佐野研二郎氏の模倣問題について。普通のしょっぱいデザイナーから。

technology-792180_640東京五輪のエンブレム問題に端を発した、元博報堂のアートディレクター、佐野研二郎氏の問題について。

日本のデザイン業界についてまでいろいろ言われているので、ごくごく普通のしょっぱいデザイナーではありますが、ちっとばかし現実のデザイン手法についてまとめてみます。

スポンサーリンク
ad

デザイナーの仕事とは

まずデザイン、デザイナーというのはアーティストではないので、普通オリジナリティはさほど重要ではありません。

既存のたくさんのアイデアを自分自身にインプットして、クライアントにふさわしいアレンジを生み出すのが、デザイナーのお仕事です。

というと、誤解されるかもしれませんが、不思議な事に、アウトプットの際には、デザイナー自身の考え方やデザインテイスト、デザイン的な様々なロジック、そのときの時代性、クライアントの特製などなどの要差が合わさって、単なるコピーではないものが生まれてくるんですね。いやほんと。

これは一種の模倣でありますが、単なる模倣とも少し違うものです。

ただ、名の知れたデザイナー、佐野健次郎氏のような立場ですと、制作費・ギャラは一般デザイナーとは比べものにならないでしょう。

ギャラが高ければ高いほど、高度なアレンジを求められます。

それはもう、オリジナルといっていいほどに高められ、洗練され、考え抜かれたものを。

佐野氏の仕事はギャラにふさわしいものだったと、万人が認めるものではなかったんじゃないかな? いくらかしらんけども。

裁判になったら負けるとか

常に何かを参考にしているからこそ、単純な模倣は許されません。

画像検索でひっかかるレベルのものをトレースしてコピペするとか、一般ブログの写真をそのまま使用するとか、かつて発売されていた商品のイラストをそのまま無断で使用する佐野健次郎氏の、というかMR_DESIGNというデザイン事務所の手法は、いけません。

アイデアやモチーフを転用して、自分なりに表現し直せばセーフですが、まるっとトレースとか、完全にアウトです。

アウトっていうか、裁判になったら確実に負ける行為をしてクライアントに提供するなんて、もうビジネスとしてあり得ないです。

裁判に負けた費用を誰が払うのか、考えたことがあるか?って話です。

firefighters-696167_640

東京五輪のエンブレムもトレースでしょう

上の方で、「アウトプットの際には、諸条件で、単なるコピーではないものが生まれてくる」と書きました。

つまり、トレースしてでも真似しないと、元とそっくり同じにすることは難しいです。

佐野健次郎氏デザインの東京五輪エンブレムと、ベルギーの劇場のロゴはトレースしていると思います。じゃないとここまで一致しないと思いますね。

何人かのデザイナーに「トレースしないで同じものを作って」と頼む実験をすれば簡単にわかると思いますが、全員バーの寸法をはかり、補助線を引き始めるはずです。

見ただけで、そっくり同じにするって相当大変です。

証明は難しいでしょうが、あまり深く追求されて、引くに引けない状態になる前に、五輪エンブレムも「ごめんなさい」した方がいいんじゃないかと思います。

スポンサーリンク
ad

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
ad