真田丸 第三十四回「挙兵」レビュー〈1〉春ちゃんの初恋と七将襲撃事件。

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サブタイトルも物々しくなってきました。

前回の徳川邸を襲撃は歴史的に有名な事件でないために、捏造ではないかというクレームが入ったそうですが、今回は大丈夫、有名な事件で、戦国大河で取り上げられることが多い「七将襲撃事件」です。

しかし、関ヶ原前になるとどの大河を見ていても思うのですが、この時期の豊臣政権は極道ものの出入りみたいで、本当にどうしようもない。

今年はその豊臣家の崩壊を、秀吉自身が自分で崩壊へのトリガーを引き、大谷刑部がこの時期健在だったらという叶わない希望を視聴者に抱かせることでまとめているのが、すごく上手だなあと感心します。

とういわけで、いよいよ関ヶ原直前、慶長3年末−4年です。

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春ちゃんの初恋

●信繁は謹慎中の石田治部を見舞います。

治部は意外と元気で、「私がいなければ政ごとが滞る。そろそろ誰か動くと思っていた」などとシレッとしています。

奥方のうたさんは、激務の夫が久しぶりに家でゆっくりしているのが嬉しそう。この夫婦も可愛らしいよねー。

が、信繁が自分の妻の春ちゃんの話題を持ち出した途端空気が凍ります。

●石田治部は過去の春ちゃんのやらかしを披露します。

自分が何気なくプレゼントした筆をもらった春ちゃんが自分に惚れてしまったこと(ww)、石田邸に押しかけて正室のうたさんに離縁を迫ったこと(ww)、自分は別にお前のことなんとも思ってない、誤解だとすっぱり切り捨てた春ちゃんが筆を投げ捨てて床に身を投げ打ってのたうち回ったこと(wwwww)などなど。

唖然とする信繁に「ま、しっかりな」とニヤリと笑う治部殿。

いやいや、お前が誤解させたんだよ!

でも誤解であってもなくても、正室に離縁を迫りに行く春ちゃんの行動力、末恐ろしいですね。さすが梅ちゃんときりちゃんのハイブリッド嫁…

●帰宅後、信繁が可憐な嫁にさりげなく石田治部の話題を振りますと、密かに動揺した嫁は障子に穴を開けて部屋を出ていくのでした…ww

●春ちゃんのエピソードは、ここしばらく続いていた緊迫したドラマにやっと差し込まれた和みでホッと…しない。絶対これ次への伏線だからホっとできないww

石田治部の政務復帰

●宇喜多秀家の運動、そして前田大納言(前田利家)が直接家康に掛け合ったことで、石田治部は謹慎を解かれて政務復帰することになります。

しかし利家公と家康公のお手手にぎにぎの話し合いは、ヤクザの大親分が子分同士の諍いに話をつけた感がすごかった。

家康公はいつも通り自分から席を離れて手を握りに行きます(ww)。

秀吉もしょっちゅうやってたパフォーマンスですが、家康公の方が偽装というか演技というか、にしても暖かい味があってうまいんだなあ…w

●しかし石田治部は再び徳川糾弾を始めます。徳川と縁組した大名をリストアップ。

これをどうしたかは描かれないのですが、石田治部の追求に、徳川との縁組に応じた大名の方が危機感を覚えるだろうという前振りですね。

福島正則、加藤清正もこれに含まれますから、当然治部の弾劾は彼らにも及ぶわけです。

(ということを信繁は忠告してあげればいいのになあ・・上司に言えないか;)

●案の定、不満を覚えた福島正則らは前田大納言にそれを訴えます。

すでに死の床に伏せる前田利家は「治部と力を合わせて豊臣家を守り抜くのがお前たちの役目だ」と諄々と諭すのでした。

ここの前田利家は本当にかわいそうで、もう豊臣家はだめだろうなという絶望感を抱いたろうと思います。幼子を案じて死んだ秀吉、戦乱を予感しながら死ぬ利家。戦国に生まれたことを楽しみ、のし上がった業でしょうか。安らかな死という慈悲から、彼らは見放されているようです。

桃の木

●治部は北政所に騒ぎを起こした詫びを入れます。寧は「誤解しないでほしい、みんなに仲良くしてほしいだけ。ちいさな子供の頃から知ってるのだもの」と表向きは優しく対応しますが、治部との仲はもう修復不可能なようで、

