〈雑文サルベージ〉 #おんな城主直虎 5〜8 亀之氶の闇がこんなに。

このブログはFacebookに支店を出していまして、そこにもちょこちょこと直虎のことなど書いてます。

・視聴直後の感想
・とま虎をまとめた感想

が、少しまとまってきたので蔵出しします…の第二弾です。

こうやってみると5〜8は亀之氶の描写にすごくしっかり費やされていましたね。

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第五回 亀之氶帰る

直虎第五回視聴終了。

夫婦はすりこぎにすり鉢。
でも女房が持ってるのがすりこぎで、亭主が持ってるのがすり鉢っていう、出だしがいきなり大人展開なのも度肝を抜かれたわね。

そして予告の三浦春馬後ろからハグが次郎の妄想で、そこからいきなり滝行→荒業に入っちゃうの良かった。そうね煩悩ね。

キラキラになって帰ってきた亀之氶、亀之氶をおかしな目つきでずーっと見つめてる直盛パパ、素の前田吟さんに戻ってウンウン頷いてる尚平じいじは小野を呪い殺す祈祷を頼みに来ちゃうし、今日はすごく楽しかったわ。

そしてこの大人ドラマ直虎の中で、少女漫画のように繊細な演技を披露する高橋一生。

ようやく本気を出してきてくれたわ。
これが遅くはなかったことを祈る。

とま虎:傑山と菜々緒

とま虎5回目が出来たわよ。

子役が成長して本役たちにバトンタッチするお祭り回だったはずが、初回から大人で登場してる傑山に今回も全て持って行かれたわね。
イッチー傑山てなんなの? 虚飾を全て剥ぎ取った後に残された知性と筋肉には誰も逆らえないってことなの?

八重の桜で西島秀俊が脱いだ時、舐めるような異様なカメラワークが話題になったけど、私はあれはあんまり好きじゃなかったの。
筋肉には圧倒されたけど、作品の中ではちょっと浮いてたと思う。

あれから4年。同じ女子大河で知性と筋肉を魅せる手法が進化したことの意味を考えてる。

去年はおじさんたちのあらゆるバリエーションを出してきたけど、今年は子供・女性・じじい・イケメン・猫・坊主と、いろんなところから魅力的なキャラクターやジョブ?をピックアップしてコラージュしてる感じね。

イッチーの知性と筋肉に逆らえないように、菜々緒の般若瀬名に逆らえる人もいないわ。絵面に無理がなさすぎよ。

話題の熱さでは傑山の筋肉に負けてるけど、このへんから亀之氶の闇の描写が始まっているのよね。気づいてた人は気づいてたわー(私はあんまり気づいてなかった・・)。

第6回 初恋の別れ道

直虎 第六回視聴終了よ。

直親が「悔しくないのか?」みたいなエモーショナルなところに働きかけてくるのに対して、禅の公案を通じて理性的に答えを出した次郎法師はとてもよかったと思うの。

江とか、おにぎりだと、ここで大体台無しなことを言うのよ。

「いいじゃないですか、悔しいって思っても! 女だから我慢するのが美徳なんですか?」みたいなことをね。

ただ、これを言わせてる方は「台無し」なこととは思ってないのが難しいところなのよね。

こういうのは女性に対する期待の一つの表現で、生活とか身体とか素直な気持ちに根ざした何か理性でないところからの言葉で、建前的なものを吹き飛ばしてほしいという、ある種の人々には割合切実な願いではあるのよ。

女性だろうと男性だろうと、必要な時に必要な判断を下せる人間はいるのよ。
それを森下さんはちゃんと書いてると思ったわ。

それから直親と次郎の初恋を2回も使わずにあっさり終わらせたのは好感が持てたわ。
ネタバレになるからあまり言わないけれど、割とあっさり桶狭間が来るのよ。楽しみね。

とま虎:趣向が凝りすぎじゃ?

第六回のTLまとめ出来。

この先の不幸を予感させる繊細な高橋一生と、傑山の二の腕の前に、出遅れたイケメンに過ぎなかった亀が、今回はやってくれたわね。見事に視聴者を震え上がらた。

私は最初ちょっと意味がわからなかったのよ。
あざといくらいに闇落ちの予感を振りまく鶴のことはわかったんだけど、亀については三浦春馬くんのくしゃっとした笑みから先への踏み込みが足りなかったの。
TLをまとめてみてわかったことだけど、亀改め直親殿がすでに闇落ちしてる感、半端なかったわ。

亀の場合は、後天的サイコパスというか、いろんな悔しさとか苦労を重ねた結果として、やばいものを身につけちゃった感があるけどね。

それにしても仏教という智慧と普遍とつながることで、次郎法師が階段を上っていくのに比べて、男たちの救われなさがほんとに容赦ない。

仏教に対して武士たちが求めた救いって、殺生の因業だけじゃなくて、欲と業からの解放というか解消みたいな意味もあったんじゃないかしらって思うわ。

これ本人も苦しいと思うのよ。

このどうしようもない井伊家の脳筋ぶり、一介の国衆というものの描写という意味で、ものすごく面白くなってきた気がする。

ただ主人公周りの恋愛譚を通して語るっていうのは凝りすぎてるけどね。もっとわかりやすくていいのよ。

この頃は仏教と絡めていろいろ考えていたのよねー。余裕があったのよね(遠い目をしながら)。

第七回 検地がやってきた

直虎7回視聴終了。

公式のインタビューでは、「井伊家にとって、新たな光をもたらす太陽のような存在になっていくと思います」とか三浦春馬くんが言ってるんだけど、これはミスリードなのかしら? もしかして春馬くんはメタ的に自覚ない感じでクズイケメンを演じてるのかしら…って真顔で聞いちゃうレベルで、直親のクズダメ男っぷりがすごく面白いわ。

検知担当者の好きなものor弱みor弱点を知りたいというというところから突っ込みまくったし、川名の隠し里で突然鶴にいろんなことを押し付けた時の目力には唖然としたし、鶴、もうやっちゃえってなったわね。

史実の次郎法師が最後に直親と同じ墓に入ったの、若い頃の妄執を果たした感じがして闇を感じてたけど、こうしてドラマを見るとむしろ亀の妄執を封じるために、おとわが身を差し出した感があるわ。
でもそれくらい徹底して描くのがいいと思う。

私たち、この直親が死ぬシーンでどんな感慨を抱くのかしらね?

