日韓国交回復50周年。どうしたら日韓関係が改善するのか〈2〉

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前回のつづきです。

この記事を書き始めた時、日韓関係がうまくいかないのは朝日新聞を始めとする国内左寄りメディア批判になるだろうと思っていました。

日本のメディアはほとんどが左寄りで、公正な報道がされているとは言えない状態です。大手メディアへの反発で「嫌韓」が増えているという論は十分に成り立ちますし、私もそう思っていました。

でも日本と韓国の関係を時系列で追っていくうち、だんだん考えが変わってきました。

戦後の日本にとって、韓国は「共産主義を防ぐための壁」であり、その思想は満州帝国という傀儡国家を人工的に作った時と同じ。韓国自身も北朝鮮への対抗のために日本のバックアップ(経済的支援も含めて)を必要としていたからこそ成り立っていた、両国の関係でした。

それが崩れた理由は中国の台頭と韓国の経済的な発展によって、日本の国力が低下したことでした。

この状況は欧米列強が来る前の東洋の状態に近く、2000年代後半に中国が経済的に台頭して来た時、韓国はアメリカに変わって中国が世界の覇権を握ると予想した。少なくともそう考えていることをアメリカとの取引材料にしました。

90年代から現代までの出来事を追っていると、変質したのは韓国であって、日本はさほど90年代と変わっていません。ずーっとアメリカと自由主義経済にオールイン。不況が続いてお財布の紐が厳しくなったということはあると思いますけれど。

韓国は発展を遂げたために、日本に気を遣うことが出来なくなってきました。もともと歴史的に日本を見下す文化がありましたし、独立後の教育もあった。その結果日本に対して「もう我慢しなくてもいい」と言う感じに変質が進んでいった、こうして日本にとって韓国は手に負えない国になった。

その警戒感・不信感の、一般人レベルでの表現が「嫌韓」なんだな、と思います。

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何故、華夷秩序に従わないのか

日韓W杯で国民に韓国を応援させ、ことあるごとにアジアアジアと叫び、自民党から民主党への政権交代を実現したメディアは、同じ手法で今度は中国・韓国に日本を屈服させようとしていました。

民主党政権時と、2012年の李明博前韓国大統領の「天皇謝罪要求」までの経緯は、まだ記憶に新しいのでここでは省きますが、あの時期の不自然な中国・韓国推しは普通ではありませんでした。

テレビを見れば枕詞のように「日本に追いつき、追い抜いた韓国」「成長著しい中国」を聞かされ、うんざりしました。

いやそれが事実だったらうんざりなんてせず、もっと切実な危機感を覚えたと思いますけど、自分の実生活でそう思う事はなかったので、気持ち悪いだけでした。韓国製品の質は日本製品に及ばないと思ったし、韓流の芸能人もメディアが推すほどに素晴らしいとは思えなかった。韓流ドラマも見るに耐えなかったですもん・・・韓国の異質感のみ、迫ってきました。

日本で韓国製品の消費量が全然伸びなかったのは、多くの人が私と同じように思った結果なんじゃないでしょうか。

中国は世論をコントロールしてフィリピンから駐留する米軍を追い出させ、韓国でも反米を煽って在韓米軍撤退の約束を取り付けさせましたから、日本でも韓国を使って同じことをやろうとしたんだろうな、と思います。あ、妄想ですけど。

で、瀬戸際までいっちゃったわけですけど、日本人の多くの人が、最終的にはそれを受け入れませんでした。韓国からアウトプットされたものを受け入れないのみならず、中国の支配をはっきり否定しました。

各種世論調査に見える、中国・韓国という国への親しみの低下が表していることは、そんなに単純な事象ではありません。内閣府の調査でこんな極端な結果になるってよっぽどのことです。

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数値的には、韓国よりも中国を拒絶しているのがおもしろいよね。

中国が日本を攻撃する時、韓国を使って攻撃させている(例えばアメリカには抗日戦線という中国が主導する日本を貶めるための団体があり、韓国の慰安婦活動の資金源にもなっている)のですが、メディアが言わなくてもちゃんと国民は見抜いているのですね。

