なぜ貧困女子は保育士をめざすのかなあ。貧困と資格と教育について

Bluesnap / Pixabay

あしたが見えない ~深刻化する“若年女性”の貧困~
NHK  クローズアップ現代 2014年1月27日(月)放送

1年以上前の話題ですが、ずっと気になっていたので、自分の考えを書いてみます。

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なぜ保育士になるのか?

ワーキングプアになってしまったシングルマザーや、両親の介護で人生の大事な時期を自分のために過ごせず、無職状態が続いた女性のことを、NHKが何度か取り上げています。

登場した人たちが、あまりにも悲惨な状況であるので、制作している人たちに対して、「何故、生活保護を受けるよう薦めないのか。(番組を制作する側であったとしても)人間としてアドバイスすべき」という批判が起こりました。

私も、貧困からなんとか抜け出して欲しい、と心から思い涙しましたし、たくさんの人がそう批判する気持ちもわかりますが、問題の本質はそこじゃないですよね。

私は、貧困から脱出しようとする女性たちが、保育士を目指すのを見たとき、「こりゃダメだわ」って思いました。

貧困を脱するための情報が与えられない

貧困を抜け出すために安定した雇用を目指すのはいいとして、なぜそれが保育士なのか

いや多分、安定していて楽しそうで自分にもなれるんじゃないかと思う職業なんだろうなと思うんですが…

ざっと検索したところ、公立の施設に育てた場合の保育士のお給料、地方公務員と同じ基準として、短大卒で額面でだいたい年収で300万円。5年勤務して年収で350万。

番組では保育士になるために専門学校に通う人も登場していましたが、学費までかけてなるのか、とびっくりしました。

誤解のないように念のため言い添えておくと、保育士という仕事それ自体は、子供たちを預かり、育てる、親のサポートをする、尊敬に値する仕事だと思います。
が、両親の後援も望めない、生活を支える資産もない、パートナーもいない、という人が、貧困を脱して安定した生活を目指すという目的のために選ぶ仕事としては、適切とは思いません。

同じ資格職でも、女性の支援が手厚く、お給料も良く、師長などステップアップも望める看護師とか、国からてこ入れされて需要も多い(大変だけど)介護士とか、資格にしても就職に結びつきやすい宅建とか…誰か彼女たちに教えてあげる人はいなかったんでしょうか。

保育士のたとえでいうと、

・少子高齢化が進んでどんどん子供が減っているという現実(市場が縮小していること)
・子育て世代の金銭的な余裕のなさ(コスト削減を求められる職場)

を職業選択の際にアドバイスしてもらえたらもしかしたら、何か変わったかもしれません。

家庭教育の文化的格差

でも、いくら有効なアドバイスでも、彼女たちには聞いてもらえなかったかもしれません。

彼女たちは保育士になりたかった、保育士になるのが夢だったようでした。
そんな彼女たちには「貧困の脱出のためには稼げる仕事に就くべき」なんて言葉、届かないと思います。悲しいけれど。

だからまずは保育士になることを応援したい。そしてそこを足がかりになんとか次のステップへつなげていってほしいと心から願っています。

貧困問題になりますと行政や教育の責任が取りざたされますが、

貧困や経済格差の本質は、家庭教育の文化的格差に由来する

という真実は、国もマスコミも指摘できない。

国が言えば左側の人たちが反対するでしょうし、貧乏な人たちも反発するでしょう。

マスコミだって客商売ですから、言えません。

子供にこれを教えられるのは、親しかいないんですが、親自体も貧困家庭に育ってしまうと、もうそれもない。

貧困家庭に生まれ育った人が貧困から抜け出すのは本当に大変です。

というか、自分が気づいて自分を教育していくしかないです。

成功例をトレースしてみる

もしここをのぞいている人で、貧困を脱したい、お金を稼げるようになりと思っている人がいたら、一つおすすめしたいことがあります。
すぐに出来ることですよ??

すでに成功した人の行動を真似してみること。

成功本の著者でもブロガーでもいいので、尊敬できる成功者、自分と似たような経歴の人、自分も同じような成功がしたいと思う人を見つけて、その人が書いたものを読み、行動を真似してみてください。

成功した人に影響されて、行動を真似することは、全然恥ずかしいことじゃないし、ましてや間違ったことじゃないですから。

両親からもらえなかった、成功のための適切な考え方を、実際に成功した人からもらってください。

出来ることから、ちょっとずつでかまいません。

ほんのちょっとの行動や、考え方の変化が、少しずつ波及していって、ずいぶん違う結果に結びつくようになります。
時間はかかりますが、必ず、少しずつ変わっていきます。

ちょっとずつの積み重ねでいいのです。どうか諦めずにがんばって。

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コメント

  1. 名無し より:

    女の貧困は左翼のNHKで「貧困女子」って特集されたり右派の自民に「全ての女性が輝く社会に」とかやってもらってみんなに同情されるのに、弱者男性は「キモくて金のないオッサン」だの「中年童貞」だのと叩かれまくるのは何故なんだろうな

    特に氷河期世代なんて、不況と男女共同参画(ポジティブアクション)開始時期が重なると言うダブルパンチで散々な目にあってて、とても自己責任で片付けられないレベルなんだけどな
    00年代が始まって数年間、大卒では女子の方が就職率が高い状態がかなり続いたでしょ

    それに比べたら、今騒いでる「貧困女子」なんてはっきり言って女どもの自業自得だよ
    自分から社会進出、男女平等を望んだんだから

    これだけポジティブアクション、女性活躍推進とか女性優遇のオンパレードなのに、それでも「貧困女子」ってどんだけ無能なんだよって話
    全然同情できないね

    • アンチョビ より:

      >名無しさん

      コメントありがとうございます。

      男性弱者が「きもくて金のないオッサン」「中年童貞」と叩かれるのは、社会の強者が「男性」だからだと思いますよ。
      強者からこぼれてしまうと「努力が足りなかった」として、生来の弱者よりも叩きやすい、叩く正統性がある、と考える人が多いのではないでしょうか。

      氷河期世代の貧困が彼らの責任ではないように、貧困女子の問題も彼女らの自己責任ではない、と私は考えています。

      これは貧困に苦しんでいる人たちの一部を取り上げた記事であって、他の人たちの貧困を「自己責任」のように否定するものではないと思いますが、気持ちが伝わらなくて残念です。