おんな城主直虎 第一回「井伊谷の少女」レビュー〈2〉井戸の奥の死体から始まる戦国大河モード。

間が空いてしまいましたが、1回目後半です。

子供の世界と、大人の世界がだんだん交差し始める、死体をきっかけにして、っていうのが面白かったですね。

そのあとはサクッと奈落へ(怖い)。

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小さな恋の物語

●亀之氶は鶴に、とわと夫婦約束をしたことを打ち明けます。亀的には、前日のおとわの微妙な笑顔を見て不安を感じているんですね。自分が体が弱いから。

俺と夫婦になりたくないのかもしれない、と落ち込む亀。が、そこに女装のおとわちゃんが!

鶴も亀も見慣れないおとわちゃんのかわいらしい姿に思わず笑ってしまいます。

●おとわちゃんは拗ねて、亀まで笑うことはないではないか、亀は我の旦那様になるのに、と素直に気持ちを口にする。

これで亀は俄然張り切り、「もっと強くなるから!」とお寺での武道の稽古も熱心にこなします。一方、鶴は一人蚊帳の外。複雑な表情でがっくり…

駿府

●そんな中、亀之氶の父である井伊直満が今川義元の呼び出しを受けます。

が、直満は明らかに挙動不審なんですね。「何故某が駿府に行かねばならないのだ!」と必要以上に動揺する。

「時代の井伊の殿の父親の顔を見ておきたいということでしょう」と今川につけられた目付家老の新野様がとりなします。

●直満は家では子煩悩なパパです。亀之氶の食事に手酌で晩酌をしながら付き合い、相手をしてくれる。

亀は父にとわへの土産を頼みます。

●と、ここで今川義元が初登場。能のお稽古をするだけなのにただならぬ迫力を見せつけます。

義元は今更言うまでもなく昇太師匠なんですけど、役者さんじゃないので存在感が生々しいんですよ。漆をふんだんに使った贅沢な今川家の城館と、唐衣のお召し物、化粧をした生々しい人間の存在感が大変異様でして、何かこう、異常な迫力を醸していました。

明らかに井伊とは格が違う、というのを映像で表現していましたね。

井戸の死体

●一方井伊谷では、鶴がまたおとわを諌めたり、おとわがその意味がわからず逆ギレしたり、それを亀が笛の音でなだめたりと子供達の人間関係描写が続きます。

鶴は周囲を見て配慮できる人間なんだけど、おとわにははっきり言うというか、好きな子だからこそ厳しく言っちゃうって感じなんですよね(かわいいけど、人間関係あるあるなのでこの辺りは割と真顔で見てた)。

鶴の言葉は子供ならではの真実の鋭さを含んでおり、おとわは素直に聞くことができません。

●とはいえ、子供なんで亀の笛であっさり喧嘩も仲直り。

●3人はたまたま不思議な洞窟を発見。

初代様は竜宮小僧だったのではキャッキャウフフと探検しているうちに、隠されていた死体を見つけてしまいます。

●で、この死体が、物盗りにあって殺されたにしては路銀が残されていたりしておかしいわけです。

死んでいたのは山伏なんですけども、この男は数日前に自分の家、つまり直満の館を訪れていた山伏である、ということに亀が気がつきます。それを聞いた直盛(おとわの父で井伊の現当主)、南渓和尚(直盛の叔父で龍潭寺の住職)は、色々と察します。

直満は何か今川にとって良からぬ企みをしていた、その企みが今川にバレて呼び出されたのだ、と。

●その頃、直満が井伊谷に戻っていました。首桶に入れられた姿で。

謀反

●直盛は、亀之氶に事情を説明します。

直満は北条と手を組み、今川への謀反を画策していたために討たれたのだと。その証拠である書状を今川は抑えていたと。

●そこで鶴もまた気がついてしまうんですね。山伏を殺して直満の謀反を今川に報告したのが自分の父であることに。

鶴は一人井伊の館を去り、自宅に戻って父親を問い詰めますが、小野和泉はしれっと息子に対応します(今思うとこの小野パパの態度も悲しい…)

●今川は謀反人の子である亀の首も差し出せと迫ってきており、直盛は対応を迫られます。うわ、血みどろ。ファンタジーから戦国の弱小国衆の世界への転換がすごい。

亀の逃亡

●夜半、亀は直盛の館を出て、遊び場であるどこかの岩の陰で泣いています。

自分を探しに来たとわに、亀は「どうせ長くは生きられぬ身体じゃ。ほおっておいてくれ」と自暴自棄に振る舞うのですが、とわは「我が亀の手足になるから。なんなら亀に代わって戦にも行くから。亀を支えるのが妻の務めだから」とすっごく男前に亀を慰める。

ここはとわちゃんの資質の表現になります。

とわちゃんは愛情の出し惜しみをしない、太陽のような娘なのですね。

●しかし二人は傑山(市原隼人)に気絶させられ、連れ戻される。

●実は南渓和尚が自分の手練れの部下に子供達を監視をさせており、冒頭、滝壺に飛び込んで溺れかけたとわを助けたのも、野駆けの際に馬に飼い葉をやっていたのも、こっそりとわを監視していた寺の僧だった、という種明かしがされます。

この僧・傑山がですね、子供達のファンタジーな世界と、大人たちの血みどろの戦国時代をつなぐんですが、すごく良かったなあ。

彼はいわゆる僧兵としての修行を積んでいる設定なんですけども、物質として現れた中世、みたいな存在感を出してきたので圧倒されてしまった。

●屋敷に戻されたとわは、母・千賀から亀之氶が密かに逃がされた話を聞かされます。

亀は打ち首になるかもしれぬ、故に逃亡中に死ぬかもしれないが信州に逃がす、ここから先の亀の生死は運である。

千賀さまは子供相手だからこそしっかり現実を突きつけます。

だから亀之氶のことはもう忘れなさい、何を聞かれても知らぬ存ぜぬを通しなさい、と。

●しかしとわは、初代様の井戸の前に落ちていた亀の笛を拾ってしまいます。

●今川は谷中の子供達の人相を確認するなど、厳しく亀を捜索しています。そんな中、今川は山中をさまよう一人の子供を発見し、色めき立ちますが、なんとそれはおとわなのでした。

つ・づ・く(梅雀丈)

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