〈雑文サルベージ〉 #おんな城主直虎 9〜12 やめて。ここまでやらないで;;

このブログはFacebookに支店を出していまして、そこにもちょこちょこと直虎のことなど書いてます。

・視聴直後の感想
・とま虎をまとめた感想

が、少しまとまってきたので蔵出しします…の第三弾です。

大人になってから徐々に面白くなってきたのが、9回から怒涛の神回が続き、毎週「あああああ」ってなってましたね。ふふふ・・・

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第九回 桶狭間に死す

9回「桶狭間に死す」視聴終了よ。
率直にいって神回だったわ。ここ8回の抑制がついに外れて一気に歴史が流れ出した。

今川視点からの桶狭間。先鋒の井伊が真っ先に襲われる。直盛が奇襲の少し前に地響きを聞き、井伊家の面々が立ち騒ぎ出したすぐ後に織田の兵がなだれ込んでくる。
鳥肌がたったわね。

雨があがりだから泥だらけよ。完全な奇襲で、井伊家は当主直盛と重臣16人が討ち死にするっていうんだから被害甚大。

で、戦のシーンはすぐ終わって、井伊谷にカメラが移ると、戦の実相を実はよく知らない次郎が卒倒しそうになっているの。これが良かったのよね。もちろん父親が心配とか、いろいろあるんだけれど、今川家の下で平和に時を過ごしてきた井伊家の中で、その恩恵を最も受けていたのが次郎だということが明らかになるの。

還俗はかなわなかったけれど、しののように後継問題に苦しまなくてもいい、両親はすぐそばで元気にしているという幸せな世界が音を立てて崩れていくさまを、次郎がろくな働きもできずにオロオロしている姿で表現していた。

その一方、母親の千賀さまは終始気品と落ち着きを保ち、けが人を屋敷に受け入れ、殿の労苦をいたわり、討ち死にした家臣たちにお悔やみの手紙を書き、残された嫁や娘たちを気遣うのよ。今回は間違いなく財前劇場だった。千賀さまは理想的な母親として造形されてるんだけど、財前さんの演技のおかげで、全く鼻につかないの。

女性大河らしく、クライマックスは母親からの手紙で次郎が泣くところなんだけど、父親がいつか辻ヶ花を着せたいというセリフで、涙腺決壊だったわ。

さらにでんでん奥山死亡のエピも盛り込まれて、今回はほんとーに面白かった!
直虎スタッフの皆さん、ありがとう。文句ばっかり言っててゴメンなさい。これで私、今週は何もなくても生きていけるわ。

ところで松平元康は嫁の発破を思い出して岡崎に戻ってしまったエピすごく良かったわね。元康の裏切りを恐れる佐名は、絶縁したはずの兄と再会して瀬名の保護を依頼する。それなのに南渓和尚は引き受けないのよ、この鬼!っていうツッコミも複雑な気持ちで楽しかったわ。

ホント来週が楽しみね!

とま虎:TLまとめも面白くなってきた

9回とま虎ができたわよー。
ドラマが動き出したから、TLも考察が深くなってきてるわね。

直親のサイコパス描写が誤解や偶然ではなく、計算されてそうなっているということがわかってきた現在、怖い怖いと言いながら、楽しみにしている人が増えてきたし、鶴の利発さに残念感を覚える人が増えてきたのも面白いわ。

もちろん亀のサイコパスは問題だし、鶴の聡明さは喜ばしいものよ。

でもそこで一歩踏み込んだ考察ができるから、ドラマは素晴らしいと思うの。

ドラマを視聴する一番大事なところって、自分の日常生活をより細かく観察したり考察できるようになる、ということなんじゃないかしら。そしてそれを共有する。できるようになることも。

だって現実の日常生活ではできないでしょ。みんなそれぞれの立ち位置が違うし、現実はもっと複雑だから。

いや、何が言いたいかっていうと、ドラマが深くなっていくとカウンター的な考察がどんどん出てきてTLが面白くなってくるってことよ。

今回の直虎も当時の領主のお仕事をちゃんと描いていたのが面白かったわ。

敗戦後の混乱が予想されるために土地の出入りの監視を強めたり、残された家臣やその家族を結束させるために奥方が手紙を書いたりする。

行政を実際に指揮しているのは新野と小野などの親今川派の家臣たちで、井伊谷の当主に近い連中は自分の家のお金の算段にかかりっきり、みたいなのも。

こういう描写が次郎が直虎になった後に効いてくるだろうなーと思って、楽しみにしてるわ。

ドラマが面白くなってきた途端、TLまとめも面白くなったと思う。まとめてて空気が違う。

第十回 走れ竜宮小僧

遅くなったけど第十回についてよ。

9回終わりで視聴者に阿鼻叫喚の事態をもたらした奥山朝利殺害事件は、次郎法師を始めとする女たちの調整で大事にならずにすんだ。
女性の仕事というものを前回に引き続き丁寧に描写しててすごく良かったと思うの。

