真田丸 第四十六回「砲弾」レビュー〈1〉一度の敗戦くらいで徳川はめげない。信之は出浦さまと対決。

真田丸での華々しい勝利が終わり、滅亡へ向かっての下り坂が始まります。

サブタイトルが「砲弾」ですから、歴史をちょっとでも知っているとあああああああれかああああってなるこの回。

しかし、作中屈指の人気キャラである出浦昌相、真田信尹の久々の出演が予告で明らかになっていたため、本丸の時間になるとテレビの前で正座せざるを得ないのでした。鬼。

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戦いの後

●真田丸の戦いで、多数の犠牲者を出した家康は踏んだり蹴ったりです。

「親子二代に渡って手こずらせてくれるわ」

闇雲に攻めかかっても真田丸は落とせないと判断した家康は、30万の兵を三つに分け、代わる代わる鬨の声をあげさせて大坂方をプレスすることに。

戦争だからしょうがないけど、私が兵士だったら何時間も声を上げ続けるってちょっと勘弁。しかも一日三交代とか厳しい。

安全操業を目指しつつ、割と過酷な徳川さんちはグレーです。

●秀頼君は勝利に気を良くし、このまま家康が本陣を敷く茶臼山に攻めかかろう、本陣を落としてやろうと無邪気に幸村に提案します。

簡単に本陣を落とせないなら何度でも攻めかかればいいじゃない、と言う秀頼を幸村は一蹴。

糧食が先に尽きるのはあちらだから、むやみに攻める必要は全くないし、向こうが焦って攻めかかって来た時に撃退することを続けていればいずれ心変わりをして豊臣に呼応する者が出てくる。攻めに転じるのはそれからだ、と諭します。

こんな消極策しか取れない大坂辛すぎる…のですが、秀頼君は幸村の言葉に頼もしさを覚え、感嘆してしまう。

「なんでも言って欲しい」「私は父の残した安寧の世を守り、いずれ父を超えたい」「力を貸してくれ」とキラキラした目で言う秀頼に、幸村は「自分の言葉の重さを知って欲しい。判断するのは茶々ではなく、殿様の仕事のはず」とアドバイスするのでした。

悲しいことに、後で幸村は自分の言葉をひっくり返すことになります。

●そんな話をしている間にも、徳川方の轟くような鬨の声が大坂城に届き始めます。

秀吉、茶々、茶々の侍女たちが不安に戦きますが、きりちゃん一人、「本当に攻めてくるときはあんな風にのんびり声を出したりしない」「私たちを怖がらせようとしているだけ」と場数力を見せつけww

そんなきりちゃんに憧れ始めた職場の同僚がお寸ちゃんです。明らかに砲弾の犠牲になるフラグです。辛い。

こういう時は塙団右衛門

●真田丸では、徳川方の声の攻撃に兵士たちが動揺します。作兵衛は攻めてくる気配がないことを感じ取りますが、まあ前線基地ですしね、怖くて当たり前ですね。

幸村は団右衛門に「みんなを元気付けてやれ」と無茶振り。困った団右衛門は上手に犬の鳴き声を真似して笑いをとりますwww

が、徳川のこの攻撃は大坂方のメンタルを確実に削っていくものでした。

●茶々は次第にイライラし始め、「早くこんなことは終わらせてなさい」と幸村に申し付けます。

この頃、茶々の妹、初が大坂城に滞在してまして、姉の話し相手をしてるんですが、場内ですれ違ったときに幸村に姉を救ってやって欲しいと頼むんですね。

姉は、両親が城と運命を共にして死んだように、自分にもその日がくることと思っている。むしろそれを願っている。そんな姉があなただけは頼りにしているのです、と。

大坂に行ってはならぬ

●さて江戸では、福島正則・平野長泰の、大坂方に兵糧を運び込みたい作戦が実行中です。

「賤ヶ岳の七本槍のうち、死んでしまった虎之助以外全員徳川方なんだよ」「一人くらい秀頼公のお味方をしないと太閤殿下がお可哀想でよう」と、信之の前で男泣きする平野さま。

田舎侍の地を出しておいおい泣くんですよ。哀れをも覚えましたねえ…この時は。

道中食べてくださいね、とスっと乾飯を差し出す真田の女おこうさんがイケメン。

●二人は連れ立って船で大坂に向かおうとするんですが、当然のことながら稲ちゃんが信之の暴挙を止めに入ります。

信之「稲、わしの一緒一度のバカを許せ」。

しかし、バカは許されない!稲ちゃんは江戸で療養していた出浦昌相を最終手段に出してきます。

大殿の幼馴染、武田の家臣仲間、信之を子供時代からよく知ってる出浦は、家臣ではありますが、今となっては信之の父親(稲ちゃんにとっては舅)みたいなものなんでしょうね。

出浦さまは最初のうちは「大坂に行ってはなりませぬ」と丁寧に諌める口調なんですけども、だんだん「行ってはならぬ」「お主を大坂にはわしがいかせん」と昔の口調に戻っていく。

つられて信之も「父上も源次郎も散々無茶をしてきたんだから、俺だって一度くらいいいだろう」と子供に戻ってしまう。

ここはドラマの塊みたいでしたね。

生き残ってしまった出浦昌相と、勝ち残ってしまった信之の、それぞれの苦しみと決意が噴出し、ぶつかり合う。

昌幸が散々無茶をしながら、乱世の終演後に真田を背負って国を立て直す信之だけは慎重に慎重を重ねて守り通したことを昌相はわかってる、信之はわかってない。

で、ぶつかり合った結果、信之が未だに体がヨレヨレの出浦様を信之が振り切りったものの、ネバネバボールで止められるという羽目に陥るのが最高に笑えて泣けましたww

作中最強の出浦様が本多忠勝よりも長生きしてるのに、こんな手段しか取れなくなってしまったという辛さと、それでも確実に止めてくる透破の仕事の確かさww

●河原綱家は、真田家は今回の件に一切関わりません、と平野様を送り出します。船と兵糧の提供だけはするのでお許しを、ということでしょうね。

あの手この手

●幸村は家族と団らんしたりして、大坂城で明るく過ごしますが、毎夜続く徳川方の声攻めにだんだん気が滅入ってきます。

●後藤又兵衛や毛利勝永も多分そこは同じで、俺たちだって暴れてぇんだよ、いつになったら戦ができるんだよ、とダメな脳筋みたいな調子で苛立ちまくり。ギスギス。

●意外なことに徳川方でも秀忠が「いつになったら総攻めするんですか!」とやや暴走気味。

家康はそんな秀忠に「将軍様は戦のなんたるかがちっともわかっておられないようじゃ」と嫌味で対応します。

41〜2回あたりでちょっとボケを伺わせていた大御所でしたが、真田丸の敗戦で、完全に覚醒してしまって(嫌味も)キレキレですね。

その上、いかに兵を損なわずに勝利するか→「あの手この手じゃ」なんて調子で、本当に次々と次の手が出てくるところが恐ろしいです。

で、家康公の次の一手は、真田の倅の叔父、真田信尹なのでありました。

〈2〉につ づ く。。

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