13回「城主はつらいよ」領国経営と戦国の経済。小野但馬と南渓和尚。

9〜12回の怒涛の神回の最後、ハードに睨み合う次郎じゃなくて直虎さまと小野但馬守…からの領主就任(一応)が、「城主はつらいよ」で大丈夫か、と以前から不安に思っていたサブタイでしたが、蓋を開けてみたら通常営業のつらい直虎でした。

親族が次々死んでいく辛いから借金苦へ・・(厳しい、容赦ない!)

というわけで城主編が始まりましたが、これまで大河では前面に出てこなかった領国経営について扱ってい他のがとても面白かったですね。

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領国経営と戦国の経済

今までも経済について大河が扱ってこなかったわけでないのですが、直虎の場合は、

①領民は、敗戦で労働力が減り、収入が減る分を借金で補っていた

②領主は井伊の家を守るために軍役を課され、戦支度の不足分は借金で賄っていた

特に領民は税金免除が許されず、多重債務状態。

ここから、

⬇︎

首が回らなくなって借金の棒引きを頼む

⬇︎

経済破綻を言い渡されかける

という原因と結果の輪がちゃんと描かれていたのが面白かった。

金貸しの方久は、農本主義的アンタッチャブルに近い存在がのし上がったもので、抽象的に言うとマネーは循環によって力を増すのでいくので、境界にいる者が有利になる、ということをちゃんと描いている。

方久は第二回で「解死人」として登場していたのですが、これもただ解死人をちょっと出してみたというわけじゃなくて、マネーという者にからめての設定だったんですね。すごく面白いな、と思いました。

これまでも経済について扱わなかったということはないけれど、こういう小さなスケールで、頭からしっぽまでしっかり描いたのは初めてであるような気がする。

そしてこれから井伊家が主家とする徳川の、同盟者である織田についての前触れにもなっていて、森下さんの積み上げ力がやっぱりすごい。こういうのが文筆家の芸だと思うんですけど、お見事としか。

昨年もそうでしたし、カルテットもそうでしたが、制作にブン回されるのってとっても楽しいです。

小野但馬と南渓和尚

ところで井伊の影の当主と言っていい南渓和尚が今回もすごかったですね。

直虎さまは国を治めるための具体的な方策は知らない(多分和尚様は寺の長なので実践的なことは知っている)。

南渓和尚は直虎さまに虎松の後見を務めさせ、自身を2つめの饅頭とすることでスラック(余裕)を無理やり確保する。ここがやはり長く続いた武家の知恵ですね。

和尚の勝算は、小野但馬が本心では井伊を裏切っていない、という読みで、直親に「小野は井伊を裏切ったのではなく、救おうとしているのだ」と会話をしていたのが効いています。

但馬も南渓和尚はいろいろ悟ってるな、と察しつつ、しかし何も言わない。

(直虎さんに切れられるとちょっと拗ねたり、氏真相手にはニコニコしてるのに寿桂尼様の前ではあからさまに緊張していたり、感情がちょいちょい見えて、テアトル高橋一生が非常に楽しいです)

・表面上は直虎さんと中野Jr.、奥山六左衛門の顔芸。

・一皮むくと、但馬と南渓和尚のツーカー。そこに絡んでくる方久の思惑。

・底の方では今川、徳川、織田、武田という歴史のうねり。

・マネーと情報。

この4つ層がうまく交互に現れてきて、すごく楽しいです。

2分プレマップで武田の名前が出てきましたし、三層目もますますうねってきそうですね。ふふふ、楽しみ。

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