42回「長篠に立てる柵」できるイケメン主従に胡散臭いおっさんを加えるというケミカル配置。


だいぶ周回が遅れていますが、菅田くん登場以降の直虎があまりに面白いので気にせず書いていきます。

特に、42回のラスト10分は神がかりっぷりは、昨年の信之vs作兵衛からの「ちがーう!」を思い起こすものがありました。万千代・万福と言う若くて優秀なイケメンに、ノブさんが絡むことで予想外の面白さに…

この異種混淆とも言える趣向は、前半での中野直之・奥山六左衛門vs織田信長でも表現されていましたね。

直虎ではこの違う世界に属するもの同士の衝突が面白いと言うか、魅力的に描かれているので、御都合主義と言う批判を受けずにいるのだと思います。

面白いあるいは魅力的であるって大事。この辺りはぜひ今後の大河ドラマづくりでも引き継いで行って欲しい。

と言うわけで行って簡単ですが、レビューしてみましょう。

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長篠合戦

前半のメインエピソードは長篠合戦です。

41回で直虎に材木徴収と言う手柄を潰され、榊原康政に初陣を反対され、万千代は留守居を命じられて浜松城に残されることに。

万千代は大変腐りますが、腐り切るんじゃなくて、できることを探して仕事を作ったり、命令以上の成果を目指すことで評価を勝ち取ろうとします。

苛烈な直政くんですが、こういう人間としての気持ちの良さ・真っ当さも持ち合わせている。だからこそ外交担当という難しい役目を果たせるのだ、ということが十分にうかがえます。

万千代くんのエピを拾った後、カメラは設楽が原へ。ここでは尋常の人間ではない信長公と、人の子である徳川家康、信康親子、そして之の字・六左との衝突が描写されますが、最初に書いた通り、これがものすごく面白かった。

直虎では、この時代を代表するような歴史的人物、今川義元・寿桂尼・武田信玄・織田信長は常ならざるものとして華やかに2.5次元的に、それ以外の人間はごくごく普通の人間として描写されることが徹底されています。

だからこそ、その二者が出会った時に、双方の魅力が引き出される。

そしてそれを連続して行うことで、それぞれの登場人物の個性と役者さんの魅力が余すことなく伝わってくると言う仕掛けになっています。

信長vs信康がなかなかいい勝負をした後に、阿部サダヲちゃんの家康は信長に完全と言っていいほど位負けをするのが最高だったし、

陪臣の陪臣である之の字、六左はそれ以上で、畏怖の表情で脂汗を流しながらガクガク震える田中さんの演技はすごかったし、静かに落ち着いているようで信長が盃を置く「カタン」という音に小さく頰をひきつらせる矢本さんの演技もすごかった。

もちろん目を剥いて笑う信長の海老蔵もすごく良かった。

そしてこんな怖い信長なのに、実は不足分の丸太を緊急調達した功を労って茶碗を授けた、という回収の仕方も。

意外性が気持ちいいのも直虎の特徴ですね。

主従の契り

設楽が原は織田・徳川の大勝利に終わり、武田勝頼は信玄以来の多数の重臣を失って撤退します。

(まさかあんなに強く美しい勝頼様がスマッシュイケメン枠とは思いませんでしたよ!!って言っておこう)

徳川軍は駿河国内の武田領を攻めるために、浜松城に蓄えられていた武具兵糧を徴収します。万千代は自分の働きが認められることを期待しますが、押し付けられた武具の修理という成果を、酒井家出身の小姓・小五郎に横取りされてしまいます。

その時に、また小五郎くんが、万千代みたいな弱い立場の人間の心削る、お手本みたいなことを言うんですよ。

「今川の国衆、潰れた家の子が」「必死すぎ」「自分の手柄ばっかり主張してるけど、まずは殿への感謝が先じゃないの?」

万千代の功績をちょっとだけ認めつつ、成果も家も人格も卑下する巧妙な攻撃です。森下さん、ドリームキラーの言動をさすがによく再現しています。

それに対して、ノブさんが真正面から万千代の憤懣を受け止める。

「向こうが権勢を誇る家の子なら、潰れた家の子を強みにするのです」「自分は裏切り者にしかできない働きをお目に掛けて見せましょう!」「…まあいずれは」

今一人の尋常ならざるもの、本多正信の面目躍如です。

そして、帰城した徳川軍の祝勝会の夜、家康に寝所に呼ばれた万千代は、主君の衆堂の相手、寵童となることことこそ、ノブの言った「潰れた家の子にしかできないこと」と気が付いてしまう。

「酒井たちを追いおとすにはこれしかない」「御仏に与えられた好機!」「新しい褌を持て!!」と決心を固め、きれいにおめかしして家康の寝所へ向かいます。

いやこれは実際にその通りで、家康の寵童と言う立場と、家中の派閥争いからは遠いところにいる井伊と言う家の立場は非常に相性がいい。

と言うことは、私もTLに教えてもらったんですが、直虎は本当に綿密に作られているドラマだなあと驚く思いがまた改めて。

家康は最初はその気なんか全然なく、武具の手入れを褒め、下足棚を新調し、しっかり留守居役を勤めたことを認める理想の上司っぷりで万千代を慰撫するのですが、感極まった万千代が目の前で目を潤ませ、息を乱し、涙をこらえ…と言う様子を見ているうちに、豹変します。

家康目線のカメラが長々と菅田将暉くんの美貌を写した後、すっかりムラムラギラギラに雰囲気が変わっている家康に転じた時は笑いが止まりませんでしたね…!

良い話で終わらない、生身の人間の歴史、という、それにしても阿部サダヲさんのすごい見せ場でしたww

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