真田丸 第三十八回「昌幸」レビュー〈1〉時は静かに流れ、信濃への帰還はならず。

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上杉討伐→犬伏→第一次上田合戦→関ヶ原→九度山と、真田戦国必須ルートが続いていたので当然なんですけど、しかしこんなにあっさり昌幸公の退場回が来てしまうとは💦

知的で強くてユーモアたっぷりで、自分勝手で愛情に溢れた、最高の男性像の退場はどのように描かれるのか。

涙とともにレビュー、言っていましょう・・よよよ・・

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九度山

●昌幸・信繁らは高野山の麓、紀州九度山村で和歌山藩主・浅野幸長の監視を受けながら暮らすことになります。

真田昌幸を預かることになった浅野家というのは寧の養家でして、親族の少ない秀吉が重用した与力です。お殿様の幸長は、徳川家とうまく付き合いながら、加藤清正とともに豊臣家を支えています。

そんな経緯から浅野家は真田家にも同情的だったと言われていますが、挨拶に派遣されてきた竹本義太夫という武士は、九度山村の村長に昌幸の方から出向いて挨拶したらどうか、とちょっと容赦ない感じ。

●まあ流人を押し付けられた九度山村の人々が、自分から挨拶に行くかどうか、微妙な気持ちになっているのはわからないでもない。

でも酷な話ですよね。

昌幸は自分から挨拶に行けと言われた時点ですっかりやる気ナッシング。「お前やっとけ」と信繁に押し付けます。

●挨拶に手ぶらはまずいからと、きりちゃんが大坂から持ってきた南蛮菓子「ぼうろ」を提供してくれます。信繁は初めてしみじみきりちゃんに感謝し、きりちゃんを伴って九度山村の村長さんの家を訪ねます。

村長の長兵衛はなんと、真田太平記で草刈幸村に使える忍者・向井佐平治役立った木之元亮さんで、お前絶対ただの村の村長じゃないだろ!という剣呑そうな老人で、意外と昌幸と馬が合いそうです。

●と思ったのですが、長兵衛さんは「一日でも早くこの村を出て行ってくれ、そうじゃなければあの世へ行ってくれ」と実に迷惑そうなのでした。

●浅野家は後々安芸広島に転封になり、50万石を超える大藩として幕末まで存続します。

ちなみに、忠臣蔵事件で知られる赤穂浅野家は浅野家の分家。

九赤穂藩士の仇討ちターゲットとなった吉良上野介の実子が米沢上杉家に養子に入って当時のお殿様になっていたりと、忠臣蔵をそっち方面から見るのも楽しいですよね!

閑話休題💦

春と梅ときり

●信繁ときりちゃんは、これからのことや、現状の気持ち(解放されてホッとしてたりもするし、信濃にいた頃を思い出すなあなど)をとりとめなく話したりするんですが、そんな二人の様子を春ちゃんが見て密かに嫉妬しています。

●春ちゃんの嫉妬の対象はあくまで信繁の最初の妻の梅ちゃん。

きりちゃんはあくまで、信繁と梅の思い出を共有する女としての春の敵であり、信繁をめぐる恋敵というわけではないらしく、「どうでもいい」「あの人には負ける気がしない」そうです。こえーな!

●心が動揺すると障子に穴を開け始める春ちゃん。かつて石田治部が「あの女は悪い女ではないが苦労するぞ」と予言した通りの光景に、テレビのこちら側は爆笑ですが、信繁くんは泡食って春ちゃんを抱き止めます。

途端にうっとりとした表情で身を預ける春ちゃん。超怖い。でも女としてはよくあるタイプ

●と、そんな感じに信繁が嫁たちとバタバタしているのと並行して、

昌幸は信幸が自分が与えた「幸」の字を捨てて改名したことにショックを受けたり、信之と三十郎、小山田茂誠は安房守の赦命嘆願に勤しんでいたり、信之に託された薫マンマは仮病を使ったりしています。

●時が少しずつ過ぎていきます。

外の世界で

●慶長8年。関ヶ原から2年後、徳川家康公が征夷大将軍に任じられます。

家康が武士の棟梁の地位に就いたことで、信繁は秀頼公の地位を危ぶみ、案じますが、昌幸は運が向いてきたぞー!とむしろウキウキ。豊臣家のことなど全く耳に入りません。

恩赦を期待して信之に一層の赦免活動を命じます。

●で、こういう面倒なことの実務の手配は、すっかり信繁の仕事になっています。信繁は信之に手紙を出して、本多正信を頼るように言う。

「存外お優しいお方だから」という信繁の読み通り、本多佐渡さんは家康に掛け合ってくれます。ところが家康がちっとも取り合いません。

●2年ごの慶長10年。家康は征夷大将軍職を嫡男の秀忠に譲る。

ここで2年前の行動がそっくり同じに繰り返されます。昌幸は再び恩赦を期待し、正信が掛け合い、しかし家康と秀忠が拒否する。

「安房守のことはもう我らの耳に入れるな。あれはもう死んだ男じゃ」

稲とこう

●信之の元に残った薫・松の母娘は、一体いつになったらみんなで暮らせるのかと信之に詰め寄ります。

この母娘の能天気っぷりは相変わらずで、家康が今は大御所と呼ばれていることも知らず(つまりどのような地位についているか知らないまま)、大御所様に直談判して二人を私たちの元に返してもらいましょう!などと気炎をあげますww

●それを稲がキリッと止めます。義母と義姉も止めますが、何より夫を締めますww

「貴方も貴方です。何のために徳川に着いたのですか、このままでは我が家までお取り潰しになりますよ、それでも良いのですか!?」

●すっかり稲の秘書と化したおこうさんが「大御所様が機嫌を損ねられたら、義父上さまと源次郎さまのお命が危ない。奥方さまはそれを危惧しておられるのです」と見事にフォロー。

●他家、それもアウェーに嫁いできた稲さんと、ずっとホームでのんびり過ごしている真田家の女性たちでは、腹の据わり具合が違うんですね。

それはともかくとして、稲&こうの長男嫁コンビがいい感じなのが、この辛い状況にあって救いになっているのはうまいですね。

燻る燠火

●昌幸はようやく、「もう一生九度山から出られない、信濃に帰れないかもしれない」という現実に気がつきます。

●一方、信繁は徳川家の地盤が固まって行くごとに、残された秀頼公を案じます。これが昌幸以上に死人と過去に囚われている感じでですね、救いがないわけです。

●そんな折、九度山に板部岡江雪斎がやってきます。

北条氏直の供養に来たという江雪斎は、領地に戻ったら隠居し、最後は出家らしく終わりたいと穏やかに信繁に語ります。

信繁もまた、穏やかな九度山の生活に馴染み、このままここでひっそり生きていきたいと口にするのですが、江雪斎はお主はいかんと遮り、

「お主の目の中に燻っている燠火が見える。いずれ誰かがその火を求めに来よう」と、予言を残します。

ナレはなかったけれど、江雪斎さんはここで退場です。かなり序盤から登場し、沼田裁定から後北条攻め、関ヶ原をめぐる暗躍と活躍し、最後は主人公を励ましてくれた。かっこいい知的武装坊主として、クラスタの前に新たな道を開いてくれてありがとう…!

というわけで〈2〉に続きます。

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