現在のドラマと視聴者とSNSの関係を分析すると、私にはこんな感じに見える。

沼田市の講演会や、3月の特別番組などで、真田丸を担当したPたちが、まと丸やTwitter民との関わりについてちょこちょこ言及してくれた。

ドラマとSNSの関係は今すごく楽しい。

でも作り手と受け手ではやはり目線がちょっと違うな、ということを思いましたので、受け手から見た状況を書いてみたいと思います。

個人的な意見です。

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縦の流れ

私から見ると、通常のコンテンツの作り手と受け手の関係はこんな風に見える。

一方通行に見えるんです。

もちろん作り手は受けてからのフィードバックを望んでいると思うんですが、受け手からするとフィードバックに対する返答がないため、交流がほとんどないように感じられる。割と孤独。

関連コンテンツが増えても、

↑こうです。コンテンツが増えて楽しいけど、孤独は解消されない。

この関係を1:1で見ると、こうなる↓。

非対称の関係です。

これを解消したのがSNSで、

受け手同士の横のつながりが気軽に作れるようになり、そこにたくさんの人間が匿名で集まることで、却って作り手とのコミュニケートが可能にになった。

ここは匿名で参加可能で、誰でも参加不参加を選択でき、参加している人は全員(建前上は)平等です。

参加ハードルが低い。誰かの意見に賛同するだけでも良い、発言という形で参加しなくても良い。オープンな場なのでやりとりは誰にでも見える。

匿名性のために作り手側もここに自由に参加でき、望めばフィードバックを得ることができます。

真田丸は作り手も受け手もこの便利な場所をとても上手に利用した。

…というように、私には見えます。

緩い横のつながり

コンテンツの受け手としては、上で書いた通り、意外と孤独であることが大きな問題だったりします。

実はコンテンツの受益者はつながる先が少ない。与えられるばかり。受け取るばっかり。これは結構しんどい状態です。

これを解消するものが必要になってきます。

普通に暮らしていると、横のつながりを強化するのが難しいです。

かといってSNSで簡単に強化できるかというとそうでもない。背景がわからない者同士がいきなりコミュニケートするのは難しい。

ある程度自分と同質の集団の集まる場所が望まれます。

今思えば「まと丸」というのはつまり、オンライン・コミュニティの強化だったと思うのですが、ではなぜまと丸でコミュニティの強化が出来たかというと、「好きなドラマ」というのがクラスタ間の言語と認識の共有に有効だったのではないかと思います。

吉川Pのいう相互キュレーションがストックされることで、言語と認識のベースが共有された。その結果、相手の背景を知らなくてもコミュニケーションをとることが可能になった。

少なくとも最初のドアノックのハードルは下がったと思います。

で、良質なコンテンツが提供されて、横のつながりが強化され、作り手とのゆるいコミュニケーションが可能になった結果、どうなったかというと、視聴者の行動範囲が広がり、活発に行動するようになりました。

みんな元気に

真田丸でご当地旅行をしたり、講演やイベントに行く人が増えたのには、いろいろ原因があると思うんですけど、SNSによって、

・コンテンツ提供者も受益者も、互いにフィードバックを受け取りやすくなった

のも一つの要因だったと思うんですね。イベント参加者のレポートが共有されるなど、反応が目に見えるから、行動の報酬を的確に設定できるようになった。

参加者の側にも恩恵があって、イベントが増えるという形でフィードバックを受けられるようになった。

しかもこれが迅速に行われるようになった。

それにより、これまでのディスコミュニケーションが解消されて回り始めた感があり、これがコンテンツに関わる人をいろんな意味で元気に、豊かにした。

ドラマであれ、なんであれ、コンテンツに望まれていることって「人の気持ちを動かすこと、人を行動させること」だと思うんです。

SNSがブースターとなり、「ドラマがヒットして地方活性化」という直接的な影響に止まらず、もっと広く遠くまで届くような関係性を生み出す場になる。

そのことによっていろんなことが動いていく。

これからも色々と面白いことが起こるのでは、と楽しみに思っています。

ただ、「場」への奉仕はマネタイズが難しいので(奉仕ですから)、今は楽しく回っているけれど今後はそうはいかないかもしれないなあ、ということはちょっと思っています。

でも真田丸すごかったね、で終わらせないようにしたい。

知らない人とゆるくつながっていく、生きている人であれ、歴史的な人物であれ、自分では思っていなかったような、意外な人や知識、知見、感性と出会うっていうのは、すごく大げさに言うと人生のご褒美だと思うのですね。

そういう場がずっと続いて、人と人をつなげていくといいな、と思います。

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