おんな城主直虎第一回「井伊谷の少女」レビュー〈1〉美しい水と緑の谷。nhk伝統の暴れん坊娘から始まる物語。

さて追っかけレビューです。真田丸も最後の終盤のレビューを書くのが辛すぎて放置してるし、直虎本編ももう9回の放送に至る所で、何やってんだよ!という感じですけど、粛々と書いていくしかありません。

今更ぐですが、直虎レビューもどうぞよろしくお願いします。

では第一回、子役かわいいいいい!って思ってた懐かしい頃を思い出しつつ、サクサク行ってみましょう。

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井伊谷

今年の物語の主な舞台は静岡県西部の遠江。現在の静岡県は、律令国制では伊豆・駿河・遠江の三カ国に分かれてました。

遠江(とおとうみ)と言うのは浜名湖のことで、都から見て遠くの湖、を意味します。ちなみに、近くの湖が琵琶湖、擁する国は「近江(おうみ)」です。

(宮古からは、浜名湖まで大きな、そして著名な湖が本当にない)

面白いことにのちに井伊直政は近江にある彦根藩に封じられるんですよね。

家名の由来となった「井(井戸)」にちなむように、水に縁のある一族、井伊の物語として、豊かな水と緑の映像からドラマが始まります。

始まりの子供達

●浜名湖の北の小さな谷、井伊谷。井伊という一族に500年以上治められているこの土地は、物語の始まる少し前に、足利将軍家の庶流・駿河今川家の今川義元に攻められ、膝を屈していました。

ちょうどその頃に主人公のおとわ10歳が誕生したとナレがありましたので、約10年前ですね。

●おとわちゃんは井伊の当主直盛の一人娘。兄弟はないので総領娘ですね。家臣の子である鶴丸、大叔父である直満の子・亀之氶を遊び相手に、天真爛漫に育っています。

●鬼ごっこの最中、おとわを捕まえるために怪我をしたふりをする鶴、友を案じてとっさに駆け寄るおとわ、おとわを助けるために鶴の木を引こうとする亀など、子供達の性格描写がなされます。

●特に主人公のおとわは、亀が捕まることを潔しとせず、滝壺に飛び込むという無鉄砲っぷり(; ̄ェ ̄)。

●清洌な水をたたえた滝壺、とわという人間の性格、そしてとわを助ける不思議な存在の描写と、こう言っちゃなんですけど、大河っぽくない映像が続きます。というか、まんまジブリ。

ジブリの映像を見て育ち、憧れてきた人間が大河ドラマを作っているような感じですね。そういえばOPもなんですが、本編の画面も構図がいちいちアニメっぽい気が。

そして子役たちが嘘のように可愛いらしいのもアニメっぽい。

特に亀之氶の顔面偏差値ときたら、人間て全く平等じゃないよね…と真顔になるくらい輝いてて、恐ろしかったです。

子供の頃からあんなイケメンで、真っ当に育つのかしらと心配になるレベル。

総領娘、竜宮小僧

●おとわの無鉄砲なお転婆っぷりに一番振り回されているのは乳母のたけさんです。

●おとわに何かあったら首が飛ぶ、というたけさんは、おとわがちっとも女の子らしくないことにも危機感を抱いており、奥方である千賀に泣きながらお詫びをします。

しかし奥方さまは「一人娘を甘やかす父親がいけない」とバッサリ。そしてどんなにお転婆でもそうも言っていられない時がすぐに来る、と意味ありげに話します。

実はちょうどその時、今川家からおとわの婿の打診が来ていたのでした。

●今川家的には、当主の一人娘に自分の家と親しいものを娶せて、平和的乗っ取りを図る算段ですね。実はおとわの母、千賀も今川家から送り込まれてきた目付家老・新野左馬之介の妹です。

(しかし、新野兄妹はすっかり井伊家に馴染んでます)

●井伊家当主の叔父である直満が、大変な剣幕でそれに反対したため、今川家からの打診は断ることになります。おとわには直満の息子・亀之氶が婿入りして井伊嫡流を継ぐことに。