日本は中国・韓国が言うように過去の歴史を否定しているわけでも、歴史を修正しようとしているわけでもないと思います。様々な機会に謝罪して来たことは否定していないし、政府として過去の判断や行動を継承しているのは別に嘘でもなんでもありません。

ただ、日本は、過去のために未来を犠牲にすることはよしとせず、中国が支配する世界はお断りなのだという話なのですが、韓国は、不思議なことにこれが理解できない。

一度謝罪すれば永遠に負け組で、地理的に中華から離れた日本は永遠の弟国、兄の国である中国と韓国に身を呈して仕えなければならない、という韓国(中国も)の思想は、かなりグロテスクなものです。

日本は中国・韓国とちょっと見が文化的にも人種的にも似ているので、忘れてしまいそうになりますが、社会的な価値観や慣習ですとか、精神的なものとか、あとやはり基本的な文化ですとかが、かなり異なります。

自分を手がかりにしてもそう思うし、周囲の人間に「アメリカと同盟を辞めたら、中国の属国になると思うけど、どう思う?」と聞いたときにそれでもいいという人が皆無だったことからもそう判断しても良さそう。

単純に生活レベルも文化レベルも下がると多くの人が予想している、のだと思いますけど、でも政治の根本ってそういうところですから。

歴史的に、遣唐使をフェードアウトするなど、日本の中国への態度は微妙なもので、長らく不思議に思ってきましたが、それがどういうことかだんだんわかって来たなあ…

むしろ不思議な韓国のアメリカ離れ

そう思うと、韓国がアメリカを離れ、中国に傾斜しようとしてるのがむしろ不思議な事なんですよね。

事大主義であるとか、歴史的な経緯なんだろうなとか、韓国は感情的で理性的じゃないからとか、いろいろ言われていますが、中国と韓国が同盟を組んで得られる利益がシンプルに見えてこないんです。

日米の間には海洋支配というものすごく大きな利益がありますけれど、中国と韓国の間には…?

そういうシンプルな思考がないことが、韓国と日本の一番大きな差なのかもしれませんし、日本人にはわからない利益がもしかしたらあるのかもしれません。

で、そう考えると日韓関係の悪化は、両国・両民族の世界観の衝突なので、どうしようもないことなんじゃないかと思います。

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今、衝突する必然

私は、現在の、貿易と工業で成り立ち、自由主義社会への自由なアクセスを許されていて、でも伝統もできるだけ大事にしているという日本のあり方を支持している保守主義者で、相手をより大きく傷つけるような苛烈な手段は好みません。

ですから、韓国に対しても、国交断絶とか戦争とかは反対ですが、だからといって日本だけが腰を折るというようなつき合い方も御免被りたいと思っています。

韓国が国内をコントロールするために日本を外敵とすることについては、失礼きわまりない話だと思ってますし、同時にそんなのはいつまでも続かないのにどうするのか、と心配しています。

韓国(と中国)に敵対する気持ちはないけれど、だからといって甘んじて膝を屈することはない。

緩く言うと、お互い傷つけ合わないよう適切な距離を保って、気をつけておつきあいするということで、だいたい現政権の姿勢と同じと思います。私は、自分の考えが近いという一種のひいき目を差し置いても、この姿勢が問題であるとはまったく思えない。

しかし、韓国は、この日本の姿勢を理解したくない。

そんな日本と韓国が今、衝突し合うのは必然と言っていいし、今、衝突を避けて、お互いに本意ではない妥協をすることの方が、将来への禍根を残すことになる。過去の謝罪の繰り返しを見ても、そう思います。

日本は歴史的に中国の支配を受け入れてこなかったし、内閣府の調査で明らかなように、今も中国の覇権を受け入れるかどうかということには相当反発する。

受け入れられないものを押し付けてくる国とどう向き合うか。

日韓関係の改善は、今、この衝突に絶対に引かない事からしか生まれないのではないでしょうか。

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