花燃ゆ 第三十四回「薩長同盟!」感想 美和の働きで薩長同盟。

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レビューが遅くなってしまってすみませんです。長州征討をホームドラマの裏番組として見なければならないってことが辛すぎて、ついに力つきてきたかもしれません…あと2〜3回で高良高杉が死んでしまうというのも辛すぎですよ…

と、いきなり愚痴になってしまいましたが、「花燃ゆ」の罪状の中でイケメン詐欺が一番許せないかも。

貧乏な下級武士をろくに活躍させず、顔のいい俳優をキャストして並べただけじゃだめなんですよ。イケメンはイケメンにふさわしい活躍をさせないと!(熱

まあさらっと流していきましょう…

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薩摩との軍事同盟が浮上

●孟子の一説を聞かせてあげると、ぐずらずによく寝ると評判の世嗣元徳君の長男・興丸さま。

奥では守役の美和、母親の銀姫、女中たち、ことあるごとに唱和しちゃって、奥御殿は平和でとっても楽しそう。。

●都美姫は銀姫に興丸の小姓選びを申し付けます。

私もそろそろ興丸の小姓を決めたく思っていました」と素直に応じた銀姫に、「珍しい、姫が口答えせぬとは」と都美姫はちくりと嫌みをはさみつつ「もはや公儀との戦は避けられぬ」と状況説明も忘れません。

しかし、この都美姫っていう役、松坂慶子さんの甚だしい無駄使い

こんなに輝いていない松坂慶子さんを見るのも久々だわ、と思うくらい輝いてない。

昨年の「ぼんくら」での、情に厚い江戸っ子のおかみさん役が懐かしいです。

薄汚れた衣装で、メイクも楚々としたもんでしたが、お徳役の時の松坂さんはとっても輝いていましたよ。「役」って残酷なものだなあ。

●その頃、伊之助は太宰府に三条実美をたずね、討幕についていろいろ相談を持ちかけていました。伊之助は太宰府で、坂本龍馬と出会います。伊藤さん、お久しぶり〜。

●同時進行で、高杉晋作がお城に元徳君を訪ねてきます。

ここで、太宰府の伊之助&龍馬、山口での高杉&(元徳&)美和という形で、同時に話が進んでいくという花燃ゆお得意のクロス演出になります。この凝った演出も、主役の美和を主題に絡ませるための無理展開、と思うとまったく関心しないよな…

だいたい何故、家臣高杉晋作が気楽に世嗣君の座敷を訪ねるのか、その席に、銀姫と興丸さま、美和まで同席してるとは何事か。

さらにそんなところで高杉晋作が何を言い出すかと言えば「もう幕府は見限った、長州と手を組みたいという藩がある」と、なんと強引にも薩長同盟の話です。薩摩と聞いた美和の顔が引きつりますが、見ているこっちも引きつったよ!!

史実として、実際に関わった、むしろ薩長同盟を実際に結んだ人間を主役にすればこんな演出はいらんのよ?? と声を大にしていいたい。

というわけで、太宰府と山口双方から、薩長同盟の意義がなどなどが語られますがl、大げさな演出の割に、

龍馬:志しある者はみんな同じ、この国を良くしたい、草莽屈起と久坂さんが言ってた
高杉:宿敵の薩摩と長州が手を組むとは誰も思わないから効果がある

というふんわりした内容なのは、まあなんとも…

改正安保法案でもめてるこの時期にまるで合わせたかのように、薩摩と長州の軍事同盟の話とか、ドラマそれ自体はアレですが、タイミングよく現実とシンクロするところは神だったんですけどねー。

空気を読まずに「軍事同盟」についてぎっちりやったらもっと神だったのに、残念です。

●しかし、主人公は、薩摩と同盟と聞いて、主君である若殿様夫妻の前にも関わらず、見るからにぶーたれます。元徳君は「美和、遠慮なく申してみよ」なんてお優しいお言葉…若殿、その女を甘やかしたらいかんですよ…

薩長同盟を許さない女

●美和という人物には、時々長州の領民の代表としての人格が都合良く付与されるんですけども、今回もそれで、何故かみんながみんな美和に薩長同盟の許しを願う、という不思議な展開になってました。

でも美和さんは実際にはなにもしてないので、高杉晋作が「松蔭先生や久坂と一緒に熱くなれなくて寂しかった。二人が死んでしまって、自分は二人がやった仕事を引き継ぐのが運命だったんだと分かった」と本心を語っても、「ご自分には先見の明があったといいたいんですか? ご立派ですね、さすがは英雄、高杉晋作様」という感じの対応になっちゃう。

美和は、兄、夫、塾生を突き動かす動機である攘夷、開国、異国への恐れと憧れなどをほとんど理解しないでここまで来てるので、生々しいネガティブな感情だけが表現されちゃうんですよね…

