真田丸 第三十一回「終焉」レビュー〈1〉主君に輝いて欲しいと望む家臣たちの厄介な忠義。

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いよいよ豊臣秀吉公の最後です。

4月から視聴者を震え上がらせてきた大坂城ホラー大河が、みたにんマジックでいつの間にか介護大河にスライド。

そんな物悲しい展開の中で、今回突如挿入された出浦さまvs本多忠勝の矛矛対決。

31回で藤岡さんと寺島さんの大立ち回りがあると聞いたのは、トークショーのまとめだったかでしょうか。その時からもう楽しみで楽しみで。現代に生きる武士 vs 殺陣こそ初心と言い切る俳優の対決ですよ、そりゃ楽しみにするってもんです。

というわけで、31回のレビューをしてみましょー!

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秀吉死後の準備

●すっかり介護要員となった信繁は、今日もお城で会長の身の回りのお世話という名の介護に励みます。秀吉はすっかりボケてましまっています。

ナースコール用のベルの音色が気に入った秀吉は、何度も何度も鳴らしてベルに聞き入ったりするんですが、それがすっごく可愛いおじいちゃんで、大坂編序盤のあの恐ろしい秀吉が嘘のようだし、なんとも言えない哀れを催します。

●一方、治部刑部は秀吉死後の準備を始めてまして、有力大名による合議制:家康が好き勝手できない制度制定への書類上の手はずを着々と整えていました。

五奉行には大谷刑部も名を連ねていましたが、病から一向に回復しない大谷刑部は、五奉行から自分を外してほしいと懇願します。

やつれた姿を人目にさらしたくないという刑部。あの完璧超人の武闘派が、こんなに弱って(涙)

天下

●治部は、五大老を回って、一人一人に遺言書の確認をとり、誓いの花押をもらいうけます。

●徳川さんちの家臣たちは、長い長い雌伏期間の終わりを喜びます。正信「いよいよでございますなあ」阿茶「ずいぶん待たされましたこと」

しかし、家康自身はさほど乗り気ではありません。生き延びる主義者の家康にとって、天下取りはやや面倒臭い案件の模様。阿茶様がっかり。

遺言書の内容を確認していた正信は、秀吉の遺言はいちいち五奉行の許可を取らないと何もできないようになってる「これはいけませんな」とダメ出しします。

●というようなことをあれこれ話しているところに、石田治部の訪問があります。

●石田治部は、朝鮮からの撤兵をなるべく早く行うために自分が九州に行く。その間おかしなことを考えないようにと家康に釘を刺しにやってきたのでした。

言うまでもないですが、大変な無礼で、対応した家康もびっくりです。私も変な笑いが出ちゃったよ。みっつん、不器用すぎる。

●呆れ顔の家康に、正信は、石田治部がこんな調子じゃこの先が思いやられる、殿の思い通りにさせられない、遺言状を書き換えましょう、簡単なことでございますよととんでもない提案をするのでした。

遺言状

●家康の元から戻った治部は、若干ドヤ顏で刑部に報告(イタタタ)。

刑部さんはさすがに「やりすぎると裏目にでるぞ」と警告します。

しかし治部はそれをまともに取り合わず、五大老・五奉行制を成立させた高揚感だと思うんですけど、急に改まった様子で、これからも協力をよろしく頼む、支えてくれと刑部と信繁に頭を下げます。

刑部がこれに「わかっておる」と軽く対応するの、本当にわかってる感があって…対して信繁はすんなり頷くことができず、逡巡します。

豊臣政権の存続を望む信繁ですが、反徳川の石田治部にはちょっと思うところがあるということでしょうか。兄上からはお前は真田家の者、と釘刺されてますし。

●その頃、行動の早い家康は、信長公から拝領した南蛮鎧を手土産に、秀吉を見舞います。鎧を入れた長櫃に机だの筆だの、遺言書作成に必要なものを隠し持ってきたわけですね。

断固とした態度で人払いした後は、老人に筆を持たせてリピートアフターミー。「政治のことは五大老に万事任せる」

秀吉は「秀吉のことをよろしく頼む」と何度も何度も繰り返しながら、正信に言われた通りの遺言を書きます。正信は一回も「はい」とか「お任せください」とか言わないのがなんともはや。

これには家康の方がだんだん罪の意識が募ってきて「あんまり無理強いさせるな」と目をそらしてしまいます。

正信・正純親子は黒い顔で淡々とお仕事。本多サドさんの息子が、父親に負けず劣らず黒くてふてぶてしくていいですね!

●で、どういう顔で渡したのかわかりませんが、メイド・バイ徳川の遺言状を見て石田治部が激怒します。

後継者

●こんなものがあっては五大老五奉行制が成り立ちません。で、どうしたかというと、真面目だなあとまたしても笑っちゃったんですが、自分たちも同じように遺言書を捏造るすることで対応します。

体を起こしているだけでもしんどいのに、筆を持たされてお習字させられ、しかも本日二度目。秀吉は「疲れた」「眠い」と拒否するんですが、「豊臣の御為」で頭がいっぱいの石田治部は「眠くない!」と叱責して無理やり遺言状の追伸部分に五奉行のことを書かせます。

●しかし、間の悪いことに寧に見つかって止められてしまいます。まあなんとか遺言状の上書きは成功しまして、石田治部は逃げるように去っていきます。

寧さんは大変憤慨します。彼女にとって佐吉は息子も同然のはずですけど、こうやって悪印象が続いて関ヶ原に…と心配になってきますね💦

「最後くらい静かに眠らせてあげられんの?これじゃあんまりうちの人が可哀相じゃ」という寧のもう一つの心配事は、淀殿が秀頼を父親に会わせないことです。

●信繁が淀殿を訪ね、真意を正すと、淀殿は「殿下がお元気なうちは見えなかったもの、冷たさや癒しさ、そんなものまであの子が吸収してしまう、それを案じている」と言うのでした。

昌幸の悲願

●真田邸では、出浦様が昌幸を焚きつけています。

秀吉が死に、家康も死ねば再び乱世が来る、お主の悲願は武田の領地を取り戻すことだろう、指摘する出浦さまですが、しかし、孫に囲まれてすっかり楽隠居を決め込んだ昌幸は「わしゃもう疲れた」と相手にしません。

昌幸の悲願はともかく、昌幸に生き生き輝いていてほしい!という出浦さまの悲願というか、モンペ感を一層こじらせちゃってる感が辛い…

●昌幸が輝くなら乱世を呼び戻すのも厭わない出浦さま、まさにモンペっていうか、魔王っていうか…まあそんな感じに出浦さまの昌幸への愛慕が突然ピークを迎えます。

(孫にほのぼの桃太郎の改変童話を聞かせている姿を見て、ちょっとおかしくなっちゃったんでしょうかね。あれはあれで輝いていたと思うんですけど)

これが後半の矛矛対決への前振りになるのですが、娘に源次郎の子供を産んでもらって真田家と縁つづきになるのが悲願とか、願望が具体的であるせいか、内記なんてかわいいもんだなあと思ってしまいますね、ええ(真顔)。

というわけで、〈2〉に続きます。

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