花燃ゆ 第三十五回「孤高の戦い」感想 妻妾問題と小倉口攻めをクロス演出!

humi_catch

イケメン大河と銘打ちながら、このドラマ内でちゃんと扱われたのは伊勢谷さんと高良さんだけだった気がします。

大沢たかおさんが残ってる?

あの人は何か別のものに進化しちゃったからイケメン枠とは違うんじゃないですかね。

しかしあと3ヶ月、人外に進化した大沢たかおさんas楫取元彦のみで過ごすなんんて拷問なんですけど、誰か出ませんでしょうか。

ちゃんとしたイケメンとしての扱いで。

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最初のハイライト…美和、日出様と和解

●今回のアバンは高杉の喀血から。

誰にも言うなよ、伊藤。こんなもん酒飲んで寝てれば治る」とうそぶく高良高杉がかっこいい。いよいよあと1〜2回でサヨナラでしょうか。

●で、いよいよ幕長戦争です。珍しく敵方がちゃんとキャストされ、幕府の広島本陣での様子も描写されます。登場する武将は、お殿様クラスなので当然なんですが、まあみなさん、古式ゆかしい戦装束なのね。こういう衣装の対比や戦術の対比が、もっとしっかり、久坂が生きてた頃から入っていれば良かったのにねえ…

●対する長州は銃は新式のミニエー銃とはいえ、農民、町民も多く、ガチで戦争をするために、少し時間稼ぎが必要、という状況です。

伊之助は時間稼ぎの談判を殿様に提案します。当然使者に立つ伊之助に命の保障はありませんが、「京では桂が朝廷に根回し中、海軍総督は高杉晋作、実に命のかけがえがあります」なんて言っちゃって、ほんとこの人は大物になったよね。

幕府は長州の恭順を示すために、藩主親子、跡継ぎの興丸も含めて出頭を求めているということもあり、元徳君は銀姫と何故か美和に現状を説明します。銀姫「ならば戦でございますね」と長州が幕府に対して徹底抗戦の構えを示す…というところでOP。

●OP後、都美姫は、奥女中たちに自らの甲冑を示して、「城に攻め入られたら私は戦うつもりじゃ」と覚悟を告げます。

銀姫や多くの奥女中たちが奥方様と共に戦います!と言う中、美和だけは「私は興丸様と銀姫様を連れて逃げ、必ず毛利家を再興させます」なんて言い、さらに城の警備や興丸の避難経路に着いてのプランを奏上します。兄の講義を聞きかじっていたので、こんなプランも思いつきます、ことだそうですが、戦術・戦略の講義はちゃんと聞いてたのに、攘夷思想についてはわからなかったってどういう脳なんでしょうかと突っ込みしか出てこない。

で、美和さんは、興丸を隠すあたりの差配は、かの日出様に任せたいなんて言い出します。

奥で一番気骨がある女性だから、なんて言っちゃって、これで殺鼠剤まで渡して自分を陥れようとした女と和解したってことなんでしょうかね。ははははは。まあ奥編も終わり、いろいろ回収しないとね〜〜〜。

大島攻めと高杉の妻妾問題

●伊之助は芸州口(広島)の幕府軍本陣で幕府軍の足止めを図ります。

出頭命令が出ている者はみんな体調不良です、すみませんと、のらりくらり話を引き延ばす伊之助に、幕府側の担当者が切れ、伊之助は捕虜となってしまいます

それを聞いた杉家の面々は真っ青になりますが、妻の寿さんは気丈に「覚悟しています」と落ち着いて振る舞います。せめて出来る事をしよう、と杉家ではいつものことですが、薬や食べ物を用意することに。

●高杉嫁の雅さんはどうしても高杉をそばで支えたいと、下関に向かうのですが、愛人のおうのを連れている高杉は困り顔。おうのが隊士たちに「べっぴんだのう〜」とちやほやされているところで、薩摩出兵取りやめの朗報が知らされます。ここはうまい流れでした。

お城には、薩摩が出兵を取りやめた朗報とともに、同時に、瀬戸内側の大島を幕府軍に落とされたという詳しい情報ももたらされます。女子供や老人も巻き込んでの占拠だったため、領民を傷つけられた敬親公がぶち切れ、反撃を命じます。

●高杉晋作は、残った数少ない塾生仲間の前原一誠と今後の軍議を相談。

前原一誠は「15万対6千。まともに考えたら勝てる気がせんな」と言いますが、しかし、高杉は「その万の兵が、みんながみんな本気で長州を攻め滅ぼしたいと考えているわけじゃない」と反論。

というわけで、高杉晋作は軍艦一隻で大島の幕府軍を撃退し、すぐに大島を取り返します。敵は士気が低いので速度が効くんですね。

大島奪還は高杉晋作の見せ場の一つだと思うんですが、いつも通り「打てー!」と大砲の前で声をかけるだけの高杉晋作の描写…もうこれは飽きたよミサトさん。

●大島奪還の知らせに山口のお城は沸き立ちます。そんな中、雅さんが美和を訪ねてお城にやってきます。

杉家から託されたお父さんの形見の植物の種を渡す雅さんですが、どうも元気がなくて様子がおかしい。下関までいった雅さんは、高杉が妾を連れている話を聞いてしまい、ショックを受けていました。

