真田丸 第四十回「幸村」レビュー〈2〉あなたは何もしていない。

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方広寺鐘銘事件で対応を誤った豊臣家は、徳川家に攻められることになります。

部下が「無理です。ごめんなさい」しているのに「何とかならぬか?」と聞いてしまう秀頼は、殿というより、おじいちゃんに無理を言う孫のようでした。

且元と秀頼の距離の近さもあかんかった。

秀頼、茶々、大蔵卿の局、片桐且元、みんな距離が近すぎた。

……というように真田丸では描いてありますが、史実では秀頼自ら「大坂城を退去しなければ屋敷を焼き討ちする」と通告。そりゃ戦争になるわってなもんです。

秀頼君は、自分を裏切った部下を自ら大坂城から突き落としたという資料もあり(史実かどうかはまだ検討されていませんが)、いかにも織田家の血を継いでいる感じがしますね。武闘派!

というわけで後半レビューに行ってみましょう。

後半はきりちゃんの見せ場、そして怒涛の回想です。

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あなたは何をしてきたの?

●片桐殿の元を立ち去って、邸に戻って来た信繁にきりちゃんが声をかけます。

「いつかこんな日が来るんじゃないかと思ってた」。

きりちゃんは明石全澄に気がついていて、すべてを察しているんですね。

信繁は、大坂から助けを求められた、行きたいと思ったけれど、断った。実績も自信もないし、自分には守るべきものがあるから。と正直に打ち明けます。

●きりちゃんは、お行きなさいよ、ハッタリでなんとかなるわよ、と信繁に発破をかけます。

何故ならば、信繁が行きたいと思っているから。

●迷う信繁に、きりちゃんは容赦なく、真田信繁の、何一つ為してきたことのない虚しい人生を突きつけます。

小県では父親に、大坂では殿下に振り回されるばかり、何か一つでも自分が生きた証をこの世に残してきたの? と。

信繁自身の幸せすら問題ではない、やりたいと思ったことがあるのならやりなさい、あなたを求めている人がいるならば応えなさない、自分が生きた証を残しなさい、ときりちゃんは言います。

多分大坂に行けば信繁は死ぬだろう、しかし、それすら問題ではない。

●信繁的には、自分が死ぬのはともかくとして、家族も巻き添えになるだろう。命を救ってくれた兄やその家族にも迷惑をかける。その上成功する自信もない。

それなのに、やりたいならやれ、為すべきことを為せと詰め寄り、妥協を決して許さないきりちゃんというのは、なんて恐ろしい存在なんだろうか。

●そんなきりちゃんの言葉を、信繁は激しく拒みます。

「うっとおしいんだよ!そんなことは自分でもとっくにわかってる。何度も自分で問いかけた。何かいいことを言ったつもりでいるのかもしれないが、大きな間違いだからな」

しかしあの穏やかな信繁が動物じみた激しい顔できりちゃんに激昂するとは。まあ図星以外の何物でもないのですね。

というわけで、最後には、自分で思うよりも、きりちゃんの言葉の方が何倍も心にしみたと、礼を言わないわけにはいかないのでした。

秀吉が呼んでいる

●それから信繁は、今までの人生で出会ってきた人々、あらゆる場面を思い起こします。

合間合間に涼やかに鳴る呼び鈴の音。

秀吉が源次郎を呼んでいる…

八百万の神々に

●夜が明けると、信繁はこれまでの自分の人生を振り返り、関わりの深い言葉を書き出します。そして大介を呼び、文字を一つずつ切り分けさせ、籤を作らせます。

改めて自分の人生を生き切るための名を、八百万の神々に問うために。

種芋を残さず煮つけることを支持して後を断ち、信繁は大介に一つだけ籤を引かせます。大介が引いたのは九度山村の「村」の字。

………

というわけで、最終章に向けて幸村爆誕がきやがりましたよ!!

史実の「信繁」でいくというミスリードを、100%信じてましたよコンチクショウ。最高ですね、真田丸。

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完全版第三集の特典映像はすごいらしいです。

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