花燃ゆ 第二十六回「夫の約束」感想

humi_catch

とうとう折り返しの26、27話が来てしまいました。

折り返しを飾る禁門の変・前半です。

禁門の変と言えば、居並ぶイケメン、美々しい戦装束、変に至るまでの丁寧な描写で、おなかいっぱいでごちそうさまが言えた「八重の桜」が思い出されます。

イケメン詐欺、ホームドラマ、主人公の魂の叫びを大切にする、2015年の大河は禁門の変をどう描くのか。

さっそく見てみましょう…

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 今回も長いアバンタイトル。

●吉田稔麿の死に怒る来島又兵衛は「会津のやつらの首を一つ残らず打ち取るべし!」なんて勢い。戦はしない、兵力は脅しのためだけ、という久坂との戦略の違いは明らかで、軍議をしてても空気が悪いったらありません。

●野山獄では高杉晋作が、清らかな顔で「ここにいると先生のことを思い出す…」と引きこもり、先生が電波をキャッチして壁に刻み込んだ「至誠」の文字エピで引っ張ります。

そこにすっかり出来上がった周布様が現れ、「わしはお前たちに賭けたのに、お前はこんなところで何をしているか」と盛大に愚痴を吐きます。

藩の重役であり、伊之助や松陰たちを引っ張り上げて懸命に舵取りしてきた周布様は、弱さを隠しきれなくなって来ています。長年松蔭やその門下生を庇い、引き立て、敵対勢力からは削られ、しかしそれをやり返し…神経衰弱にもなるってなもんです。

それでも周布様は「お前(高杉)だけは死なさん」と、吉田稔麿の死を高杉に伝えます。

●文ちゃんは伊藤利助妻の澄ちゃんと、吉田家をお見舞い。

稔麿の最期の様子を伝え、形見を手渡します。

妹のふさちゃんは泣き崩れるのですが、稔麿の母は穏やかでありながらも武家の女性らしい、気丈な対応で息子の死を受け止めます。

このおっかさんは、本来はこういう優しくも芯のある人として描かれるべきなところを、「適当な着物がないから土方に参加できないわ」なんて都合良く使われてしまって、あーなんか腹立つわ。

●稔麿の死には杉家の面々も衝撃を受けてまして、「兵を連れて京都に行ったらあらぬ誤解を受けるんじゃ」「世話ぁないとは今回はとても言えない」「久坂殿は負けはせん」などなど、いろいろ勝手なことを述べます。

しかし文ちゃんは、夫・久坂玄瑞の「戦にしない」と言った言葉を信じるのでした……といったところで、ようやくアバンが終了。

ホームドラマの合間に歴史が動く大河

●京都に陣取った長州勢は、武力を背景とした根回しに勤めます。ついに元関白の鷹司様が帝への嘆願を取り次いでもいいとか言い始めて、長州勢は喜びに沸いたりするんですが、実際のところ、脅された方の朝廷としては長州のことは持て余しています。

国のために戦っていると思っている久坂玄瑞たち長州勢と、朝廷の公家衆との気持ちの差。

この露骨なギャップはとても良かったんですが、残念ながら、大将の久坂玄瑞から怜悧さを感じないので、海千山千の公家衆と西郷隆盛にやられちゃった感しかない。

古式ゆかしい大鎧姿の来島又兵衛役の山下さんが、大河らしいベタなたたずまいを醸す横で、不器用で舌足らずな久坂玄瑞を演じる東出くんの浮き上がり方が気の毒で仕方がありませんでした。

●そんなとき、久坂玄瑞の元に幾松(!!!)が訪ねて来て、辰路の妊娠を知らせます。

●慌てて辰路を訪ねる久坂。辰次さんは別人のように明るい、たくましい顔をして、置屋の下働きをしていました。

「俺に何ができる」という久坂に、辰路は「この子が生まれるまで生きて」と頼みます。

えーと、かなりはしょりましたが、ここはびっくりするくらい長々とやっててがっくりしました。

ただでさえ小川ドラマの水量が、どんどん減っていくよミサトさん。

●杉家では文が引っ越しの準備中。そこへ梅太郎が「毛利家の世嗣君が京に出発した」と知らせます。久坂の計画がうまく行ったんだとほっとした文ちゃんは、急いで椋梨奥の美鶴様をたずね、姉の寿を介して紹介してもらった借家の件を改めて申し込みます。

