中が変わる、久坂の子、自分の子、塾生たちの子に松蔭先生や自分たちの思いを伝えていって欲しい、新しい日本を作る、新しい日本人を育てて欲しい、お前ならそれができる。というか「それが天命じゃ」と。

ついに明かされる美和さんの天命、というか美和さんの人生の落としどころ。それは教育。

美和は塾の経営者であって、教育者ではなかったと思いますし、兄や塾生たちが命をかけて遂行しようとしていた目的も、それを支える思想も、てんで理解できなかった女ですけど、落としどころとしてはそこしかありませんよね。がっかり。

●まあ私のがっかりはともかく、高杉の言葉で美和さんは久坂の子に対する見方が変化します。今までは死んだ旦那がよその女に生ませた子というネガティブな認識だったのが、もっと子供が残された意味を、広く大きく捉えられるように。

ここも狙いとしては良かったんですけど、慶喜の将軍就任も、孝明天皇の死もすっとばして、満開の夜桜の下でまるで夫婦のように語り合う高杉と美和への違和感もはんぱなく、「花燃ゆ」ってこういう雑さで、どんどん自分を殺していくよね…

●でも、高杉晋作渾身の感情ダラ流しも記録として記載しておきます。ここの台詞だけは大島さんから託されたものだった…らおもしろいんですけど。

「つまらんつまらん言うとった俺が、使い切った。命を使い切った。夷狄相手に戦い、幕府に戦をしかけ– –。先生に教えてもらったんじゃ。先生、久坂、あいつらに、命をどう使うか教えてもらったんじゃ」

「久坂が京で死んだ時、俺は幕府打倒を誓ったんじゃ。あいつの無念を晴らしてやりたかったんじゃ。じゃが、あいつは素直に喜ぶじゃろうか」

あー高良高杉、花燃ゆじゃないところでもう一回見たい…(号泣)

戊辰戦争に立ち会う美和

●幕末の風雲児、高杉晋作は「病で死ぬとはのう、あと少しで新しい日本がみられるっちゅうのにのう…」と静かに息を引き取ります。

最期に美和に子供たちの未来を託し、奥さんの前で手を握らせて…

●高杉の死は藩に少なからず衝撃を与えます。それは幕府との戦争を見込んでいる長州藩にとって少なからぬ打撃ですが、歴史的な背景は語られません。

●美和は、寅兄の墓前を訪ね、晋作の死を報告します。見渡せばずらりと並ぶ塾生たちの名を記した卒塔婆。

「みんな逝ってしまわれました。わかっています。泣き言は言いません。ですが寂しいんです。皆さんのあの笑顔が見れんのが」

と、今回のアレはこの程度すんでホッとしましたわ。大島脚本だったら渾身の自分語りを語らせてたに違いないから。

●美和が城に戻ると、興丸は元気に里芋を引っこ抜き、自分で作った野菜をご機嫌で食べるようになっていました。

銀姫は「お前(美和)の勝ちじゃ」と言ってましたが、むしろ、美和が不在の間も、自ら手伝いながら興丸に畑仕事を続けさせた銀姫が偉かったんじゃない?

●で、大政奉還も龍馬暗殺もすっとばして、突然京都に長州の軍勢を送る事が語られます。そう、いきなり戊辰戦争です。ええ?? えええええ???

孝明天皇スルーはともかく、大政奉還をスルー、龍馬暗殺もスルスルっと跳ばして、もう1868年1月か!

なぜ戊辰戦争が起こることになったのか、その一切合切をスルーして、銀姫の旦那、元徳君の持病のお薬は京都では手に入らないから心配だっていう話になります。

わーすごいわー。

目が点になるってこのことかと思いました。

●で、美和がそのお薬を届ける役目を申し出ます。なぜなら、戦火の京都で旦那の隠し子を探し出し、できれば保護したいから。

銀姫は何考えてるんじゃ、馬鹿じゃないかと怒りますが、都美姫は美和の気持ちに理解を示し、送り出してくれることになります。

都美姫は、子を産んだ事のない女として、美和にシンパシーを感じるところがあったようです…

こうして美和は奥の勝手口風のところから、たった一人で旅立つのでした。え? え?? 表向きは元徳への薬のお届けなんだから、京都まではお供くらいつけてやったらいいんじゃないでしょうかね…?

大河でも小川でもない、幕末コスプレドラマ

史実、時代考証、すべてをかなぐり捨て、走り出した「花燃ゆ」。

ここまで来たら、美和の看病のおかげで高杉晋作の病気が治り、明治維新まで参加って流れで良かったと思うんですよね。

そんで、毎週、高杉妻妾+美和+辰路でドラマをするの。背景は戊辰戦争で。

「どこまで落ちるか見届けてやる」みたいなモチベーションしかないよりは、大爆笑しつつ毎週高良高杉を楽しみにしていた方がなんぼかましだったなーなんて思うわ。結構まじで。

ではでは。アデュー!

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