真田丸 第四十四回「築城」レビュー〈2〉建つかも?建たないかも? 遂に建った俺たちの課金城、真田丸!

お待たせしました。

真田丸は冬の陣に間に合うのか、信吉・信昌の甥っ子たちと戦わなくてはならないのか。ハラハラドキドキの真田丸第四十四回後半のレビューです。

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信之の想い

●松は徳川方の陣中まんまと潜り込み、真田信吉・信政兄弟との再会を果たし、信之からの伝言を伝えます。

「決して真田同士で争ってはならぬ」
「戦が始まったら後ろさに下がってじっとしていること」

源三郎と源次郎はとても仲の良い兄弟だった、二人の気持ちを汲んで欲しい、という松に、信政は反発します。

●ここはかわいそうなところで、嫡男になれなかった信政は自分の武勇を示したかった、その機会を奪われてしまったんですよね。

三河以来の徳川家臣・本多氏の血を引く信政にとって、謀反人の叔父への思い入れはありません。

●真田氏の母を持ち、気弱ながらも聡明な信吉は叔父上とは戦いたくない、と父に従います。信吉は真田家の難しい立場に感じ入ります。いやほんと、これは信之は無理を押しても出陣した方が良かったと思うわ。息子たちには難しすぎ。

とはいえ真田家には三十郎、茂誠、ツナ様という戦国を生き抜いてきた頼りになる家老たちが付いていますから、豊臣家よりはよっぽど安心して見ていられます。

●で、そんな風に息子たちが苦悩にくれていた頃、信之は何をしていたかというと、小野お通に苦悩を打ち明けていたのでした。ちょ…兄上……

●信之の精神的浮気はあっさり稲ちゃんに感づかれてしまいますけどね。お通が信之のために焚いたお香の残り香のせいで。お通、やるわね。

揺らぎ

●さて大坂。大野修理の許可を得て、密かに出城建設を進める幸村でしたが、織田有楽斎に見つかってしまいます。

●この城の建設をめぐって、修理は大蔵卿局、有楽斎に吊るし上げられる羽目に。

有楽斎はあくまで豊臣譜代主導で徳川と戦い引き分けくらいに持ち込みたい、大蔵卿局は幸村が気に入らない。この二人は多少目的に差がありますが、「牢人は信用できない」という思いで一致しています。

対して、大野修理・木村長門守は牢人を信用してもいいのではないか、と考えるようになっている。

茶々は幸村だけは裏切らないと日頃から秀頼に言い含めている。

様々な価値観に挟まれて、秀頼君は困り果てます。

●昌幸、家康、秀吉、景勝(というか直江)と、生き残りを優先して難しい決断をする当主たちの姿に比べて、ここでの秀頼はいかにも頼りない坊ちゃん当主です。が、それ以上に家臣たちがろくでもないですね。

●結局秀頼公は有楽斎らに丸め込まれてしまい、幸村の出城の建設は中止を言い渡され、陣立も大幅に変更されてしまいます。

なお、大野修理はここで幸村に、建設許可を出したことを「なんのことですかな?」としらばっくれます。

これは「ここで下知に従って城造りをやめれば咎めない」という秀頼の決定を受けて幸村を止めるための大野修理の小芝居なわけですけど、すごく人間臭い、スケールのちっちゃな論理なのが面白い。

誰もが勝利のために頑張ってるのに目標が共有されていない。そういう時は優れたアイデアがどんどん劣化していくんですが、うん、もう、その通り!って感じの大阪城です。

ここに出城を建てよ

●そんなわけで牢人衆は豊臣上層部からの無碍な扱いに怒り、呆れます。

毛利勝永、後藤又兵衛は本気で大坂城を出ようと考え、幸村を誘うのですが、しかし幸村は秀吉の恩に報いるために大坂城に入ったのだから、豊臣家を見捨てたり、裏切ることはできないと断る。

●それを耳にした秀頼は、幸村、そして牢人たちを信じることを決めます。秀頼の初めてのリーダーとしての決断は人を信じることでした。

●秀頼は母親の淀殿に幸村の出城建設の許可を与えた築くこと、牢人たちを信じて戦を戦う決断を報告します。

驚く淀殿ですが、息子が一人前になったことを母親として嬉しくも思うのでした。

家康の本陣で

●徳川方は幸村たちの予測通り、大坂城の南側の台地に布陣します。

●佐助調べでは真田は大坂城の東側に配置されており、幸村と直接戦うことはなさそう。

しかし上杉も来ていると聞いた幸村は「御屋形様が?」とちょっと動揺します。

●徳川家康の本陣で、伊達政宗から真田の次男坊が大坂方についたことを聞かされた景勝も「源次郎が?」とかなり動揺します。

幸村を「愚かものですな」と鼻で笑う政宗は、家康が諸将に飛ばす檄に、「ご隠居様のためなら、粉骨砕身して働きます!命も惜しくありません!!」と調子よく応えてうまく空気を作っていきます。

リーダーから大事にされにはどうしたらいいか、よくわかってる男です。

また真田

●戦の直前、慌しいのは幸村も徳川も同じ。作兵衛は「武田の武勇の証」赤備えの鎧兜を、大将・幸村の分までついに整えます。

●大坂方は戦争経験豊富な武士たちが集まっているので沸き立つ活気!という感じなんですが、徳川方は順調に世代交代が進んでいるせいでちょっと違っていて、戦争の予習・復習をトツトツと始めてしま今いますw

大きな戦がなままに15年経過→攻城戦のノウハウが著しく減退っていう。

●「仕寄せ」ってこんなもんですよね?と見当違いな若手に、家康はおもわず「ちがーう!」とダメ出しし、自らスコップを手にとって仕寄せの講義を始めてしまいます。

この場面、TLでは「年寄が昔とった杵柄タイムで生き生きするのはお約束」「認知症のお年寄りに三十八式歩兵銃のモデルガンを渡したら歩き出した」「栗山善助(官兵衛さんの重臣ですね)も法螺が鳴ったらシャキッとした」「近代戦は土木工事」などのツッコミに溢れて最高でした。

● 本多佐渡とともに「昔とった杵柄」で楽しくハッスルした家康公でしたが、直後に大坂方の陣立がもたらされ、真田が惣構えの南側に出城を築いたことを知って一気に、元気なおじいちゃんから「大御所」に覚醒します。

「また真田か!」

いつまでたっても真田(武田)に悩まされる家康公の因縁ですね。

城の名

●幸村の出城はなんとか戦に間に合います。

赤地に白で抜いた六連銭の旗を立て、武田の武勇の証である赤備えを見にまとった兵達が立てこもる城、真田信繁生涯唯一の居城。

●「城の名はなんといたします?」「決まっているだろう、真田丸よ」。高らかに宣言する幸村、かーらーの、オープニング!

ここまでの44回10か月は全て序章だった、と言わんばかりの演出に、もうね、痺れた。痺れたよ!!

第一回で出航した「真田丸」という小さな船は、30年の航海を経て、同じ名前の城にたどり着いたのです。

リピート課金城

真田丸が建つかも、建たないかも、行けそうじゃね? あれやっぱダメじゃね?……と視聴者を揺らしながら最後に遂に城が立つ。

ラストの「旗を掲げよ」から「真田丸よ」、そしてOPの流れが見事でした。ここで高揚感が鉄砲水のように吹き出してしまった。

これが49回じゃなくて44回というところが辛いとこでしたけどね!

あと「俺たちの受信料で城が立った」「課金城」「いくら課金すれば豊臣が勝つの?;;」までの流れも神がかっていて最高でした。

自分的には全真田丸で五本の指に入る回です。

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