2回「崖っぷちの姫」崖っぷちなのは姫じゃなくて井伊家という皮肉。

さて今週の雑感書いていきます。

すっかりお休みがちなレビューの方は、来週から少しずつ進めていきます(直虎も真田丸の残りも)。

2回目で印象的だったのは、ぼんくらも過ぎる井伊家の面々とムロツヨシですね。

スポンサーリンク
ad

崖っぷち?

今回はサブタイトルが「崖っぷちの姫」なんですけども、より崖っぷちなのは鶴丸であり、亀之氶であり、井伊家の方という皮肉の効いた回でしたね。

おとわちゃんが子供なりに崖っぷちに立たされているのはよくわかるんですけども、普通に見てそんなに切羽詰まってないし、描き方もほのぼのです。

それに比べて、

周囲に疎まれ、かといって父親と団結もしていない上、唯一心を許していた幼馴染と心情的に切り離された鶴丸、

両親を失った上に当時の最強の大名の一人である今川家から殺害命令が出ちゃった亀之氶、

親族が謀反を企んだことが主家にバレた井伊家の崖っぷちっぷりは、かなり半端ないです。

一般的な国衆の姿

井伊家鬱展開の原因を作ったおじさんですが、この人は1回目であっさり昇太師匠に座布団を取られて退場して、残された甥っ子(おとわ父)らに散々迷惑をかけます。

しかしおとわちゃん目線では優しいおじさんであり、亀の父親であるので、その辺の真実の姿はスルーっていうのが非常に面白い。

戦国末に井伊直政を、幕末に井伊直弼を排出する井伊家は、この時点ではいつ滅びてもおかしくない吹けば飛ぶような国衆である、ということがすごく残酷に優しく描かれる。

陥れた小野和泉守がヒールに見えますけど、実はそこで明らかにされているのはあくまで井伊家の男たちのぼんくらっぷりなんですね。

しかしこのおじさんがおとわちゃんに鼓を残すのが実に良かった。意味深で。

死者から贈られた鼓

おじさんが生前買い求めた鼓が、死後おとわの手元に届くというのも良かったんですが、この鼓は、後々まで次郎法師に関わってくるアイテムであり、出家して女性であることを捨て、また女性ながらに地頭となる次郎法師の女性性の象徴でもありますね。

と同時に「息子には笛を、嫁には鼓を」と贈り物を選ぶおじさんの魅力、政治的にはぼんくらかもしれないけれど、身近な人には魅力的であったろうおじさんをも表現します。

死後におじさんの人となりを表現し、また亀之氶の母親との夫婦仲なんかもほのめかす(亀の母親は美女だったんじゃないか説の裏付けいいですね)。

人物の死後、その人の話題を滅多に出さなかった真田丸とはまた違った手法で、死者と生者の交流が描かれる。ここはすごくよかったですね。ときめいた。

殺されるために養われる男

もう一人この回に出てくる印象的な男があばら家の男・ムロツヨシのこと。

ムロさんは、隣村と揉め事が起こり、向こうに死人が出た場合に差し出されるために、村が養っている解死人ですね。このハードな中世の習俗を取り入れたのは面白かった。

領地を守るための重要なコマの一つとして大切にされる領主の娘と、村を守るために養われる解死人は同種の存在ですね。

おとわちゃんは気がついていなけれど、ようやく自分と似たものに出会う。そしてこの先おとわちゃんの史実の足跡である井伊谷徳政令にこの男が関わってくる。

本当こういう構成には一分の隙もないわけですよ。まあ要素の少ない最初だからきれいになるというのはありますけども。だけどな…

期待はする、だけど…

1回目と同じく、丁寧なドラマ作りの先にあるものっすごいハードモードの予感にワクワクが止まらないんだけども、思い返すとどうもそのうーん・・なんですよね。

いや見ている分には45分があっという間なんですよ!面白いんですよ。でも見終わった後にどうもその・・になってしまう不思議なドラマですよ、今のところの直虎って。

なんだろう、回りくどくて、もったいをつけすぎな感じがします。

こんなもんじゃないか、これでいいのではないか、という意見もあると思いますが、私はちょっと残念に思ってます。

この先のあらすじがおもしろそうなだけにほんとに。

頑張れ。超頑張れ。

スポンサーリンク
ad
スポンサーリンク
ad

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA