真田丸 第四十二回「味方」レビュー〈1〉女が怖い。特に徳川の女が。

sanadamaru_bnnr1

さてさて、この回から本格的大坂の陣編です。

最終盤に登場が予告されていた大坂五人衆などなど、新キャラの本格的お目見え回となりましたが、目玉は大坂五人衆の一人、顔は豪傑・心は乙女♡長宗我部盛親殿と、出てきた時から信用できない度100%の織田有楽斎どのでした。

最終盤に至っても攻め続ける真田丸です。

スポンサーリンク
ad

大坂城の上層部

●茶々は幸村との再会を喜びます。「必ずまた会えると思っていました」「とうとう徳川と戦いになってしまった。その代わり貴方が帰ってきた」。

●茶々は、織田信長の弟、つまり自分にとっては叔父である、茶人・織田有楽斎を幸村に紹介します。

有楽斎を演じるのが井上順さんなのですが、これが神がかった胡散臭さ。

「徳川を二度退けた真田の武勇を頼みにしておりますぞ」とニコニコとほめそやしておきながら、幸村が席を立ったっとたん、「これだけ持ち上げておけばいいじゃろう」なんて本性を現すの、サイコーでした。

●前回、「石田治部も大谷刑部もみんな死んでしまった。あなただけが頼りです」とかなんとか言ってた大蔵卿局も「あの男をあまり信用してはなりませぬ」「武将としての力はどうだかわかりませんから」と、裏の顔を見せます。

●この辺りの豊臣上層部の感じの悪さは定番なので、まあ予想通り。

●…なのですが、大野修理だけはこの後予想を裏切ってくれます。

さっそく堺の米を抑える手配をしたという修理は、治部、刑部のことを懐かしそうに、親しみを込めて話します。穏やかな文系官僚・大野修理、イイ。

●そして修理が幸村に割り振った執務室は、かつての御文庫なのでした。書棚には何もない、治部も刑部もいない、空っぽの御文庫。

「治部様、刑部様、源次郎は帰ってまいりました」とつぶやく幸村。

幸村にとって、ここもまた帰るべき場所でした。様々なことを学んだ場所、鍛えてくれた人がいた場所(涙腺決壊)。

牢人たち

●幸村の家族も、狭いけれどそれなりの部屋をあてがわれます(史実では大名扱いで城内の屋敷を一つあてがわれたそうです)。「場数だけは踏んでますから」というきりちゃんがたくましすぎて女衆は万全。

●幸村は大助に太閤殿下のことを話して聞かせます。「大坂城よりももっと大きなお方だった」って書いてて気がついたんだけど、幸村ってつまり、ジジコンなんだな。

ジジコンというとあれだけど、男性の強い庇護下で素直に育ったタイプ父親と兄と叔父が大好きって言うのも意味がわかってきた。そんでもって女性に対しては男性が持ちえない妖精的な可憐さを求める。ああああ。今、初めて真田信繁像が鮮明になった気がするわ…

●閑話休題。そこに後藤又兵衛と毛利勝永の、ヤンキー二人組がやってきて、後から来たのにでかい顔すんなとか、なんでお前は相部屋じゃないんだとか喧嘩腰でふっかけてきます。

ところがこの二人も一枚岩というわけじゃなく、勝永さんが「部屋なら俺も一人部屋だ。こう見えても1万石の大名だったんでね!」と又兵衛さんにドヤ顔したもんだから、今度は二人の間で取っ組み合いの喧嘩が始まり、幸村は仲裁する羽目に。

●又兵衛は熱心なキリシタンである明石全澄と相部屋で、実はすごくストレスを抱えているというオチでしたが、うん、これは辛いね又兵衛。でもちょっと吹いちゃったごめんw

●こんなことで浪人たちの嫉妬を集めていたらいかんと、幸村は大野修理に相部屋を申し出ます。さっきまでのかっこよさはどこへ行ったのか、自ら櫃を担いで引越しする幸村は紛れもなく源次郎くんなのでした。

父親か、息子か

●駿河の徳川家康は真田の大阪入りを聞いて激しく動揺します。「父親か、息子か」とガタガタ襖を震わすものの、入城してしまったものは仕方がないと戦支度を急がせる家康公は、戦国ネイティブのリアリストだなあ。

しかし、側室の阿茶はさらなるリアリスト。イモリの黒焼きをつまみながら、

「真田ごときで」「(豊臣家を遠国に追いやるつもりですますつもりの家康に)生ぬるいことを」「適当なことを言って千姫さまを取り戻したら、豊臣など打ち滅ぼしてしまえばいいのです」

と、家康公を焚きつけます。阿茶もすっかり老けメイクなんですが、歳をとって丸くなったとか、衰えたとか、そういう感じが全然ない。以前と変わらず有能クールな魔女全開。

「信長さまも秀吉さまももっとひどいことをなさってきた。それが乱世というもの」「その乱世を大御所さまが終わらせるのです」

乱世を終わらせるのに、手を汚さないわけにはいかないのだ、ということを弱い立場の女性に言わせるのがうまい。本当に何かを変えようと思ったら、自分でやるしかない。それは責任を伴うことなのですよね。

二代目

●家康出陣の知らせを聞いて、江戸の秀忠は顔を曇らせます。「わしが行くまで待つお約束だったのに」とぼやく顔は、歳をとって我慢がきかなくなった親をたしなめる壮年の息子そのもの。

本多佐渡が、大御所さまはご自分の総仕上げと思っているのでしょうととりなしても、いつまで自分が(幕府の)要のつもりでいるのか、と全くの年寄り扱い。いやこれが健全な親子関係ですけどね!

●二代目として力も自信も実績もつけてきた秀忠。あーこれを、向井理で見たかったですよ!なんであんなになっちゃんだよ!!と、唐突に江を思い出してのたうってしまいました。かっこよかっただろうなーこんちくしょー。

旬の役者さんを使って、魅力を引き出せないって罪ですよ、ほんと。

●秀忠も戦支度を急がせます。彼は関ヶ原に遅参した時に父親にネチネチと嫌味を言われた事を忘れてはおらず、また自身の実績に武功が足りないのも承知しており、「父上の総仕上げではなく、これはわしの総仕上げじゃ」と宣言します。

秀忠、頼もしい・・

●そこにまたあの暑苦しい(すみませんw)女修造みたいな江が、血のように真っ赤な打掛で入ってきて、大坂城にいる姉たちと千さえ無事なら、あとは好きにおやりなさい、豊臣の者たちは何もわかってはいないのです、とおっそろしいことを言うのでした。

安西先生、徳川の女が怖いです…

というあたりで〈2〉に続きます。

〔スポンサーリンク〕

完全版第参集の特典映像の直江祭りは、映像がつくのか?

スポンサーリンク
ad
スポンサーリンク
ad

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA