2014年大河ドラマ 軍師官兵衛の感想まとめ(1)

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毎回欠かさず…ではありませんでしたが、お休みを挟みつつ、なんとか完走した、大河ドラマ:軍師官兵衛の視聴。
面白い!と思う箇所、勘弁して…とがっかりする箇所、どちらも多々ありましたが、プラマイしまして、ここ近年の大河ドラマとしては、意外と良作だったのではないかと思います。自分なりの感想をまとめてみます。

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家臣ものドラマの可能性。

これまで戦国大河ドラマでの家臣もの、というジャンルはどうも今ひとつ楽しめませんでした。

主人公が家臣ですと、どうしても話のスケールが小さくなる。その小さなスケールの中で、主人公を主人公足らしめるために、

*ホームドラマ化
*主人公の持ち上げ

が起こる。視聴者として、多少の持ち上げは「主人公補正」がかかってるから仕方ない、と思って見ているんですが、ふとした時にやはり気持ちが萎えるわけです。

官兵衛でいうと、大坂夏の陣で勝利した家康が、「官兵衛、おぬしとの約束は果たしたぞ」とつぶやくシーンですね。ねーわ。

しかし、「軍師官兵衛」は、

家臣ではあるが、非常に有能な人が主人公のドラマ

に終わらず、

上司に天下を取らせ、その下で権力争いをし、その結果として上司を精神的に見捨てる

という非常に複雑なドラマ作りを可能とする家臣を主人公に持ったことで、ドラマに奥行きが生まれた。具体的に言うと、秀吉が後半どんどんダークサイドに落ちていく。その中で官兵衛が非常に苦悩する。この苦悩がドラマの深みにつながりました。

自分が天下人に押し上げた秀吉が、自分の望まない方向にどんどん変化し、武功をあげるたびに秀吉との距離が遠のいていく。そのため、自分を守るために武功をあげなくてはいけないが、それによってますます疎まれ、立場が苦しくなっていく。

これは良いプロットでしたよね〜〜。

「家臣もの」というジャンルの可能性の地平を開いた…というほど持ち上げちゃっていいのかまだわかりませんけれど、上司が途中からおかしくなって苦悩する、という展開は非常に見応えがありました。

戦のない世とは何か。

秀吉の死の前、別れのシーンで、その官兵衛が、「あなた様は信長公を意識しすぎました」というようなことを言いますが、これがまたすごい台詞でした。

秀吉には、天下人となってからのビジョンがなかった。天下人としての秀吉は、信長のコピーをすることしかできなかったと官兵衛が喝破したわけです。秀吉もそうするしかなかった、と認めます。

しかし同時に官兵衛は、秀吉に自分の夢や希望を押し付けていただけの自分にも気がついていた、官兵衛にとっても天下取り以降のビジョンは「戦のない世」程度の、漠然としたものだったわけです。彼は軍師であったけれど、天下をどう治めていくのか、というプランはなかったんですね。だからこそ秀吉を最後まで見捨てられないという心情もあったのだ、ということが伝わってきました。

最後に弱々しく官兵衛に別れを告げる秀吉は、豪華な着物に包まれた哀れな老人でしかありませんでした。「すまなかったな、官兵衛」という最後の台詞はすごく稚拙ですけれど、稚拙に見えて深かったと思います。

他にもこういう説明しないんだけどしっかり考えられたシーン、設定があったのが、「軍師官兵衛」が大河として良かったんじゃないか、と思う一番の点です。

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