これはね、やっぱり脚本と統括Pが女性だから描けたんじゃないかと思うのよ。

花燃ゆで表現された主人公の美和(井上真央ちゃん)の仕事は、飯炊き・掃除・洗濯・病人の世話・悲しむ家族の慰撫だった。演出陣の女性観を赤裸々に描写しちゃってて、女大河って難しいなあと思ったものよ。
(放送終了後、演出陣は女性主人公周りの演出が楽しかった的なコメントしてたけど)

自分の理解できる範囲のことしか、人間は描けないものよ。

今回は逆に小規模ながらも武家の奥方・姫君方の話だから、家事労働の描写はしなくて済んだことで、女性の働きが表現できたのかしら。

でも国衆の統治の話・行政の話もちょこちょこと書いているしね、そういうことが大河ドラマで詳しく取り扱えるほどに視聴者も成熟したってことかもしれないわね。

松平の裏切りという、一段上の政治レベルの話になると、次郎法師がてんで役に立たないっていうシビアさも良かったわ。
思えば1〜2月ののんびりした展開と今川の甘さは同期してたのよね。
それがなくなっったってことを言葉ではなくドラマで表現してる。よくできてるわ。

とま虎:エビデンスとして残すとま虎

続けて10回のとま虎感想よ。

最近またも吉川Pがまと丸について言及してくれたおかげで、少し自分のやってることの意味を考えたりした。

あかるさんから、吉川Pは花燃ゆまとめのことも知ってたって聞いたのよ。

今回の直虎が、女性の仕事や統治(行政)の仕事をちゃんと描いてるのは、もしかしたら「花燃ゆ」での政治や家政の描写に多くの人が怒ってたのが届いたのかなって思ったわ。

文ちゃんの日常の描写もひどかったけど、群馬編の群馬の行政の描写の酷さときたらまるでギャグだったし、明治新政府の労苦なんておヒガシ様のの胃痛でしか表現されてなかったものね。

大河でこうした女性や行政の細部をきちんと描くのって、ちょっと珍しいのよ。
いや珍しくないか。
こういうのをちゃんと描くことが大事なのに、つまらないって感想だけがnhkに届いちゃってた感じがするわね。

大河は合戦!という意見があってもいいと思うんだけど、日常や統治の細部の描写もしっかりやってほしいし、そういうところをドラマ好きは見ているわよ?って言うのがようやく伝わった気がする。

八重の桜なんて前半一分の隙もなく会津が滅びていく過程を描写してた。あれが「つまらない」と言われてたなんて今でも信じられないわね。

そういうところを見ている視聴者もいるってことがわかってもらえるようになって、本当に良かったと思うわ。

エビデンス大事ね。

直虎が女子大河として久しぶりに成功しそうということで、過去作との比較が多いわ。

私は大河にジェンダー的なものを持ち込むのは反対なんだけど、「花燃ゆ」の失敗はどうしたって女性を女性として捉えれきれてなかったところにあったと思うのよね。

特に仕事観がひどかった。家事をする女性というのは魅力的な素材だけど、その魅力に演出が溺れちゃったのかしらね。

ごめんなさい。周囲と和解する鶴の可愛いさがクライマックスな神回にこんな感想で・・

第十一回 さらば愛しき人よ

第11回の視聴終わりよ。地獄のようだったわ。

幼馴染3人の気持ちがなかなか一致しない。桶狭間の敗戦でのっぴきならない事態になり、それぞれが成長したり、解放されたりすることで、再び歩み寄る、という展開を丁寧に描いてきて、これよ。森下脚本さすがだわね。

私は誰かといったら傑山だけど、鶴か亀かといったら亀派だったの。亀のほうが造形が複雑で面白かった。
こう言ってはなんだけど、一生は家森くんのコケティッシュなダメ男のほうが不憫が極まってるとおもってたの。
だけどこの回で鶴の造形も深まったわよね。
裏切りは恨みではなく、本当に大切なものを守るために心を殺した結果ってどんだけハードモードなの!

そしてこの状況で輝く脳筋の決意と覚悟!
私はむしろ、筧さんや前田吟さんが直親を責めたりせず、立ち上がってじゃあ俺たちも一緒に死ぬよ!って言い出した時に泣いたわ。
直親が直政に希望をつなぐためにそれを断るところも。

