7回「検地がやってきた」爽やかイケメンだけどサイコパス風味の直親。閉塞する世界。だいたいわかってきた直虎というドラマ。

直虎は今の所やっぱり生ぬるい大河なんだけども、亀之氶こと、井伊直親のサイコパスめいた人の心のわからなさ、割と本気で怖い予想だにしなかったところから緊張感をぶっこまれたのは、大変面白かった。

直親と政次の描写で、直虎というドラマがどんなものかはわかってきた気がする。

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厳しい人間描写

一番の特徴は登場人物の性格の描写が細やかさ。魅力がある人物も、あんまり魅力的ではない人物も、きちっと一貫して描かれている。

現在のところ物語の中心である鶴と亀は、子供のころは深刻な衝突は避けられたけれども、井伊谷の主導権をめぐって深刻な利害関係が出てきた。そして幼馴染だったという関係性が、双方の距離感をおかしくさせていく…という筋書きにまるで隙がない。

亀の爽やかサイコパスは見ていてたまらんものがあったけれども、悲劇的な死を迎えていく井伊の男たちという一貫した流れの中にちゃんとある。

(最初の頃私は全然井伊家に感情移入できないと文句を言ってたけど、ここに来て、あれはあれで意味のある描写だったんだと納得した)

次郎法師も総領娘としての器を示しつつ、未だ世間知らずの小娘でしかなく、大した活躍をしていない。

未来に向かっていかない、むしろ低次元の緊張感を、ファンタジーめいたキラキラした背景の中にぶっこむ。

主人公たちにとって潜在的な敵と言っていい今川家は、寛大で真っ当で有能だ。

こういうのは全然悪くない。むしろ面白い。

だがしかし

残念なのは、井伊谷以外の描写が希薄なこと。

縦糸である井伊谷や遠江の歴史の描写も、横糸であるはずの井伊谷の外の世界もほとんど描写されない。

それによって細やかな人物造形を可能にしているし、井伊谷のSF的な閉塞感はちょっと面白いんだけど、回を追うごとに閉塞感も増していく。どうするのかな、コレ・・

脚本も、演出もまだ完成形までは遠い。脚本にしても演出にしてもまだまだ薄い。

しかし、1回目の直満おじさんの死から佐名様、小野和泉の描写というロングパスを見てしまったので、この先大きく展開していく未来も十分ありえるかな、と思っている。

だからドラマのことはまあもう言わなくてもいいかな。自分的な萌えポイントを探して勝手に表現して、ドラマの行く末を見守っているだけで、私は割と満足できそうだ。

いやもうちょっと南北朝のこととか、戦国時代の前期のことなんかはもっとしっかりやってほしいなと本当は思うんだけども、でもあえて制作側が歴史はあんまり描かないという大河ドラマを作ってるのかもしれないし。

それはそれで面白いと思うので、「今川の魔の手が伸びる」なんて内容とマッチしてない煽りはやめて、真っ当なプロモーションをしてくれたらな、と思う…

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