2015年前半最大の外交イベント(になってしまった)、安倍首相訪米の顛末〈1〉

Asatira / Pixabay

第二次世界大戦終結から70年にあたる2015年。

アメリカは、東アジアで絶賛関係悪化中の日中韓をそれぞれ自国に招待しました。

第一弾は4月末から5月にかけて訪米する日本の安倍首相。

この時、安倍首相のスケジュールに、上下院行動会議での演説が含まれていることが明らかになったとたん、何故か韓国が演説阻止に向けて、オールインしてしまったのです。

スポンサーリンク
ad

そこは名誉のステージ

なぜ韓国は、安倍首相の上下院合同演説を阻止しようと思ったか。

ここがすごく面白いのですが、韓国は国家間の序列を非常に気にする国なのですが、統計やランキングを分析しては、様々なバロメーターにしており、そのうち上下下院合同会議での外国要人の演説回数を、その国がアメリカにどれほど大切にされているかのバロメーターと考えているところです。

ちなみに、韓国の歴代首脳は過去6回ほど上下院合同演説を行っているのに対して、日本は1961年の池田勇人首相の1回のみ。

韓国が6回もやっているところを、日本は1回のみ、という事実は、韓国にとって非常に大きなプライドの拠り所でした。

そのプライドの拠り所である晴れがましいステージを(韓国にとっては)極悪人の安倍が許されるのが耐えがたい。

韓国が考える日本の演説回数の少なさは「日本は第二次世界大戦時の戦犯国だから」であるので、安倍首相が上下院合同演説を許されるということは、韓国にとっては戦犯日本を勝者であるアメリカが許すという意味をも持ち合わせます。

日本が戦犯でなくなる、これは韓国の外交政策の根幹に関わる問題です。

そこで、オールコリア状態で、アメリカでの反日・反安倍キャンペーンを張り出しました。

すごい、韓国の執念

日経ビジネスオンラインの人気コラム「早読み・深読み 朝鮮半島」を連載している鈴置高史氏(日経新聞編集委員)が、韓国の安倍首相の上下院合同演説阻止キャンペーンをまとめていますので、引用させていただきます。

引用元:「アベの米議会演説阻止」で自爆した韓国 ハルキも動員、韓国人の「聖戦」に疲れる米国人

「安倍演説阻止」に向けた韓国の動き(2015年)

2月14日
聯合ニュース「在米韓国人、安倍首相の議会演説阻止に動く」と報道
3月4日
訪米した韓国国会の鄭義和議長、安倍首相の米議会演説に関し米下院議長に「日本の真の謝罪と行動が必要」
3月19日
聯合ニュース「米議会、安倍総理の上下院合同演説を許可する方向」と報道
3月20日
韓国外務省「安倍首相は米議会演説で歴史への省察を示すべきだ」
3月29日
韓国の尹炳世外相「安倍首相の米議会演説と70年談話が日本の歴史認識の試金石になる」
4月2日
鄭議長、訪韓した民主党のナンシー・ペロシ下院院内総務に「日本の首相は米議会演説で過去を認め謝罪すべきだ」
4月2日
尹外相、ペロシ総務に「安倍演説は侵略、植民地支配、慰安婦に関しすでに認めた立場を具体的な表現で触れねばならない」
4月2日
朴槿恵大統領、ペロシ総務に「慰安婦問題の解決は急務」
4月16日
日米韓外務次官協議で韓国の趙太庸第1次官「安倍演説は正しい歴史認識を基に」と注文
4月21日
韓国国会の羅卿瑗・外交統一委員長、リッパート駐韓米大使に安倍首相の歴史認識について懸念表明
4月21日
WSJ「韓国政府が安倍首相の米議会演説に韓国の主張を反映させるべく米広報会社と契約」
4月22日
韓国の柳興洙駐日大使、戦後70年談話で「(侵略、植民地支配、反省の)3つの言葉を使うよう期待」
4月22日
韓国外務省、バンドン会議での安倍演説に関し「植民地支配と侵略への謝罪と反省がなかったことが遺憾」
4月23日
米下院議員25人「安倍首相が訪米中に歴史問題に言及し、村山・河野両談話を再確認する」ことを促す書簡送る
4月23日
韓国系と中国系の団体、元慰安婦とともに米議会内で会見し「安倍首相は演説で謝罪を」と要求
4月24日
韓国外交部「尹外相とケリー米国務長官が電話、歴史対立を癒す努力で一致」と発表
4月24日
ブラジル訪問中の朴大統領「日本に、正しい歴史認識を基にした誠意ある行動を期待」
4月24日
ローズ米大統領副補佐官「安倍首相に対し、過去の談話と合致し、地域の緊張を和らげるよう働きかけている」
4月24日
メディロス米NSCアジア部長「歴史問題は最終解決に達するよう取り組むことが重要」

マスコミと外交部だけでなく、韓国国会議長から大統領まで表立ってインしているところがすごい。

こうして韓国が大騒ぎしたことで、安倍首相訪米はウォッチャーさんたちの熱いウォッチ対象となってしまったのです。

主に、韓国の負けっぷりを観察したいという意味で。

つづきます。

スポンサーリンク
ad

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
ad