変化する東アジア。AIIBの駆け引きが面白かったのでまとめてみる[1]

lillith / Pixabay

3〜4年前まで、東アジアってものに興味がありませんでした。
中国という大きな大きなローカル国家がどっかり座り込んだこの地域は、過去はいざ知らず、現代ではダイナミックさに欠けるなあ、と思っていました。

が、日本国内で、嫌韓・嫌中というものがクローズアップされてきたこの3〜4年は、すごく興味深くなって、すごく注目しています。

最近で言うと、中国が設立を主導して2015年に業務開始を目指しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)に関連しての、日米中韓(と英)の動きがおもしろくてハラハラドキドキしています。

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そもそもAIIBとは

国家に融資するような大規模な銀行は、IMF:世界銀行(アメリカ主導)、ADB:アジア開発銀行(日本主導)がありますが、両方ともインフラ整備をすすめたい第三世界の国にとっては融資条件が厳しいことが問題でした。
アジアではインフラ開発事業はまだまだ発展が見込まれているので、多少危なくても事業に融資してくれる銀行が望まれています。
そこで中国は、世界銀行とアジア開発銀行が応えられないニーズに応えるための銀行として、アジアインフラ投資銀行(AIIB)を提唱しました。
ひらたく言うと、AIIBの魅力は融資基準の緩さです。

審査は緩いけれども、それだけに爆発的に発展する可能性がAIIBにはあります。なにしろニーズが強いですから。
そして中国はこのAIIBで、国際金融の世界に存在感を示したい、取引を元で決済したい、国際金融に元建て決済を定着させたいと強く考えています。
中国に取ってAIIBは、世界銀行・アジア開発銀行に対する挑戦であるとともに、ドルを基軸とする国際金融に対しての挑戦でもあるわけです。

微妙な立場の韓国

一方、自由主義陣営のボスであるアメリカは、AIIBの設立には反対はしていませんが、静観の立場。
挑戦される方としておもしろくないですし、中国というもともと法規遵守ってことが根付いてない国が国際金融で好きな事をすると、大変な事態になる可能性もありますからね。
インドや東南アジア、中東の国家など、融資を受けて国を発展させたい側の参加を止める事はできませんが、出資する側になりそうな同盟国にはAIIBに参加しないよう求めてきました。
つまり、ユーロ圏の指導的国家であるフランス、ドイツ、同盟国であるイギリス、日本、韓国に対してです。

このうち韓国は特に微妙な立場でした。
朴槿恵大統領が大変な親中派♥で、就任以来、アメリカと中国との間でフラフラしているからです。
2013年9月にアメリカのパイデン副大統領が訪韓した際、朴槿恵大統領との会談で「アメリカの反対側に賭けるのは良い掛けではない」と発言しましたが、つまりそういうことです。

米中の間でフラフラと書きましたが、現在の韓国にとってはぶっちゃけアメリカが元カレで中国が今カレです。
ここはテストに出ます。

AIIB設立メンバーは3月末〆

ところで、物事には締め切りってものがあります。
AIIBでそれなりの発言力を得るには、設立メンバーに名を連ね、それなりの額のお金を出資する必要がありますが、設立国の参加申し込みの締め切りが2015年3月31日でした。

ちなみに、その前月の2015年2月23日は、100億ドルの日韓通貨スワップの契約期限でした。
韓国はこの契約の更新延長を希望せず、日韓の間の通貨スワップは消滅します。

この二国間スワップの消滅により、韓国の経済的後ろ盾は日本(というか日米)から、中国(中韓スワップは560億ドル)になりましたので、アメリカが睨むからAIIBに不参加、という結論は韓国的にはあり得ません
しかし、あまりに早いうちから参加を表明するとアメリカの機嫌を損ねますし、かといって締め切りギリギリでは今後お世話になる予定の中国が怖い。
じりじり様子を見ている感じがありましたが、ここで仕掛けてきたのがアメリカでした。

長くなったので、エントリを分けますね。
つづく

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