23回「盗賊は二度 仏を盗む」近藤殿からみた井伊のポジションと、龍雲丸の裏設定?について。

タイトルの「盗賊は二度 仏を盗む」の元ネタは「007は二度死ぬ」なのか「郵便配達は二度ベルを鳴らす」なのか話題になりましたが、私はどっちかっていうと「ルパンは二度死ぬ」だった気がします(w)

しかし、今回は描写が凝りすぎてて伝わってないよ!と突っ込み倒してましたわたくし。

スポンサーリンク
ad

井伊家の規模、格

昨年2016年の真田丸ならレビューで書いていたことですが、今年はレビューをすっかり休んでいるのでここに書いておくと、今回は、国衆としての井伊の姿を外側から描写した回だったんではないかと思う。

つまり、近藤殿との関係からみた井伊家ですね。

近藤は今川によって配された井伊家の目付け家老の一家。

目付け家老がどのようなものか、公式でも説明されていないのでわかりにくいんですが、龍雲丸編での近藤さんを見るに、井伊よりさらに小国の領主で、独力では井伊に叶わないことが丹念に描かれています。

龍雲党を独力で捉えられないですし、盗賊を罰していない井伊に怒ることしかできないし、直虎ちゃんが頭を下げたら謝罪を受け入れざるを得ません。

この辺は中世の「自力救済」を描写していると共に、井伊家が領主としては今川とは「比ぶべきもない小さきものなれど」、遠州の国衆としては有力な一族であることを表している感じですね。

…と、ここまで書いていて思うんですが、この辺の関係を公式でちゃんと説明しないのでわかりにくいんですよねー!

井伊家や周辺の国衆の国力比較などをきっちり白黒をつけるように説明するのは難しいと思います。

しかし「直虎」は、アリバイを埋めるようにどんどん凝った描写になっていく傾向があって、面白いけど凝りすぎって突っ込まずにいられないことが時々ありますね。

一言ナレで埋めてもいいんじゃよ・・

近藤さんちの菩提寺が、本尊のサイズ・お寺の規模・就職の格など、いろんな面で龍潭寺より格下に描かれており、それが井伊と近藤との力関係の比較でもあることということが、果たして視聴者に伝わっているか? というとほぼ伝わってないと思います。

二引両紋?

もう一つ面白かったのが、龍雲丸の過去シーンでちらっと見えた旗指物が、白地に二引両紋に近いものだったことです。

白地に2本の墨を引く二引は足利将軍家の紋ですから、足利分家筋の今川・斯波氏との関係をほのめかしているのかもしれない。

龍雲丸については、名前から今川家との関係が暗示されてますけども(今川家の嫡子の幼名が龍王丸、寿桂尼の墓所がある寺が龍雲寺など、多数の歴オタさんの指摘が。いやさすがです)、それを補強するような演出でしたね。

斯波氏は今川氏が支配する前に幕府に任じられていた遠州の守護で、今川と同じく足利の分家で今川家とは遠州の守護を巡って因縁があります。

そうそう、龍雲丸が斯波氏関係者っていうのも面白いですよね!

ドラマオリジナルキャラということで、そこは決して明言されないと思いますが、もしも今川・斯波関係者という裏設定があった場合、井伊の家臣になることは、お家再興どころか、過去の因縁を今に呼び込む危険な決断になったかもしれず、そのためにお断りしたのだ、と考えられなくもないのですよ。

というようなことを考えながら見ると、龍雲丸についても妄想がもくもくと湧いてきて楽しい…

というように、ドラマの描写を読み解いていくの、個人的には面白くて好きなんですけども、直虎の描写全般に共通の「くどさ」に繋がっているかな、という気もしますよ。

設定は設定で、ある程度ナレで説明しちゃってもいいのでは、と思わないでもない。視聴者への挑戦というなら楽しませてもらいますけど。

スポンサーリンク
ad

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
ad