●というところで、場面が変わって今度は桂小五郎が復帰。伊之助は下関で桂と龍馬を引き合わせます。桂は薩摩との同盟を薦めてくる龍馬に対して、木で鼻をくくったような態度なんですけど、龍馬に「わしなら薩摩経由で最新式のミニエー銃も調達できる」と口説かれて考えを変えます。

で、いつの間にか山口に来た伊之助が、美和に龍馬の事を報告して、薩長同盟の話をします。美和はまだぶーたれてますが、二人がそろっちゃったらいつもアレが始まるのは必然と言っていい。

「薩摩と手を組む、利することも多いのでしょう。でも興丸様の世話をしていると、久坂の事を思い出します。薩摩のせいで朝敵とされ、どのような思いで死んでいったのか。薩摩との同盟、久坂は決して喜びません」

「わしにもわかる。お前の怒り。ある男と出会った…(ここで椋梨様の最期が語られる)椋梨もまた同じ武士であった。許す事で相手の道が見え、わしもまた一歩前へ踏み出す事ができた」

とかなんとか。この恒例の感情ダラ流しかけ合いシーンは、今後はオペラ風にすればいいと思うよ…

国の行く末か、藩としての誇りか

●さてようやく史実パートです。龍馬の斡旋で、桂小五郎と西郷隆盛の会合が持たれることになりますが、西郷はこの会合に現れず、桂は盛大に反発します。とはいえ、西郷は駆け引きで会合をすっぽかしたんじゃなくて、同士の説得に東奔西走していて間に合わなかったということは、桂も把握していて、心中は薩長同盟に傾いています。

伊之助は、同盟を成功させるため、今年不作で困っているという薩摩に、米を贈ってはどうかと藩議で提案します。

米を贈る事で、長州との同盟に反対している薩摩藩士を懐柔でき、速やかに同盟が結ばれることが期待できます、というわけですね。

しかし、長州から先に折れるのは…と、殿様は「国の行く末か、藩としての誇りか」と悩みます。

●そんな状況の中、桂小五郎が興丸様に挨拶を…と奥御殿に元徳を訪ねてきます。同僚に赤ちゃんが生まれたら見に来たみたいなノリですが、これもまた桂小五郎に美和を絡ませるための施策なので、細かい事を気にするのはいけません。

桂は、薩長同盟について迷っていまして、元徳君にその気持ちを話します。

元徳君は、(何故か)興丸と一緒に同席する美和に「久坂玄瑞の妻として、此度の同盟をどう思うか申してみよ」と促します。「最初はたまらなく嫌でした。炎が見えました…」とほんとに遠慮なく語りだす美和。ちょっとは遠慮しろ。

で、今回のフィナーレを飾るアレがスタート。

「火の中で命を絶つ夫の姿が目に浮かび、悔しくて」

「父を最近失くしました。その時、父は(百合パパのさよならシーンが入り、寅、寅とつぶやく百合パパが映される)気の早い兄が、迎えに来てしまったのかもしれません」

「きっと(兄や夫は)今頃、天から見ている事でしょう。地上におって見えなかったもんがよう見えると。ゆるせ、みんなゆるして前へすすめ。明日への道を」

「興丸様が将来歩まれる道。新しい国がありますように。無事、道が切り開かれます事を願うております(にっこり)」

美和が納得したので、桂も元徳君も安心して薩長同盟を結ぶ事にします。美和の働きでまたも日本の歴史が変わりました。

●興丸の小姓も発表されます。周布政之助の甥、高杉晋作の義弟、椋梨藤太の親戚筋のお子。銀姫は、毛利家に忠義を尽くした家の子を選びましたと都美姫に報告し、都美姫は感嘆します。殿様の「そうせい」も出ました。美和の働きで毛利家の派閥争いも解消です。やったね。

●しかし、幕府は第二次長州討伐の軍をすすめていました。その数15万。対する長州の戦力は6000。高杉晋作は「腕が鳴るのう…」と楽しそうに伊藤俊輔に語りますが、すでにその身体は病に蝕まれていたのでした…

こんな薩長同盟で

幕末ドラマの一つのクライマックス、薩長同盟の回でしたが、見るべきものが何もない薩長同盟でした。あ、西郷隆盛よりも桂小五郎の方が格が上、という薩長同盟は珍しいかもしれませんね。維新の三傑といっても、人気知名度ともに西郷がナンバー1ですから。

そうそう、近年の西郷隆盛といえば、「八重」の吉川晃司さんがすごく良かった事が思い出されます。

堂々とした風情で自然な大物感を漂わせ、所作が美しいという近年稀に見るすばらしい西郷隆盛でした。今回も吉川さんにしちゃえばよかったのに。そうしたら、吉川晃司 vs 東。夢の80sアイドル対決だったのに、もったいない。

というわけで、貼っておきます。

さて、35回のレビューもがんばって書きますね。アデュー!

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