真田丸 第二十九回「異変」レビュー〈2〉兄弟の亀裂。バラバラになっていく豊臣家。そして伏見に灰が降り…

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後半も細川ガラシャ、茶々の再登場と美女たちの競演が続きます。まあ比例するように秀吉が衰えていくんですけど。

というわけで後半です。

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細川ガラシャ(明智玉)

●きりちゃんは細川ガラシャに吉蔵さんの十字架を届け、そこで初めてキリシタンたちの歌う聖歌を聞き、美しいメロディ(節回し)に魅了されます。

●ここで登場する橋本まなみさんのガラシャが驚くほど美しかった。ポロリがなくても全然OKです。いかにも華奢で薄幸そうな宝塚娘役系美女の中島安里紗さんが妖艶な吉野太夫で、いかにも男性受けしそうなナイスバディ系美女の橋本まなみさんが清楚な知的美女・細川ガラシャというところに、真田丸配役の萩本欽一みを感じるのは私だけ?

●きりちゃんは秀次から贈られた聖図画(マリア像)がどのようなものであるかを聞き、一層キリスト教に惹かれていきます。

ちなみに、この細川ガラシャさんというのは、明智光秀の娘・明智玉のこと。聡明で美しく、意志の強い女性と伝わる定番の戦国美女枠です。

●で、そんな清らかな美女たちの競演で心が洗われた後は下衆の極みのような、薫様による昌幸の浮気審議です。それも、出浦様と長男同席の上での。顔ぶれを見ただけで爆笑必至。

浮気審議中の覚醒

●というわけで薫マッマはパッパを問い詰め、パッパがすっとぼけると出浦さまにまで詰問が及ぶ羽目に。

意外と面倒見が良く、人の気持ちによく気がつく優しい人ですが、普段はニコリともしない強面をちっとも恐れず、しかも自分の夫に男惚れしている幼馴染み兼家臣、しかもドラマ中最強枠の透破に、旦那の浮気を問い正すとか、薫さまは最高すぎますね!

●昌幸は懸命に「言うな、言うなよ」とアイコンタクトで訴えます。たまらなくなった出浦さまは忍術で脱出ww

●そんなものすごくどうしようもない状況の中、伊豆守信幸が描いた伏見城のプランを見た真田昌幸が唐突に覚醒して、「わしは難攻不落の城を作るぞ」モードに突入するのがものすごく無理やりだったけど、おかしかったw

昌幸は、平城の伏見城の防御を、近くの木幡山の山頂に出城を作ることで補おうと考えます。この斬新なアイデアに、出浦様が再出現。良かたw

●こうして伏見城の普請はようやく進むことになります。なお、浮気についてはばっくれを決め込んだ模様。

ループ

●徳川家康がまたしても大坂城に呼び出されます。

何かと思ったら、前回とほとんど同じシチュエーションでの「徳川内府殿を中心とした大名の合議制の通告」そして「拾を支えてほしい」。

ここでは前回の呼び出しと衣装などは微妙に違うのですが、家康に話しかける秀吉の表情、声の上げ下げなどがほとんど同じで、家康もですが、背後に控えたものたちが、思わず動揺して表情に不審を出してしまいます。

(秀吉は、周囲の顔色を見て何かやらかしたらしいことだけは敏感に察する)

ただ一人、三成だけが目を閉じ、秀吉の心の中の家康への怖れを感じ取ります。

●秀吉は、自分の死後、徳川が台頭することを正しく予測している。

だからこそ、家康に政権運営を任せ、彼に正統を与えることで拾を守ることができるのでは、という考えにどうしても行き着いてしまう。

三成は自分の無力さを噛み締めます。

●家康は三成ら秀吉の側周りを読んで、太閤の真意を確かめます。鋭い家康は、秀吉の耄碌が相当進んでいることを察し、三成→信繁→片桐さんに探りを入れます。

もちろんこの三人では家康を躱すことはできません。片桐さまなんて、自分の寝小便を告白ですよ。和んだ。

といっても、太閤の本当の体調は慎重に隠されますが。。。

●信繁は三成を案じ、義父である大谷刑部を訪ねます。秀吉と治部を案じる彼は、治部に覚書を届けようと筆をとるのですが、すでに痛みによって筆をとることもままならなくなっていたのでした。