次回の出陣シーンがめっさかっ良くて楽しみだわー。悲劇だけど。

とま虎:今年も社畜に辛い大河?

第7回の直虎TLまとめ出来よ!

今回は亀之氶じゃなくて直親の描写がすごかったわね。

亀・・じゃなくて直親の、突然豹変して但馬に責任を丸投げするところは社畜の心を抉ったし、おとわのためと思ってもらえぬかってところでは、なんだかよく分からないけど多数の人が憤怒の声をあげていたわ。

こういう立体的な「人の心が分からない人の描写」がよりにもよって悲劇的な死を迎える井伊直親に与えられたのはなかなかすごいわ。

だって主人公の許嫁、主人公が出家して、さらに同じお墓に自分を入れる相手にこれよ? 普通なら爽やかイケメンの王子様っぽく描きたくなるあじゃない。それがこれよ??

政次にしても直親に対してちょっと甘えがあって察してちゃんだし、次郎法師に至っては昔から政次の気持ちが全然分からない。

このリアルな幼馴染の描写の厳しさ、最高だと思うの。

ここまで描けているドラマに、ああしろこうしろはもう言わないわ、私。いつか脚本も演出もガチッと噛み合った神回が見られる予感がするから。

(でもプロモーションについてはツイッター民としてブーブー言うとおもうわ)

第八回 赤ちゃんはまだか

第8回の視聴おわり。

直親やしのちゃん、サダ千代と瀬名ちゃんについてはきっといろんな人が書いてると思うので、あえて他のことを書くわね。

冒頭で槍200本の納品を命じられ、今川家の尾張侵攻について井伊家が改めて覚悟する…など、少しずつ外の世界が語られ始めてきたけど、これ半年後には本当にどうなってるのかしら。ここまで来て発表がないってことは、織田信長はキャストされないわけでしょ。

今川、そして元信(家康)がこれだけしっかり描かれているのに信長はもう出ないって面白い流れよね。

一応、私の勝手な妄想では、9月に本能寺の変があって、そのあたりから井伊直政が主役に交代し、小牧長久手でendになってるんだけど、この流れだと、織田信長をキャストしないって無理な気がするのよ。

だから、きっと全然別の流れになるんじゃないかって思ってる。まあちょっと予想がつかないわね。

でもそれが面白いわ。楽しみだわ。

直虎というドラマは、良くも悪くも大河ドラマというテンプレートに則った作りではないのよね。

以前の大河だったら歴史的人物をもっとたくさん出してたと思うの。

歴史的な人物だからといって必要ないと思われる人物は出さないという構成、そのせいで朝ドラ色が強くなってるのは否めない。

賛否両論あると思うけど、私は果敢な挑戦は常に評価したいと思うわ。

これを書いて間もなく、信長のキャストが発表されたの。直虎のプロモは基本ミスリード、それから「沈黙」という手を使ってくるということを学んだわね。もう騙されない。

とま虎:子孫繁栄と妊活を語る

第八回とま虎出来…の後のこれを書くの忘れてたわ。ごめんなさい。

今回は妊活が面白かったわ。現代風の表現になっているけど、子孫繁栄は人間にとって究極の幸福だと信じられていた時代の話をはっきり描いていた。

えげつない話だけど、個人レベルでは老後の為よね。

働けなくなったときに面倒を見てくれるのは子供だけよ。昔は子供のいない老人は(エスタブリッシュメントは違うけど)悲惨だった。餓死の苦しみを避けるために首をくくっていたのよ。

社会的なレベルだとマイルストーンの一つよね。子供を作る、育て上げることが人間の完成形と見なされる社会だった。これは今でもだいぶ残っているわね。

現代から見たら生まれでほとんどすべてが決まってしまう不平等な社会なんだけど(官位と職業が相続可能って想像してみて)、でも安定性の高い社会を形成してた。

ただこの制度は、変化が少ないからどこかで必ず戦乱を必要とするのよね。
だからまあ、戦後アメリカが家制度を解体したのはカンが鋭かったと思うわ。

話が横道にそれまくったけれど、家制度と継続性は失われたのに私達には昔の記憶が残っているから、このドラマが成立するし、しのちゃんの苦しみが理解できるというのは面白かったわ。

あと何年かしたら、子供ができず後継者が確定していないことは家族にとって大きな危機だったって説明しなきゃいけないかもしれないわね。もうすでにそうなってるかもしれない。

という感じに、大人になってから順調に直虎が面白区なってきたどころか、すっかり毎週楽しみに見るようになってきているわね。でもこの後あんなことになるとは、実は知っていたけど、知っていたのに、えぐられたわ。

しかしこうして改めて5〜8の感想を見直すと平和だわ、私。

直虎の9〜12回の急転直下は、語り継がれるべきよね。

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