真田安房守被害者の会 List 08・室賀正武 殿

真田と同じく、信州小県の国衆で、武田麾下の武将。

昌幸の地元ライバルキャラとして登場し、次第に昌幸の同盟者として、幼馴染として、素朴で素直な魅力を発揮しだすのだが、最後は真田家によって弑殺されてしまう。

真田家は、室賀正武の死でもって小県支配を遂げることになる。

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画像転載元:nhk公式サイト

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国人領主

真田家が領地「真田の郷」に戻った第三回「策略」から登場。

小県には複数の国人領主がいて、その中で昌幸は(主に自分がやりたい方向に)リーダーシップを発揮するのだけれど、その昌幸に唯一対抗しうる迫力を持っていたのが室賀正武殿でした。

最初の頃は、信幸が上杉景勝に届けるよう託された書状を奪って織田方に持ち込んだり、他の国衆に先んじて北条に仕えたりと、昌幸にライバル心を燃やして何かと出し抜こうとする、煙たいおじさんであったが、昌幸の「国衆たちの合議で信濃を統治」というアイデアに賛同して以降は、同盟者となる。

天正壬午の最中、昌幸もだけど、室賀さまも、周辺の大大名にケツ持ちを頼む人生に疲れてしまったんですね。

誰よりも国衆の合同統治というアイデアに魅了され、そして自分に声をかけてくれた昌幸のことを評価するようになった室賀正武は、次第に幼馴染の慕わしいおじさんに変化していくのだけど、

11回「祝言」で暗殺されることは結構前から明らかになっていたので、室賀さまのいい人エピが出るたびにクラスタは阿鼻叫喚なのであった。

こうして視聴者にドSな大河、真田丸が始まった。

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画像転載元:nhk公式サイト

すれ違い→本多サドに絡めとられる

室賀さまが魅了された「国衆たちの信濃合同統治」というアイデアだが、昌幸はアイデアを得た翌週にはあっさりそれを捨て、自身がが信濃を手中にすべく、大名を目指すようになる。

昌幸がそう考えるようになったのは、もう一人の国衆仲間で幼馴染の出浦さまの示唆と、室賀さま以外の国衆の反応が芳しくなく、実現の見込みが薄いと気がつくせいなんだけど、

昌幸は、真面目で面倒臭い性格の室賀さまに己の変節を隠し、軽く「しばらく黙っておこうか」ということにするんですね。

昌結局これが原因となって室賀さまは昌幸への不信を堪えきれなくなります。

(まあ実際のところ、昌幸は室賀さまを裏切っているわけですけども)

昌幸はある意味成果主義の、いい加減にも見える直感的な人物で、対する室賀さまは一本気で筋の通った堂々とした言動を好むという風に、数回の間にしっかり性格付けが積み重ねられていたために、登場人物の性格の違いが自然と事件につながっていくという展開が、大変面白いところでした。

室賀さまの中のぬぐいきれない昌幸への不信を煽るのは徳川家臣の本多正信で、正信は室賀さまをうまく言いくるめて昌幸殺害を承諾させます。

一度は承諾した室賀さまですが、幼馴染を殺すことはできないと考え直し、徳川方の昌幸暗殺依頼を断ります。

もちろん、本多サドがそんなことを受け入れるはずもなく、むしろ自分の抱える暗殺手練れ人材を二人もつけて返すところなど、何気にサドさんの見せ場でした。

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画像転載元:nhk公式サイト

だまこわ師匠

ところで真田丸での室賀正武といえば、信幸に対して発せられる裂帛の一言「黙れ小童!」が名物でした。

昌幸がナチュラルに朝令暮改する→室賀さまが怒る→信幸が父親をかばう(意外と筋道立ってる)→室賀さまが「黙れ小童!」と一喝する(西村さんの顔芸発動)→大泉さんのリアクション芸発動

…というのが毎回の流れ。

この単純なルーチンが、怒ると怖い近所のおじさん的人物という室賀さまの人物像と合っていて、室賀さまが出るたびに来るぞー!っとなるんですね。

実際に出た「だまこわ」はわずか4回なのですが、短い間にしっかりと人物の造形を確立させ、強く印象付けるには十分すぎる仕掛けでした。

また演じた西村雅彦さんのバリエーションが毎回微妙に違っていて、それぞれの場面でちょっとずつ違うのも良かったですねー。

「あやつを殺すことはできない。あやつは幼馴染じゃ」と涙ぐみながら本多サドの粘っこい糸に絡めとられた室賀さまは、しかし、昌幸の臣下となってまで生き残る道は拒みます。

人間として武士として、一度も昌幸に負けたと思ったことはないと語る、誇り高い国衆の最期は、乱世の厳しさを視聴者に焼き付けるように、真田家の面々に寄ってたかって惨殺されるというテレビ放映ギリギリの惨さなのでした。合掌。

室賀正武の死を踏み越えるようにして、真田家は小国ながらも大名としての道を歩み始めます。

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コメント

  1. 軒しのぶ より:

    >対する室賀さまは一本気で筋の通った堂々とした言動を好むという

    よく考えれば、「黙れ小童!」と怒鳴りつけていたお兄ちゃんと同類ではないですか。そういえば、昌幸親父の「国衆合同統治」に喜んでしまったのは、お兄ちゃんとこの方でありました。「だまこわ」は「同類だからこそその筋道の立ちっぷりに腹が立った→同類だからこそ認めてきた」に四段活用されていたのですね。
    今頃、あの世にやってきた親父をどつき倒したり、「今度こそ崩すなよ」と碁盤を囲んでいたり、この世に残っているお兄ちゃんを眺めて「あの小童が」とにまにましていたりするのでしょうか。合掌。

    • アンチョビ より:

      国衆連合に魅了されたところも一緒で、いい人なんだなあw と二人とも慕わしかったです。昌幸は悪党。

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