●寧は秀吉のために「ビスケイト」を焼きますが、秀吉は「臭い!」とビスケイトを投げ捨てます。もう味覚も………辛い。

難攻不落の城を作る

●昌幸が真剣に伏見城の普請に取り組み始め、息子たちも出浦様もホッとします。

出浦様なんて「わしが惚れたのはそんなお主よ」と改めて告白ですよ。しかも昌幸はちょっと照れながらもそれを受け止めるんですよ。

なんだろう、この家臣たちの主君へのだだ漏れの愛。直江さんといい、出浦様といい、みっちちゃんといい、私にはちょっとわからないファンタジーなんだけど、わからないからこそいいっていうか。

●息子たちは、久々に生き生きとした昌幸の姿を見て喜びます。

で、ここで信幸が信繁に、子供ができたことを報告♡ しかもおこうさんと、稲ちゃん両方に♡ これで恐ろしい舅にも問題なく打ち明けられると喜ぶお兄ちゃんは割と最低ですが、まあ気持ちはわかるよ………

いつものほっぺペチペチで祝福し合う兄弟は超かわいいです。

●そんな感じに色々ホッとする信幸でしたが、お城見学に来た太閤がほとんど段差のない畳でつまづいたことを吉蔵から聞き、眉を曇らせます。しかも一緒に話を聞いていた出浦様も察しちゃうし…

秀吉の衰えが隠しきれなく

●秀吉は再々度、家康を呼ぶよう三成に申し付けます。

3度目になっても、自分の死後は家康を中心とした合議制とするという秀吉に、三成は家康をすでに2度呼び出していること、以前自分には奉行衆による政権運営を命じていたことを話します。

●秀吉は自分の衰えを突きつけられ、初めて真摯に死を恐れます。

昔のことは思い出せるが、最近のことはほとんどみんな忘れてしまうという秀吉は、幼子を敵前において死ななければならない無念に、子供のように泣きます。

●三成は寧、茶々に秀吉の体調を話し、今度は太閤が心穏やかに過ごせるよう、協力を求めます。ところが寧には「あなたたちが何でもかんでもあの人に背負わせるから」と怒鳴られ、茶々からは「拾に老いた殿下を近づけたくない、思い出の中の父親は力強い姿であってほしいから」と断られてしまいます。

●寧はさすがにすっと笑顔を取り戻して、三成に謝りますが、それでも彼女の本心が透けて見えてしまったことで、どうしたって距離感が…

これが刑部だったら、女性たちの不満を聞き出し、慰めて、そしてうまく協力を引き出せたろうか。豊臣家がバラバラになっていく…

兄弟の亀裂

●信繁は徐々に崩壊を始めた豊臣家の状態に心を痛めます。

●そんな信繁に、兄は太閤殿下の本当の体調を尋ねます。

「何も変わりないですよ」とさらっと躱す信繁に、秀吉が死んだ後、徳川につくことが真田の利になるならば、俺は徳川に着く、全ては真田のためという信幸が、まるで序盤の昌幸のようで(涙)。

そして信幸は、信繁が豊臣家に深入りしすぎていると指摘します。

お前の軸足は真田家になければならない、と。

その上で、再度秀吉の体調を尋ね、信繁を試す信幸に、信繁は「お変わりありません」と再び嘘をつく。

先日の畳の件で、秀吉の老いに確信を持っている信幸は、悲しそうに「そうか」と頷きます。

信繁も、兄は事によると感づいているな、と思いながらもそれ以上の言い訳はしません。

兄弟の亀裂が静かに始まりました。

●そして京都、大坂、伏見に謎の灰が降り、文禄5年閏7月。

マグニチュード8とも言われる大地震が京阪神・淡路島を襲います。慶長伏見大地震。伏見は震源に近く、完成間近の伏見城の天守は崩壊してしまいます…

犬伏への道が

今までなんども、これが犬伏の別れへの道か、と思う場面がありましたが、すぐに回収されて真田家は仲直りしてきました。

息子たちは成長し、犬伏が単純な感情的な別れでは決してないことが暗示され始めました。

関ヶ原まであと4年。

あー辛い。辛いけど、見ちゃう・・・

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細川ガラシャ夫人〈上巻〉 (新潮文庫)

細川ガラシャといえば、やはりこれを読んでほしい。

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