花燃ゆ 第二十四回「母になるために」感想

humi_catch

先生、ダウントンアビーがないと挫折しそうです(嗚咽)

まだ江とか、天地人とかの方がましだったんじゃないか? いやそんなはずはない…と自問自答する日曜日の夜になってきましたが、みなさんいかがお過ごしですか?

今週はさっさとレビューを片付けて、別なことに頭を使いたいと思います。

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歴史ドラマに必要な種類の男

●前回のラストで久坂玄瑞の手を振り払って部屋を飛び出した文ちゃんを、前原一誠が呼び止めます。

なにかと面倒くさい七卿のお世話で、女中たちの手がいっぱいで、護衛にあたっている奇兵隊士の飯炊きが間に合わない、女幹事どの、お願いしますといういうわけです。

三条公は、京が懐かしくて仕方がないと前原に八つ橋のレシピまで渡していました。

文ちゃんは、京という言葉を聞くたびに夫の浮気告白シーンがフラッシュバックしますが、塾生に頼まれたらしょうがない。飯炊きを引き受けます。

●長州藩のえらい人たちは、京都に進出してガチで会津薩摩とやり合うぞの「進発派」地元で実力をつけましょうの「割拠派」に分かれて論争中。

しかもその合間に、周布さまと久坂は、こうなった事態の責任を問われちゃったりして。まあ当たり前なんですけど。

来島又兵衛役の山下真司さんが「熱い」男を非常に暑苦しく演じています。

歴史ドラマにはこういう声の野太いおっさんのマチズムの伴奏が必要なのよ。ほっとさせられるわ。と脳内マギー・スミスも申しております。

このドラマの長州藩士ってみんな線が細くて草食系なので、却って新鮮。高感度アップです。

●久坂玄瑞は改めて伊之助に次男・粂次郎の養子縁組を申し込みます。

京都に戻って潜伏し、時期を伺うという久坂に、見つかったら命はないぞ? と確認する伊之助。

死を覚悟して京にいくという久坂に、伊之助は「父としての勤めを果たすこと」を条件に養子縁組を承諾します。

これは、少し後で明かされますが、伊之助的には「死なずに戻ってこい」という意味でした。

久坂は炊事場で働く文ちゃんの後ろ姿を見ると、声をかけずに旅立ちます。

●久坂が旅立ったことを吉田稔麿に教えられた文ちゃん、「ろくに話もしてないのに」とショックを隠しきれません。いや隠してない、あからさまにがっかり。

こういうところがまた文ちゃんのうざいところよ……と思ったところでオープニング。

そして、オープニングが終わって早々に伊之助相手に「まだ喧嘩もしとらんのに」と、いつものアレをご披露です。

●しかし、伊之助の返事はマジレスでした。

京には長州藩士の上洛禁止令が出とる。見つかったら命がない」「お前の顔を見たら覚悟が鈍るとおもったんじゃろ」なんて言われて、ようやく事態を正確に理解する文ちゃん。

え? 今理解したの?

今までさんざん「久坂さんはどうやって責任を取るつもりなんですか?」的なことを周囲から言われてきたのですが、文ちゃんどうもわかっていなかたったようですよ。

お前は本当に武家の娘か。

●一方、藩庁では周布様が高杉晋作に「進発派の来島又兵衛を懐柔しろ」と命じます。

高杉も心情的には進発派で京都に攻め入るべきと思っているんですが、勝ち目があるのかと言われると口をつぐむしかない。

そんな高杉にマッチョ又兵衛を抑えろという周布様。しびれる。

で、高杉は来島又兵衛と正面対決に至るのですが、脳筋同士、まったくお話になりませんでした。

「あいつは好かん、あのくそ親父が!」とどったんばったん暴れる高杉に、吉田稔麿が「高杉さん、京にいきませんか?」といかにも策がありそうな雰囲気で誘います。

吉田くんは、グレーテルのかまどの印象も会って、3月くらいまでは焼きたてホヤホヤ〜って感じの美少年でしたが、塾生たちの元に帰ってきてからは演技を男っぽく変えてきたりして、意外にも芸が細かくていい感じです。

少なくとも東出くんよりは………。は、すみません。本音が出ました。

●そんな吉田くんは、三田尻に手伝いにきていた妹のふさちゃんに、「仕事でちょっと遠出する、もし自分になにかあったら婿をとって家を継いでくれ、母上を頼む」と別れを告げます。