が、女台場作りで心が通じ合ったように思われた美鶴様の態度は、驚くほど冷たいものでした。

文ちゃんは知らなかったんですが、この時、イギリス・オランダ・アメリカ・フランスが関門海峡を閉鎖する長州に報復するため、連合艦隊を編成して下関に向かっていたのです。

●と、ここでカメラは突然京都にうつります。

伊之助からの手紙で四カ国連合のことを知らされる久坂玄瑞は、やむなく見切り発車で毛利家世嗣の元徳公を状況していただき、兵力増強で朝廷をさらに圧迫する手段に出ます。

そう、ここで元徳公上京を促した真相が明かされるのです!

こんなアホな文vs美鶴の場面に絡めて!!

いやもうがっくりしてこのあたりのメモは何が書いてあるか、自分でもさっぱりわかりません。

アバンのあたりで、長崎に左遷されている伊之助が、自分たちが久坂玄瑞を支えねば、とかなんとか言ってまして、その伊之助から届いた手紙はおそらく、久坂を激励するもの…と思いきや、四カ国連合の知らせと、3つの場所と時間を前後させる、すごく凝った編集だったんですけど、内容が内容だけに、衝撃であごが落ちるかと思いましたわよ。

●(まあ気を取り直して)「長州が滅びるかもしれない時に、その原因となった久坂玄瑞に誰が家を貸すものですか。養子の粂次郎は姉の寿さんにお返しなさい、久坂家の汚名を背負って生きることになったら不憫です」と言う美鶴に、「夫は誰よりまっすぐにこの国を思っています」と反論する文ちゃんは、まるでつくし(のような太々しさ)。

いやもう顔は完全につくしでしたねー。

思わずかっと来た美鶴様の手が上がりますが、椋梨様がさりげなく声をかけて止めます。

破滅に向かう久坂玄瑞は

●椋梨家の出来事はすぐに寿さんに知らされたようで、文ちゃんが杉家に戻った時には、寿姉さまがもう家族に話していました。ということは、寿さんが美鶴様にお詫びしたんでしょうかね。

●美鶴様から借家を借りられなくなった文ちゃんは、家に戻る前に自力で別の家を見つけていました。翌朝、両親に挨拶をして、家をでます。

ここはそれなりに感動すべきシーンとして差し込まれているっぽいんですが、文ちゃんと杉家の両親に、いまさらどう感動すればいいのかまったくわからないので、さらっと書いときます。

●一方薩摩は長州に対抗するために薩摩兵上京させていました。その他呼応する幕府側の勢力は総勢2万。長州を遥かに上回る兵力に、長州勢はひるみます。

しかも、一橋慶喜から撤退を命ずる手紙も届いちゃいます。手紙だけですけど。

驚くべきことだと思いますが、慶喜も孝明天皇も容保も配役なしですよ。いいのかこれで。

●進退に窮した長州は、岩清水八幡宮で最後の軍議を開きます。

こういう会議は声の大きい者が勝つに決まってまして、久坂は、感情論で全力疾走する脳筋・来島又兵衛を止めることができず、長州藩はついに御所に向かって進軍することになります。

ああ、こんなときに脳筋を転がすのはお手の物な松陰先生がいてくれたら!! 

苦渋の決断となった久坂くんの脳裏には故郷の妻と交わした言葉、京都の愛人♥️との交わした言葉が浮かびます。そう、生きて帰らねばなりません。

松下村塾の塾生たちは、天子様に嘆願を取り次ぐとの約束(?)を果たさせるため、鷹司邸を目指すのでした…

信じてたけど、報われない気がする…

あかん大河「平清盛」でも保元の乱はすばらしかった。緩め大河「軍師官兵衛」でも中国大返しは手に汗を握るような緊張感溢れるドラマがみられました。

どんなアホ大河でも、年に1〜2回は神になる、わたしはそう信じたかった。

禁門の変くらいはまともなものを見せてくれるだろうと(号泣)。いやまだ後半が残ってるさ(涙)。アデュー!!

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