治部が下がった後、信繁を残して「政の諍いに巻き込まれるのはもうたくさん」と強い怒りを表します。

●そんなわけで北政所は出家の準備をしていて、身の回りの整理もしているのですが、きりにも暇を出すことにした、と言います。

次の奉公先は本人たっての願いで細川忠興の屋敷になったと言われて、信繁の顔から血の気が引きます。

●きりちゃんはキリシタンになるつもりはないものの、伏見で何が起こっても大丈夫、「不穏大好き!一緒に乗り越えていきましょうね!!」と信繁の心配を意にも介さないのでした。合掌。

●一方、治部は淀の方のところに寄っていまして、秀頼にと桃の苗木を送ります。子孫繁栄を願う贈り物ですが、この気持ちは淀殿に届いたのでしょうか…

徳川には気をつけるように、という治部の言葉は大蔵卿局に遮られます。茶々も、事情をよく知らないと素っ気なく振舞い、徳川と石田の政治的に諍いから注意深く身を引きます。

●慶長4年の年が明け、3月、前田利家が死去します。

七将襲撃

●前田利家という歯止めがなくなった七将は、本気で石田三成を襲撃することを決めます。

で、この情報が、襲撃に加わる細川忠興から妻の玉、玉ちゃんに使えるきりという流れで真田家に漏れます。

●信繁は三成を逃がした後、兄の助力を請い、三成が伏見城から持ち込んだ多くの文書を蔵に隠した後、兄とともに(山崩しをしながら!)七将を迎えます。

福島政則、加藤清正らは鎧に身を包んだ本気モードで乗り込んでくる始末。

信幸は「七将と石田三成ならば身内同士の諍いで済むが、真田相手なら国と国同士の戦になる。それでもいいなら真田はお受けするが、どうする?」と加藤清正を恫喝して引かせます。

ここはお兄ちゃんの胆力が光りましたねー!

兄上は身内の期待には絶対に応えるところが頼もしい。

これまではやせ我慢している描写も欠かさず入ってきましたが、もうすっかりそれもなくなり、あんなに面白い大泉さんなのに真田の当主としての貫禄がすごいことに。

で、信幸は外様大名たちの目線も代表していまして、彼からするとこの政治的騒動は「豊臣恩顧のもの(子飼い)どうしの身内争い」「このままだと豊臣が立ち行かなくなるぞ」というものであることが表示されます。

豊臣の子飼いたちは自分たちが外様からどう思われているか、考えていないところが確かにあり、外部に対して団結して見せないんですよね。

●ここで後年、信繁と大坂でともに戦うことになる後藤又兵衛が初登場。兄弟の山くずしに入ってきてわざと負けるという味のある登場の仕方で、決して一筋縄ではいかない骨の太い感じが印象的なお目見えでした。

フィクサー徳川家康

●石田治部は宇喜多邸に匿われていたのですが、福島正則らが石田治部が隠れていそうな屋敷に端から乗り込んでいると聞き、伏見の治部少輔丸に立てこもることにします。

太閤殿下の建てた城で狼藉に及ぶことはないだろう、という治部の読み通り、治部と七将の諍いは膠着状態に陥ります。

本格的に立てこもった石田治部に、手も足も出せない七将たち。

●もちろんこれでは収まりません。

七将は、信繁(長束正家に交渉を押し付けられたww)に対して、石田治部を差し出せ、腹を切らせる、と迫ります。

●北政所にも淀殿にも介入を断られた信繁は、大谷刑部に相談に行きます。病床の刑部は、こうなったら頼れるのは一人だけと徳川家康の仲裁を信繁に指示します。

●七将を引かせて治部さまをおたすけくださいという信繁の依頼を受けた家康は、最初のうちはのらりくらりと、政は今では合議制だし、わしの一存ではなんとも〜・・とごまかしますが、結局のところ豊臣の子飼いたちの仲裁を引き受けるのでした。

もちろんこれで石田治部を失脚させる腹積りです。この狸!

というわけで〈2〉に続きます。

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真田丸 完全版 第弐集 [Blu-ray]

映像特典ディスクがすごいことになるらしいですね。

10/19発売。早く見たい〜!

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