ふさちゃんもこれが最期かもしれないと察しながら見送ります。

平凡なシーンですが、このドラマにおいては一服の清涼剤のような爽やかさを感じてしまいました。

寅次郎&文とか、久坂&文とか、伊之助&文とか、コテコテだからさ〜〜

八つ橋で戦争が止められるか

●長州に落ちてきた三条実美は、京がなつかしくてたまりません。

お冷やを持ってきただけの文に「京にもどらなあかん。たとえ戦の炎で京を焼くことになっても」と大島脚本お得意の倒置法でこぼします。中二か。

●一方、京の久坂は潜伏するはずが、新撰組の沖田総司に見つかって確保されそうに。

その際の台詞が「長州で一番逃げ足が早いのが桂小五郎、ひときわ背の高い美男子が久坂玄瑞」ですって、奥様。びっくりですわね。

新撰組に囲まれてしまった久坂を助けに入ったのは、高杉晋作、入江九一、吉田稔麿でした。

とはいえ、高杉が太刀を抜くと見せかけて拳銃を突きつけ、4人で逃げ出すんですが、なんでしょうね、この学園祭感。

●逃げ出した先で村塾四天王は、高杉が暴れ牛で、九一が木刀で、稔麿が風で、久坂が武士で〜〜ときゃっきゃっとはしゃぎ、あらためて松蔭が果たせなかった志を自分たち4人が果たすことを誓い合います。

次回が吉田君のさよなら講演なんで、フラグ立て作業です。

しかし、上洛禁止令を食らっているはずの長州藩士が、京都の町のど真ん中で、これか。

●三田尻の文ちゃんは、試行錯誤して八つ橋を作っていました。

文ちゃん、出来た八つ橋を三条公に差し入れしようとするんですが、身分の差で声もかけられません。

ここだけ妙にリアルでしたね。

やんごとない身分の方々は、自分たちの世話をしている下級武士の女房に声をかけないし、声をかけられなければ身分が低い文ちゃんから声をかけることはできません。

引くに引けない文ちゃんですが、伊之助がかけつけてきて妹の非礼を詫びます。

●文ちゃん、三条公に八つ橋を食べてもらって京都のことを思い出してもらい、京を戦に巻き込むことを思いとどまってもらおうと思ったそうで…相も変わらず自分の感覚でばっかり物事を考える女です。

伊之助も「菓子で戦はうごかんぞ」と呆れます。まったくだよ。

そしてこの二人が揃ったら、いつものアレですよ。

「粂次郎のことも本当は嫌なんです。跡継ぎをもらったら、あの人がいなくなることを認めてしまうようで云々」

今回は伊之助も呼応しまして

「久坂が松蔭に重なる」「だが、久坂は松蔭と違う、お前という家族がいる」「粂次郎を養子に出すことを承諾したのは、久坂に生きてもらうため云々」

来週池田屋だっつーのにどこまでもホームドラマでがっくり。

●夜、文ちゃんは小田村夫妻の部屋を尋ねて、改めて自分から粂次郎を養子にいただきたいと姉の寿に頼みます。

ということで、本日3回目の文ちゃんの感情ダラ流し劇場です。

今回は相手も対応する仕様であるようで、まずは姉の寿から自分の思いを吐き出します。

「身体の弱かったもう一人の妹が死んだすぐ後に生まれた文ちゃんは、家族みんなからかわいがられていたけど、自分は家の中で居場所がなかった」「粂次郎に全力で甘えられて、初めて誰かに必要とされている幸せを味わった」

意外とヘビーな本心です。

で、文ちゃんの渾身の返答。

初めて光が見えたんです。親子三人で暮らす夢をしまったんです…

正気を保つのが難しいレベル。

ここで寿さんが、「強い母になる人が、こんなことで泣いてどうしますか」と、美しく文ちゃんの願いを聞き入れてなかったら、テレビの液晶を割っていたかもしれません。

●寿が文に本心を明らかにしたことで、伊之助と寿の気持ちも近づきます。ここはちょっと良いシーンでした。

妻に、もっと自分にいろんなことを話して欲しい、おれだってお前が必要なんじゃ、という伊之助。

伊之助は夫としても大分成長しましたよね。

まあ、ちょっとこの人出来過ぎですけどね。

何故か父として目覚めた久坂玄瑞だが

●文ちゃんの元には久坂玄瑞から「勝手ばっかりしてごめん」と手紙が届きます。

でもまあ珍しく本音で書いてありまして、手紙を読む文ちゃんが嬉しそう。おまけに着物まで送ってくれるやさしい心遣い。

なんでしょうね、沖田に絡まれ、高杉たちと意気投合したことで、「父になる」という自分の新たなミッションに気がついたんですかね。

●しかし、脱藩した高杉が野山獄に収監され、伊之助も周布様の身替わりに長崎に左遷されることになり、周布様派は受難。全体的に不調です。

手持ちの駒をひっぺがされて、周布さま、自棄酒です。かわいいです。

●三田尻では復活した椋梨さまが、久坂や高杉など道理もわきまえない若い物を周布様が使うせいで藩が窮地に陥るんだとオンステージ。

それを文ちゃんが立ち聞きします。椋梨さま、脇が甘い。だがそこがいい。

食べ物をもって立ち聞きするか、飯炊きでしか、歴史に関われない女が主人公ってどうなんでしょうね。

史実に勝るドラマはない

なんちゃってね。はーーーーーー。

次回はついに池田屋事件です。

おそらく史上まれに見る、気の抜けた池田屋になるものと期待しています。間違いなく、「期待」の域ですよ。これは。アデュー!

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