真田丸 第四十二回「味方」レビュー〈2〉信之の血を吐くような本音の告白、心を開く大坂城の妖精モリーチカ。

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42回後半です。後半の目玉は何といっても兄上ですが、面白いコントのをレビューするのって難しいわ・・

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悪い報せ

●江に「豊臣は好きにせよ」と言われた秀忠は、「捻り潰してくれる」と酷薄な支配者の顔を見せます。が、真田伊豆守来訪を知らされると途端にニコニコ。

信之は療養(手の痺れが取れないのですね)を認めてもらったお礼とお詫びと、それから代わりに真田軍を率いる息子たちを挨拶させに来たのですが、秀忠は優しく息子たちを激励してくれます。

信之と秀忠の関係は、史実に基づいて良好な様子。

そして信繁大坂入りの方が報せが届けられたのは、信吉・信政が出陣した後のことでした。

●信之は、家康と同じく、信繁が大坂入りすることで烏合の衆である牢人たちがまとまってしまうと危惧します。自分が捨てた「幸」の字を拾って名乗りを変えた弟が、本気であることも。

「こんな大事な知らせ、もっと早く届けんか」「知っておったら無理を押してわしが大坂に入っておった」と信之は、河原綱家に手紙を投げつけたり、佐助に対して「お前ももう風のようには走れないか」と衰えを不躾に指摘したりとちょっとパニックになります。

(そんなだから佐助が暴言吐いたんだな、とちょっと思ったりして)

まあ舅と一緒に主君に必死に命乞いして助けてもらった流人の弟が、14年振りに復帰してまたも敵対するとか、にらみ合いで終わると思っていた戦の見通しが変わって血で血を洗う激戦になってしまいそうとか、そんなところに初陣の息子二人を送ってしまったとか、そんな状況じゃ無理もない。

しかし佐助は信之の勘違いをうまく利用します。佐助の目的はお手紙配達じゃなくて、堀田作兵衛の勧誘なのですね。

堀田作兵衛の出立

●というわけで、佐助はサクッと作兵衛に会い、大坂城で源次郎が待っていることを伝えます。

もともと徳川に仕えることに気乗りしていなかった作兵衛は、信繁だけでも大坂に着いて欲しいと思っていたようで、あっさりと大坂入りを承諾します。亡き大殿もお喜びになる、と。

●ただひとつの心残りは、すえの婚礼です。作兵衛は石合十蔵とすえに簡単な仮祝言をあげさせて、心残りを晴らします。しかし、それに河原綱家が気がついてしまうのですね。そうなると当然のことながら信之の耳にも入ることに。

●大坂に立とうとした作兵衛・与八・佐助の前に立ちふさがる信之。黙って行かせるわけにはいかぬ、と太刀を抜き、「源次郎さまが待っておられるのです」「今更徳川に与しとうはござりませぬ」という作兵衛を、信之は「甘えるな!それが戦国の世に生まれたものの定めというもの」と一喝します。

また兄上が驚くほどに強くてですね、槍の作兵衛をあっという間に制圧します。

●信之は本気で作兵衛を止めるべく、「わしは徳川に忠義を誓ったのじゃ。今更曲げるわけにはいかぬ。源次郎のようにはなれんのじゃ」と血を吐くように告白するのですが、作兵衛も生きている限りは源次郎の元に行きたいと折れず。

幼い頃から同じ土地で育った幼馴染と言っていい関係の二人であっても、いく道が違えば殺しあわなければならない。乱世辛い。しんどい。ほんと早く終わって。

しかし、作兵衛を見逃せば作兵衛の家族はもちろん、すえ、さらには真田家にも類が及ぶ可能性がある。信之の判断は正しいんですね。

正しいのだけれど、堪え難さが極まったのか、今、まさに作兵衛を切らんとするところで、兄上は手にしびれが走り、太刀を取り落としてしまいます。

●作兵衛はそれを温情をかけられたと勘違いし「ありがとうございます!」と頭を下げると急いで真田家の江戸屋敷を出立します(ww)。「いや違う!」「違う、作兵衛、いくな作兵衛!」と兄上の空しい叫びと、そそくさと出て行く作兵衛の背中と木戸の間抜けた音が神がかってました(ww)。