●おとわにはこのことは知らされません。まだ幼いせいもあるんですが、おとわちゃんは井伊家を継ぐつもりであり、娘に甘い父親はまだ現実をつきつけられないんですね。

●子供達はジブリ的な平和な世界を生きていて、その一方大人たちは子供たちに見えないところでパワーゲームを戦っている、血みどろになって。

井伊谷という一つの場所にある二つの世界、子供の世界と大人の世界、それを交互に表現していく第一回になります。

幼馴染

●ところで、もう1回目からはっきりしちゃうんだけど、鶴丸(のちの小野政次)も亀之氶(のちの言い直親)もおとわ(のちの井伊直虎)のことが好きなんですね。

で、おとわはといえば、明らかに亀之氶の方を気に入っている。

男の子たちの方が早熟で、おとわの気持ちを二人とも知っています。

鶴は密かに悲しみつつも時に正論でとわを叱り(鶴はちょっと口うるさいくて損なタイプ)、亀は病がちな自分に自信がないために気後れし、おとわに強い態度が取れません。そのためにちょっと調子がいいんですが、顔が抜群に良いし、病弱なのでお調子者に見えないというお得なタイプです。

(今思うと、この性格は大人になっても引き継がれていますよねえ)

よくある男のこと女の子の関係が逆転しているのが面白い。

●子供達は午前中は井伊谷にある寺(龍潭寺)で勉学に励み、午後は遊びまわるという、今時の小学生みたいな生活をしています。元気。

●3人は、井伊家の初代様(井伊共保)が発見されたという井戸の周辺でもあれやこれやと遊び、そこで初代様の異常誕生譚、おとわが忍びに見張られている説、竜宮小僧などなど、今後の世界観に関わる様々なことが語られます…が、そこで亀が、突然倒れてしまいます。

関連記事:井伊家の初代様とは

●鶴が亀をおぶって直満の屋敷に連れ帰るのですが、直満家の使用人達は「亀之氶様が倒れられたのは、お前が無理をさせたんじゃないのか?」と、鶴丸をけんもほろろに追い返します。

●鶴丸の父である小野和泉守は、親今川派であることで、井伊嫡流や庶流の重臣達から大変煙たがられ、嫌われているので、子である鶴に対しても当たりがきついんです。

鶴丸は事情をよく理解しており、亀を背から降ろすと寂しそうに屋敷を去ります。

おとわは幼くて鶴が嫌われる理由がわかりません。ノーリアクションで鶴を見送ると、亀のそばに残ります。

もうね、追いかけてやれよ鶴を!って私はここでまず最初に叫んだね。

夫婦約束

●というのもおとわは口うるさい鶴ではなく、おっとり可愛らしくて自分に厳しいことを言わない亀之氶の方をより好いているのが露骨なんですよねえ。まあ子供ですし、親戚という親しさもあったかもしれないけども。

●亀の方は鶴の事情もよく心得てます。

●そこに息子を心配した直満叔父が帰ってきて、「姫はもう亀の女房役をやってくれているのか?」と、二人の夫婦約束のことをおとわの両親に先んじて明かしてしまいます。

直満から、井伊家の当主は、おとわの婿となった亀が継ぐのだ、と聞いたおとわはさらに顔を引きつらせます。

それを亀は、おとわは自分と結婚するのが不安なのだ、と誤解するのですが、真相はもちろん「自分が井伊家を継ぐつもりだったのに聞いてない」ですね。

●帰宅したおとわは両親に不満を訴えますが、母親の千賀さまに「領主になるにしても、領主の妻になるにしても、どっちにしろ誰かと夫婦になって後継を設けなくてはないのです」と説得されると、どっちにしてもあまり差はないものと超納得し(ww)、亀の妻になることを承諾します。ちょろくて可愛いww

おとわちゃんの細かいところに惑わされない大雑把な性格が、とっても頼もしいなあww

レビューにしてみると、生ぬるく見ていたつもりの初回&子役ボーナス回も、カット数が多くて内容盛りだくさんでした。さすが大河。前半だけで3000文字超えですね。

というわけで〈2〉へ続きます。

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おんな城主 直虎 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

最近また役者さんのインタビューを読み返して、ああああとなってますね…

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