国衆たちのそれぞれの事情と集合と離散。天正壬午の乱はやっぱり面白いわ「9.23平山先生講演会」

本能寺の変→伊賀越え、そして天正壬午の乱と、先の見えない嵐の海に突っ込んでいった序盤の真田丸。

パパ幸こと、真田昌幸が、自分の主人は信玄公と自分だけ、と喝破して、大博打に踏み切る。最初はたどたどしいものの、だんだん謀略のピントが合って来て、とうとう武田時代の同僚である春日信達をぬっ殺すに至るところ、展開的に最の高でした。

しかし、かなり複雑な事象を真田家目線でわかりやすく書いたために、かなり端折られてしまっていて、ドラマで見たときから、よく知らないけど勿体無い気がする…と思っていたりもしたんですね。

講演会を開催するに先立ちまして、ようやく先生の著書を読了したので、講演会前だけどハイライトをまとめておきます✨ なお最初から最後までフルスロットルでした✨✨

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空白と混沌

織田信長は、武田勝頼を滅ぼした後も、武田の親族、そして統治と軍事をになって来た重臣層にも手をかけて、自分の家臣たちによる(北条領を除く)東国支配を確実にしようと画策した。

しかし本能寺の変後、織田家の家臣たちが与えられたそれぞれの領地を維持できなかったことで、甲斐・信濃・上野という広大な地域から、武田、そして織田というメジャーパワーが突然消えてしまう。

まずもうこの空白が生じたという歴史の偶然というか必然が、すごく面白いと思うんですよね!

ここで穴山梅雪が、あるいは仁科盛信が、信玄公以来の重臣層が生き残っていたら、武田家の後継者争いが起こるか、それを自任した国衆の連合政権が複数群雄割拠したかもしれない。それはそれで血で血を洗う抗争だったろうと思うんです。

しかしそうはなからなかった。

苦難の中生き残った武田家の家臣たち、在地の国衆、さらには信玄に敗北して他所に逃れて逼迫していた以前の為政者たちという、なんかもういろんな人たちが現れて、突然生じた大いなる空白の中でわっと活動を始める。この混沌が最高に面白いと思いました。

やがて豊臣へ

またね、甲斐・信濃・上野と言う広大な地域での国衆たちの蠢動を、平山先生がゴシップで綴るのが心憎いんですよ。

御家再興のために奔走する信濃の前国主小笠原家が奔走しすぎて空回りするさま、

的確に仕事をしていく大変有能な上杉景勝、

暗躍しすぎて得体が知れない加津野昌春(真田信尹叔父上ですね!)、

有能で強くて忠義も篤いという戦国大名に取っては理想の部下、わしら庶民にとって理想の上司、依田信蕃。

キレッキレだけど平山先生の著作ではなぜか真っ当な人柄も感じる真田昌幸は、保科政直に策を授けて旧主勝頼にゆかり深い高遠を奪取させたりしてて倒れそうにかっこよいし、

直虎でも強烈な存在感を放つ酒井忠次が大久保忠世と敗戦の陣中で喧嘩を始める下りは最高でした。

真田丸の大阪城編のような、強烈な人物たちがそれぞれの事情で離散集合しているわちゃわちゃ感、あれをさらにスケールアップさせた感じです。

それぞれの目的、背景がさらにバラバラですよ。

だけど楽しいだけではなく、この混沌が、やがて豊臣政権の東国進出の足がかりとなっていくと言う歴史の流れはたまらないですね。混沌に意義が定められる…

これだけの内容が

読了後は、これだけの事象の、網羅と整理がされたんだ!っていうことに感動せざるを得ないものがありました。

平山先生の本は、文献資料を整理して発見して、すでにあるもの再検討して、織り上げた緻密なタペストリーのようです。

その仕上がりの素晴らしさは、著書だと情報量が多いために歴史に慣れていない人にはなかなか見えないものかもしれない。もし興味を持った方がいたら、ぜひ講演会に足を運んで欲しいと思います。

かなり楽しくわかりやすく教えてもらえますよ、まじで。

講演会のお申し込みはこちら。

平山先生講演会2「復習・天正壬午の乱」
9/23 14:00〜16:00
文京シビックセンター26Fスカイホール
(東京メトロ丸ノ内線後楽園駅・南北線春日駅からすぐ)
2500円・座席指定

当日の懇親会まで、上記のサイトで申し込めます。

初めての人もそんなに心配しないでカモンですよ。私がはんすう丸会を始めた頃は、オフ会に参加するのはこれが初めてって人ばかりでした。昨年の7月の話で、回を重ねて慣れた人も増えたけど、みんな不安はわかってますからねー!( ´∀`)

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