こんなに笑ったのは、「室賀さまは肌ツヤがよろしいようで」か直江状の「ハッ、理屈にもなり申さぬ」以来かなあww

兄上の心情や今後の作兵衛の家族の運命などを思うと、笑うところじゃないのですが、ねじ込まれました。すみません💦

総大将

●幸村は秀頼より総大将の内示を受けます。その際、妻である千姫(秀忠と江の長女)を紹介されます。

千姫はおどおどといいますか、不安そうといいますか、とにかく秀頼を前に落ち着かない顔をしている。秀頼はそれに全く気がつかず、「親子で敵味方に別れることになったが、わしに着いてくると申した。できた女子じゃ」とニコニコしている。

これは後で何かあるぞと…

●幸村が総大将となることを知った内記は大変喜び、昌幸の位牌に報告します。しかし、幸村本人は気が重いよう。

話を聞いていた長宗我部盛親(幸村はこの人と相部屋なのでした)が、是非ともお引き受けなされ、と勧めてくれます。

「戦は大将あってのもの」「だがわしは戦のやり方は忘れてしもうた」と云う盛親は、改易された後京都で寺子屋を開いていたとのこと。

「豪傑顏のせいで誤解されるけれど、わしは肝の小さな男でな、戦は好きではないのじゃ」

「そうは見えません」

「上に立ってくれるものがいるとほっとするわ」

「そうは見えません」

「本当は相部屋になってよかったと思ってるんじゃ。一人だと寂しくてのう」

「全くそうは見えません」

盛親さんは、家臣に背中を押されて大坂に参陣し、家臣のために戦うことにした、心優しい武将なのでした。可愛い。妖精みたい。人当たりの良い幸村に安心して本性を出してくれたんですね。

そして幸村にとってもストライクゾーンのピュアなタイプのおじさんですね。ええ、越後の御屋形様と同じく。

勝機

●さて、そうこうしているううちに大坂城での初めての軍議、というと次回のタイトルだから評議かな? が開かれます。

秀頼君の前ですが、牢人たちはかなりはっきりした物言いをします。主に又兵衛ですが「牢人となってからにはみんな平等、昔の禄高や身分、しがらみはなくしてもらいたい」なんて調子で、そんなことじゃ何も決まらんだろが!

まあ最初の会議なのでしょうがないのですが、紛糾の結果が大野修理や秀頼が考えていた真田総大将案が却下なのでシャレになりません。

カオス。ものすごくカオス。

●又兵衛は元国持大名だからと盛親を総大将に押すのですが、オフロスキー…じゃなくて明石全澄が「さっき言ってたことと矛盾してない?」と速攻でツッコミ倒します。

盛親も、先ほど幸村に行った「戦は嫌い」という言葉が真実なんでしょうね、大して未練も見せずに総大将を辞退してしまって、もう何も決まらない。

●こういうカオスな状態を収束させる妥協案を出すのは幸村の得意とするところ。

幸村は、自分と、後藤又兵衛、毛利勝永、長宗我部盛親、明石全澄が10万の兵を5つに分けて、総大将の秀頼君に従う、軍議は合議制で行う、という案を出します。

牢人たちというか主に後藤又兵衛ですがw の勝手な物言いに目を丸くして唖然としていた秀頼公はそれに乗り、牢人たちの同意も得て、なんとか10万の兵で5つの軍団を作ることに決まりました。って、そこからかよーという感じですが、実際五人衆という体制が決まると、大阪方はまとまり始めます。

●内記はさすがによく見ていまして、「牢人たちは自分のことしか考えていないし、大野治長にはまとめる力がないし、秀頼公は経験不足」とバッサリ。

幸村は、牢人たちは上から命じられて戦う徳川軍と違って、一人一人何らかの望みがあって戦う、だから十分勝機がある、と薄く微笑むのでした。

ああ、もうすぐ

というわけで、本格的な最終章が始まりました。あーほんと寂しいなあ。もうすぐこの祭りが終わってしまうんだなあ。

という段階にきても、千姫に何かありそうな伏線が張られていて、おおお? となっております。思えば、天地人では、真田幸村が千姫を直江山城守に託すという恐ろしい創作が夏の陣の締めでした。

もしかしてあの悪夢をミタニンは上書きするつもり? 期待しています><

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真田丸は音楽もいいですよね。忘年会用にポチりました。

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