真田丸 第三十五回「犬伏」レビュー〈1〉決意、悲願、愛の喜びの中の死。

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大坂→関ヶ原編の濃さに、息切れしてしまいました。放送は38回だというのに、本日のレビューは35回「犬伏」です。気にしない。もう悟ったから気にしない。

“犬伏の別れ”といえば、真田家の親子兄弟が徳川(長男)と豊臣(当主のパパと次男)が、あえて敵味方に別れる話し合いをするという、真田ものの一つのクライマックスです。

これまで、これが犬伏に繋がるのか、と伏線に思われたエピソードがいくつもありました。

しかしそれでも尚、真田昌幸がどのような理由から最終的に西軍につく決心をしたのかは大きな謎だと思っていました。

今回、ついにそれが明かさます。

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真田の嫁

●前回、上杉景勝が徳川家康と争うことになったため、真田家は上杉に付いて徳川家を裏切ることを決めました。今回は、その決定を家族に伝えるところから始まります。

●戦争になると辛いのは嫁いできた女たち。

男たちも、徳川家臣の娘である嫡男の嫁・稲を気遣いますが、しかし稲ちゃんは真田の嫁として生きる覚悟をしっかり固めていました。

真田家が裏切るのではないか、様子を事細かに知らせよという、実父本多忠勝の書状を舅である昌幸に渡して、稲は二心がないことを証します。

昌幸は稲ちゃんを信じて受け入れるのですが、戦略はアレだけど人とのコミュニケーションに長けた昌幸と、一本気な本多平八郎の娘、という描写の積み重ねの効果で、非常に安定したシーンになりましたね。

真田の嫁として昌幸に認められた稲を見つめるおこうさんの嬉しそうな微笑み、信幸の苦しそうな表情もしっかり差し込むところも良かったですね。

今回は全体的に大河らしいシーンの連続となるのですが、そうなるとレビューすべきことが減るという不思議な現象が起こります。

分析したり、考察したりすることが減るんですね。

●信繁は大坂城に治部の桃の木の様子を見に行きます。

何度も登場した大坂城の中庭で、秀吉との出会い、茶々との出会いの幻を見る信繁。

治部の桃の木には虫が付いています。それもびっくりするほど大きな虫が

(すでに徳川に蚕食されている西軍のメタファーですね)

●信繁が来たことを知らされたのしょう、北政所が現れ、会津から戻ったらきりと一緒に尋ねておいで、美味しいものをご馳走するから、と言う様子が、もう普通のおっかさんでした。

寧様にとって、食べ物のやり取りと愛情のやり取りはイコールです。

秀次の琵琶、みんなに振る舞った芋、きりちゃんにあげたたくさんのお菓子、秀吉のために手づから作った生煎餅、ビスケイト。

きりちゃんは足軽の嫁としての自分の娘代わりだったんだろうなあ…

上杉征伐

●会津では上杉景勝と直江兼続が戦争準備中です。

徳川軍が想定よりも多かったため、直江は、身分にかかわらずやる気のあるものを招集するという案を出します。

それに対して、景勝公は「やる気のないものは見逃してやれ」と釘をさします。

ずいぶん甘いのですが、この辺はお屋形様らしい。慕わしい。

●江戸の徳川家康は、秀忠に三万の兵を預け、本多正信をお目付役につけます。

が、お目付役なんかがついたもんですから、秀忠はすっかりやる気が失せてしまいます。

妻のお江が「御前様、できます。できます。必ずできます」と、なぜか修造調で熱苦しく秀忠を励ますんですけど、これがおかしくてしょうがなかったww

悲願、決意

●大谷刑部は、徳川家康の招集に応じて、上杉討伐に向かう途上にありました。が、そこに石田治部少補が訪ねてきます。

蟄居のはずの治部が来たことで、刑部は全てを察します。そしてその上で「わしはあの男が来るのを待っていたのかもしれんな」とつぶやき、「このままでは豊臣家が滅びる。お命を預けてくれまいか」と涙ながらに説得する石田治部を一喝。

「兵をあげるからには必ず勝て。わしがお主を勝たせてやる」と、治部(の滅びの道)に同行する決意を告げます。

刑部が死に場所を探しているのはわかった。十分にわかったよ…

●一方、上田に戻って戦支度を進める昌幸は、内記に徳川を裏切り、その首を取る決意を告げます。すると内記は全く驚かず、「殿の悲願がついに叶う時がきましたな」と感極まった様子で応じます。

出浦さまとはまた違うところを担当する第二のモンペ、高梨内記なのでした。

ガラシャの死

●真田家の女たちは、打ち合わせ通り、適当なところで大坂を脱出するための準備に追われています。というか、薫の着物が片付かなくて四苦八苦していますww

そこに佐助により、石田治部、大谷刑部、大坂城入場の知らせがもたらされ、春ちゃん・きりちゃん・薫ママは大谷邸に匿われることに。

●ここで三成の在坂大名たちの妻子を人質に取ったエピソード。

当然ですが、細川ガラシャの死が描かれるのですが、これが、やっぱりあの明智光秀の娘だった!というエピにまとめられていてすごかった。

ガラシャは「人質になるくらいなら、屋敷に火を放って死ね」という夫・忠興の言いつけを守り、むしろ夫の過剰な愛と束縛と無茶振りを喜美ます。

ピンクの光に照らされて織田信長の打擲を受けて喜ぶハコちゃん光秀と、家を焼く炎に照らし出されて嬉しそうに死んでいくまなみちゃんガラシャがそっくりでした。

目撃者はこの時のためにキリシタンと細川家に縁付けられていたきりちゃんですww

●しかし、ガラシャの最期を見届けるのが目的ではなく、

きりちゃんと(彼女を助けに来た)佐助が石田方に捕まる→刑部が佐助に石田治部挙兵の手紙を託すことができ、真田家は他の大名達よりも一足早く、徳川に合流する前に、西軍決起を知ることになる…

というストーリー展開のための伏線だったんですね。

この辺で〈2〉に続く・・

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