真田安房守被害者の会 List 04・上杉景勝 殿

本能寺の変後、武田家の遺領をめぐって甲斐・信濃・上野で繰り広げられた天正壬午の乱。

そこで真田安房守が大大名たちを振り回しに振り回すわけですが、おそらく最もぶん回されたのがこのお方。

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画像転載元:nhk公式サイト

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上杉の「義」が仇に

越後の龍、上杉謙信の甥にして後継者・上杉景勝公は、天正壬午の乱が狸と狸と狸の化かし合いの様相を呈する中、裏表のない清冽な王子キャラとして印象的に登場します。

信濃・上野に侵攻してきた北条に対し、「真田を守ってくださいとは言いません。手を携え、共に戦いましょう」とかなんとかうまいことを言って同盟を結ぼうとする昌幸を、越後の王子様はよりにもよって信じてダイブ。

恐ろしい龍の墨絵を背景に、ニコリともしない強面王子なんですが、この人だけは信じられる、傷つけたくないと、誰しもが思ったその直後に、真田さん一家が盛大に裏切って颯爽とトンズラこいていくのワロタ。

結果として、上杉家は北条の大軍との勝ち目の薄い戦を回避することができたのですが、北条に沼田を攻められた真田に猿芝居を頼まれ、その次は徳川と喧嘩しそうだから召抱えて、と上杉の「義」に目をつけた真田安房守に、どこまでも付け込まれ、美味しく利用されるようになってしまいます。

その後、意外なことに、昌幸の次男・真田源次郎とは、親子のような暖かな情愛を結ぶことになります。

しかしその信繁を、上洛の際、不本意ながらも秀吉の元に捨て置くことに。信繁を見捨てた、その負い目は、景勝に真田の上洛の面倒まで見させるのでした。

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生き残って来た男

真田丸ドラマ中では、融通無碍の権化である昌幸とは対照的な存在として、まっすぐで真面目でやや不器用な男→実は頼まれると嫌とは言えずに引き受けてしまうええかっこしいとデフォルメされて描かれます。

清冽な謙信公の後継者という彼のメッキがペロンと剥がれる第12回「人質」は、景勝公の人間臭い魅力が炸裂する神回でしたが、では史実の上杉景勝がどうだったかというと、実は登場時にはすでに数々の修羅場をくぐり抜け、「生き残って来た」立派な武将でした。

御館の乱とか言う義兄弟との骨肉の争い
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越後の国衆の造反とか言う泥沼
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織田の越後侵攻に玉砕を覚悟

金で済むなら大金を払い、自身の政略結婚も辞さず、生き残るためなら裏切った者も許し、力のあるものには頭を下げると、常にギリギリな景勝公。それでも生き残って来たんだから、史実の景勝公はむしろド有能です。

ドラマ中では、第一次上田合戦のために帰国したいと願い出る信繁を、「存分に戦って来い」と輝く笑顔で送り出す、豪胆な姿で、本来の景勝公の魅力を表現していました。

タヌキ達との対比のために、ピュアで魅力的なポンコツと描かれてしまったことこそ、景勝公の最大の被害かもしれません。

しかし、ゴツゴツあちこちにぶつかりながら、一生懸命生きている、純粋で、心優しく誇り高い武将っていうのは、演じているエンケンさんに実によく似合っているし、大変な苦労を重ねてきた景勝公の本質を意外と掴んでいる気がします。

(彼自身の成長はドラマ中の物語に沿ってアレンジされています)

景勝公は関ヶ原で石田三成に味方しながらも、米沢30万石を領有する大名として、江戸時代まで生き残っていきます。

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DVD第1集は、御屋形様のメッキが剥がれる12回まで収録されとりますね!

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