雅さん「つらいものです。夫の心が移ろうのは」。

雅さんに久坂の妾の話を振られた美和は、とっさに「あれはなんでもなかったんです」とごまかします。

●ここで、京都の置屋で下働きをしながら、子供を育てている辰路さんが登場します。売れっ姑だったころの面影もなく、貧しい暮らしの辰路は、父親の縁をたどって萩に行けば、自分が育てるよりも子供は幸せになれるかもしれないと夢想します。

●大村益次郎は洋式戦術の専門家としてちょい出。長州は大島口以外の戦闘でも幕府軍を圧倒した事が池秀にナレされます。歴史好きとしては、そこをもっと詳しく描写してほしいんですけどねー。苦笑。

伊之助は長州有利の状況を利用して、幕府側の担当者に講和を持ちかけ、だまくらかしてちゃっと逃げてしまいます。非常にあっさりとした四境戦争ですね…

●戦闘続きで高杉晋作の病状が悪化し、兵士の前で喀血(誰も感染を心配して動揺しないところが、またダメドラマなんですけどね…)。とうとう元徳のところに高杉晋作の病のことが知らされます。いま高杉が倒れれば、長州軍は総崩れになるかも…と元徳は青ざめますが、かといって高杉を休養させるわけにもいきません。万が一に備えて、美和と銀姫に高杉の病の事を知らせて備えさせます。

高杉晋作は病を圧して小倉口に向い、当時の日本最大の軍艦「ふじやま丸」と対峙します。

雅の心中の修羅場 vs 高杉の小倉攻め

●高杉晋作をもってしても小倉を落とせず、次第に不安が高まっていく奥御殿。美和は、いい案がありますと、女中たちの裾をまくらせてお城の中庭で畑仕事をさせます。不安な時ほど働こう、何かしよう、というわけです。シュール。

●美和は雅まで奥に呼び出して、一緒に種まきしませんか、と気遣いします。雅はすっかり意気消沈していて、「妾のことを知って以来、夫を慕う気持ちがなくなった。親元に戻ろうかと思っています…」って、国が滅びるかどうかってな瀬戸際に暢気だなあヲイ。

そんな雅に、文は久坂にも他に女がいたことを打ち明け「あの人は命を散らしていたんだと思います…」と、今回は雅を相手に渾身のダラ流しを始めます。

と同時に、高杉の小倉攻略の映像が被されます。つまり、雅の心中の修羅場と高杉の実際の戦争が二重写しにして語られるという、阿呆なクロス演出です。

禁門の変で、四国連合艦隊が長州を目指していることが知らされて久坂玄瑞がショックを受ける+美鶴様に借家の斡旋を断られ文がショックを受けるという、似たような無理矢理演出がありましたが、いや、妻妾問題と戦争をかぶせるわけだから、今回の方がより阿呆か。

さらにそこに乗せられるのが美和渾身のポエム。カオス。

「大きい使命があって、戦い、傷ついて、今頃高杉さんも命を散らすように戦っているんでは。兄や久坂に重い荷物を背負わされ、じっと心は孤独なはず。だから雅さんだけは信じて待ってあげて。帰ってきたら褒めてあげて。あなたはやり遂げた、長州の英雄だと。その名は輝いて、みんなが語り継ぐ英雄だと」

…まあ、自分の心情を語っているんじゃないだけまともに感じました。

私の夫は大した人ですね」と気持ちを切り替えて受け止める雅さんは毅然としていて良かったです。

黒島結菜ちゃんはまだたどたどしいんだけど、逃げずに一生懸命演じる子なので、見ているうちに不思議とインプレッションが上がってくるなあ。今後磨かれるといい女優さんになるかもしれませんね。

でも、美和のポエムに合わせて戦争シーンが重ねられ、高杉の勝利が確定されるという演出はこの上なく阿呆でした。マクロスなの、コレ? なんなの??

●そして神の采配としか言えない絶妙のタイミングで、将軍家茂が急死し、桂の根回しで朝廷から長州攻めを取りやめるよう命じる勅令も出て、幕府軍は長州から撤退します。

小倉軍が城に火をつけて撤退するという激しい戦闘のあげく、ついに小倉口攻略を成し遂げた高杉はもう死にそう。

見たか、先生、久坂、おれはやったぞ…」ってフラグも立ちましたし。

●伊之助は山口に戻り、殿様にいろいろ報告します。虜囚の苦をいたわる殿様ですが、伊之助は「連日我が長州が幕府軍を右往左往させている様子が間近で見られて最高でした。長州に生まれてよかったです」と胸をはります。

美和も、都美姫にその寛容さと、物事にこだわらない軽い性格を認められ、お中老への出世することになります。えーと、お城のお庭で畑仕事をさせて、奥の女たちを落ち着かせた功績でしょうかね。

まあそれはともかく、断絶になっていた久坂家の再興を許され、夫の墓参りも許されました。

夫の死以来、決して泣かないと決めていた美和さんの頬を涙が伝うのでした…

家茂の死って、神だよね〜

幕末ドラマを見ていると毎回思うんですが、この第二次長州征討中の家茂の急死って、神の采配としか思えない、すごいタイミングですよね。

ここで家茂が死ななかったら、日本はどうなっていたでしょうか。

池田屋事件で有能な志士が多数殺され、明治維新が1年遅れたなんていいますけど、家茂の死で周回遅れが一気に進んだ感があります。

しかもまじめな家茂の後を継いだのが、こだわらない男・慶喜で、これまた歴史のコマをさくさくと進めてくれました。

この幕末の一番面白い時期を次に見られるのはいつかな…空しい。アデュー!

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