井伊直政が世にでるために、これだけの犠牲があったということ。
直政は本当よく逃げずにやり遂げたなって改めて思ったわ。えらいよ兵部。

とま虎:阿鼻叫喚すぎて

11回のとま虎、できたわよ。ふふふ。神回だったわ、間違いなく。

今回、多くの人が亀にごめんなさいしてたけど、あれはすごく正しい視聴態度ね。

サイコパス演技でヒーヒー言わせてから、心を取り戻して死んでいくイケメンとしてクラスタの涙を絞らせた。

全部三浦春馬さんの実績だわ。

私たちは楽しく踊る。阿鼻叫喚、手のひら返し。ぜんぶ役者さんとスタッフの肥やしよ。最高ね。

公式サイトやInstagramもだんだんクラスタの気持ちにフィットしてきた。物語をフォローする企画やスチールのチョイス、素晴らしいわ。

この回は三浦春馬と高橋一生の演技が凄かったわー。一人は死に、一人は闇に落ちて生き残る。一秒も気が抜けない緊迫感。45分があっという間だった。

役者さんたちも乗ってきてるのがわかる。辛くて楽しい会だったわ(血涙)。

第十二回 おんな城主直虎

直虎12回、視聴終了よー。

直親の無残な死(暗殺)、今川氏真にうまいこと取り入って松平元康に目を向けさせ、井伊のおじいちゃん達を盾に虎松を守りきるという、鶴の覚悟のほど。

悪い奴もそうでない奴もいる、様々な経緯や利害関係の果てに思いもよらぬ立場に立たされる、しかしそこでしぶとく生きて行く、という「大河ドラマ」の良いパターンにはまってきたわ。

こういうのはいつ見ても面白いわ。

下からレゴをランダムに積み上げていった結果、こんなのができたわ!という体で、何かを作り上げていく、その組み合わせの妙が、たまらないと思うの。
構成力って言うのかしらね。

主人公の魅力も増してきたと思うの。

実は次郎(直虎)は、現代の働く女に近い気がするのよ。

初恋をいつまでも忘れない乙女心、酒に逃げるタラレバ駄目っぷり、直親の魂を宿して生きるというイケメンぶり。

呑んだくれる次郎を見ていて、あーこういうのよくみるわ・・となったのは多分私だけではないはずよ。

というわけで、来週からは社長になった次郎の苦労を楽しむ回・・であるといいわね。ムロさんも出てくるし。
(ムロさんの女子っぷり、すごく良かった)

とま虎:辛すぎて沿道で応援モード

12回、とま虎出来よ。
放送もTLも、どっちも面白い回が続いてめでたいわね。
そういえば、不勉強‏ @fu_ben_kyouさんから、

「ついに直虎爆誕。ここんとこ神回が立て続いている #おんな城主直虎、私的には昨年の #真田丸 程度には見逃せないドラマに仕上がってきております。特に、人物の心理を視聴者が解釈してSNSで共有する材料として、非常に優れていると思います」

って頂いてねー、相手の返答を期待せずに共有できるところがSNSの面白さなんだなって気がついたわ。
むしろリアルでは解釈と共有ってちょっとやりにくいことよね。
声の大きい人が勝るっちゃうところがあるから。

ツイートは、

・多くの人気持ちをうまいこと代弁する
・面白いことを言う
・人が気がつかない視点を提供する

っていうのが大事なんだけど、それってドラマの感想・解釈・分析とマッチするわよね。

しかも人の感情という、多くの人と共通の機能ながら千差万別なものをね。
心理の解釈を語るんだったらみんな平等だしね。

そうそう、私歴史は好きなんだけど、歴史って、「知ってる」「知らない」「教えてあげる」「ありがとう」の上下関係になりがちなところがあるじゃない?

そこを超えて横のつながりを作って行きたいなって思うのよ。
そのためには「面白い」が欠かせないと思うのよ。

面白いことを語り合う、自分以外の人の話を積極的に聴きたくなる、という材料を提供することが、きっとこれからのコンテンツには大事なってくると思うわ。

辛すぎて、沿道応援モードに切り替えて書いてるわね・・(このモードになると火垂るの墓も泣かずに見られる)。

ドラマについては隙のない、見事な展開で言うことがなかったわ。

平和な井伊谷をずーっと描いてきて、井伊谷の人間関係に致命的な傷がつけられる、主人公の努力で回復する、しかしもっと大きな悲劇に襲われる、そして誰もいなくなる、からのタイトルコール。

「無念を残して死んだ愛する男の魂を宿して生きる」という生半でない決意。でもここに至るまでの経緯と直虎の心情が丁寧に描かれていたから、ちゃんと受け止められた。

領主就任がうまくいかないことは全部わかっててww でも楽しみにしていられる。

1月はこの先面白くなると思うけど、今が辛すぎて視聴やめたいって切実に思っていたのに、ちょっとすごすぎて驚いてる。

(途中から面白くなる、途中で挽回するって実は難しいこと)

あれだけ文句言ってたプロモーションも、最近はだいぶ頑張ってくれていて、不満があまりでないわ。

続けて見てきた人にはこのすごさがわかってもらえると思うんだけど、ただ、これから視聴者を取り込むためにはどうしたらいいのかはちょっとわからないわね。

統計データの発表なんかを待ちたいと思う。

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