真田安房守被害者の会 List 03・春日信達 殿

天正壬午の乱で、昌幸が北条軍を信濃から甲斐に転進させるための犠牲になったのが、春日信達様。

武田の遺臣という真田との共通項をテコに調略された後サクッと殺害され、上杉方に裏切り者として報告されたために、死後に遺体を磔にされるという酷い目にあう。

真田丸における真田昌幸の被害者の中でもぶっちぎりの悲惨さ。全くフォローできない。

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画像転載元;nhk公式サイト

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父親は高坂弾正

信達の父は武田信玄の寵童として有名な高坂(香坂)弾正。甲越同盟をまとめた父親の縁で、武田家滅亡後は上杉家に仕える。

景勝公の信頼も得て、真面目に勤めを果たしていたが、不幸なことに真田昌幸に目をつけられてしまう。

昌幸「調略して、北条への(裏切りの際の)手土産にするのよぉ」。悪党。まさに悪党。

かくして、昌幸の懐刀であるところの真田信尹、そして未だ10代の真田信繁から、理屈と感情双方から揺さぶりをかけられることに。

春日様としても戦国武将として自分を高く買ってくれるところに就きたいわけで、「貴様らは何を言ってるんだ」の体を取りつつ、しかし上杉には報告しないという微妙な態度で自分の値を吊り上げます。

しかし、心の中に未だに武田への熱い忠誠を抱えていた春日信達は、「なんとかお家の役に立つ男になりたい!」と意気込む10代の少年に「武田のため」「武田のため」「武田武田武田」と吹き込まれるうちに、うっかり真田を信じてしまうという痛恨のミスを犯します。

モデル出身の前川泰之さんがキャストされたのは、父親が元美少年という印象と、磔にされた時の美しさまで考慮された結果だと思うのだけど、大変麗しい髭面で、物悲しげに思い出のサルスベリを見上げながら、信繁に(感情的に)責め立てられる様はとっても見応えがありましたです。はい。

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裏切り、そして殺害

「御屋形様が死んだ時、わしら家臣の心も死んだのじゃ」と、信玄公への切ない忠誠心を語った春日信達は、10代の少年の「信玄公の孫である北条氏直の下で、同じ武田の家臣であった真田と馬を並べて戦いましょう、それが恩義ある武田へのご報告です」とかなんとかいう甘言に思わず涙を流し、裏切りを了承。

いや裏切りというか、春日さまにとっては武田に再度仕えるという方が正道。状況が許すならばそれが当然のこと。

しかも上杉のもとでは城代ですが、北条につけば父親所縁の海津城は自分のもの。

昌幸が流れで取り付けてきた「海津城は春日信達に与える」という北条氏直の花押付きの起請文も手に入れ、おそらく春日さまはこの一瞬、武田家滅亡以来久しぶりに感情面・実裏面ともに充足したことでしょう。

過去への切ない慕情と国人領主としての強かさを両立させ、視聴者から同情を集めつつ、バカじゃないと思わせないといけないという高度な演技、お見事でした。

ですが、その直後、信尹の凶刃に刺されて即死っていう。

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その後は「怪しげな人の出入りを見かけて確認したとところ、襲いかかってきたので返り討ちにした」と報告され、北条の起請文も発見されて、裏切り者扱い。

いや裏切ったのは事実ですが、主にそこの真田のせいです。

上杉方は北条への見せしめに遺体を磔にして前線に晒しますが、磔などという酷い刑を見せつけられた北条は動揺し、上杉の兵力は実は見積もりの倍以上という噂を流させた昌幸の戦術もあたり、戦を避けて甲斐方面に転進していきます。

つまり、昌幸の 狙 い 通 り 。

そして信尹叔父上の作戦遂行力。

最初から真田を疑っていた直江兼続、もともと春日信達を信頼していた上杉景勝は、おそらく死後に真相に気がつき、死後の名誉を回復させたことでしょうが、そんなことは慰めにもならないような、真田の悪辣なのでした。合掌。

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戦国大名武田氏の家臣団―信玄・勝頼を支えた家臣たち

高坂弾正は、昌幸の父真田幸隆とともに「三弾正」と呼ばれた武田の重臣でした。

逃げ弾正:高坂昌信、槍弾正:保科正俊、攻め弾正:真田幸隆

昌幸ェ。

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