真田丸 第二十二回「裁定」レビュー〈2〉小田原征伐に向かって秀吉の思う壺にはまる北条。乱世にしか生きられない者たちは酒に悔しさを紛わす…

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後半です。

前半書き損ねちゃったんですけど、茶々からヒロイン枠を引き継いだ秀次がすごくよかったですよね。

声がよくて、おっとり穏やかで、逆らえない風格をたたえていて、しかし物事の大枠は理解できない残念さ、それと紙一重の純粋さ。

神輿としては決して悪くない彼が、どのようにして運命に囲い込まれてしまうのか。

ものすごく辛いけど、ものすごく見たいと思わせてしまう不幸属性まで感じさせてくれて。

でも決して雑に扱われてないから、どんな悲惨な最期でも多分目をそらさずに見られると思うんだよね。

そういうところが、私が真田丸を好きなとこの一つです😃

と、前置きが長くなりましたが、後半レビュー、行ってみましょう。

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北条滅ぶべし

●沼田裁定が下り、江雪斎さんは沼田城を含む沼田の3分の2を得て小田原に帰還します。

裁定としては北条の主張通りにはならなかったけれど、無血の交渉でこれだけ得たんだから、なかなかの戦果ですよね。でも氏政は気に入りません。

「上洛と引き換えに沼田をくださったのです」と、江雪斎に上洛を促された氏政は「お前は誰の家来だ?」……それを言っちゃあおしめえですよ。

さらに氏政は沼田裁定に対する不服の表現として、沼田城の周辺に1万の兵を送り込むと言い出します。江雪斎が慌てて、殿下は1000人の兵までしか許可されてません、とこれを止めれば、2万にせよと倍乗せ。

まるで駄々っ子。

これには江雪斎だけでなく、氏直すら不安を覚えます。

●一方、秀吉は氏政の致命的な判断ミスをずーっと待っています。それを石田治部がこれまたずーっと壁になってかばっている。

「(北条を攻められなくて)つまらん」という秀吉は、すでに北条を打ち滅ぼす方向に傾いています。

YAZAWA

●北条に沼田を明け渡すことになり、上田に残っている信幸が沼田に赴いて矢沢頼綱を説得します。しかし、詳細はわからないけれど、とにかくそうなったからと言われて引くようなYAZAWAではありません。

荒縄でお城の柱に自らの身をくくりつけ、わしはここから動かん!!と始めてしまいます。

しかも強い。屈強な戦国武将をひと蹴りでフッ飛ばしてしまう大叔父上ww

信幸は「見かけよりも頑丈、多少手荒になっても構わない」と判断して強制回収しますww まあ2回目ですしね。今度はね。

ついでに三十郎には「そろそろ家督を継いだらどうだ」とか言っちゃって、兄上が結構ひどいです。

でも、いつも真面目で誠実な兄上が、真面目ゆえにチート揃いの真田家では突っ込みに徹っせざるをえないという状況が楽しすぎて大好きです。

HONDA

●ついに真田が沼田城を北条に明け渡し、関東の動乱ここに収まれり—-と思われましたが、そうは問屋が下ろさないのが戦国時代というもの。

なんと沼田に入った北条側の武将が、真田家に残された名胡桃城を急襲し、城代・鈴木主水が自害するという事件が起こります。

●岩櫃に残っている信幸は、即座に取り返しに出るか、それとも父親にまず報告するか、判断を迫られます。

戦国脳のNIKEが「即刻取り戻しましょう!」と焚きつけるのをやり過ごす信幸。しかしそこに内記以上の戦国脳の舅が。

ていうか、なぜにHONDAが今、岩櫃!?

●突然現れて「今すぐ兵を名胡桃に進めよ、わしも加勢する」とかとんでもないことをいいだす舅を、信幸は「ここは真田の軍議の場」と突っぱね、堂々と退出を迫ります。

これにはHONDAもNIKEも驚くのですが、戦国脳ゆえの堂々とした豪傑大好きスイッチが入り、立派な態度をとった信幸を認める形で、HONDAは場を退きます。

舅であり、徳川の重臣である本多忠勝に対して毅然と振る舞ったことで、家臣たちも信幸を認め、従うことに。

ここだけやけに昔ながらの時代劇みたいでしたけど、兄上が活躍したので良しとしておきましょう。うふふ。

YAZAWAとHONDA、作中最強クラスの脳筋を一人でお相手した兄上、本当にお疲れ様でしたね。

しかし、平八郎は本当に今徳川で浮いてるんだろうなあ、正信との溝はますます深まっているんだろうなあと、急に徳川が心配になったりもするのでした。

企み

●信幸は名胡桃に即座に出陣することは避け、急いで(5日かかるところを4日で!)在京している父親に報告して、判断を仰ぎます。

昌幸は古くからの家臣を死なせてしまったことを深く後悔し、信幸に名胡桃を取り返すよう命じます。

信繁は、その前に関白殿下に報告しないと真田も処罰を受けると昌幸と出浦昌相を止め、「世の仕組みが変わったのでございます」と説得。

昌幸は不服を覚えながらも察するところがあり、信繁に従って名胡桃の件を秀吉に報告します。

昌幸は名胡桃城再奪取の戦の許可を得ようとするのですが、秀吉はそれには返答せず「名胡桃の件はわしに預からせてくれ、真田の悪い様にはせぬ」と言って下がらせます。

ここは秀吉が静かに、とても怖くてですね、信繁の進言に従わなければ真田もどうなっていたかわからない、と十分に感じさせる秀吉でした。

こうして政権中枢にいる秀吉や三成を知り、昌幸は納得できないながらも、恐ろしい豊臣政権の性格を認知していきます。

●秀吉の方はといえば、北条が自分に逆らい出したのが嬉しくてしょうがない様子。これでいよいよ戦じゃな、と治部に通告します。

しかし、石田治部はまだ書状を書く、上洛を促すと引きません。

それで上洛しなかったらいよいよ戦じゃ、と秀吉はもう一度治部の案を飲みますが、書状で上洛を促すしか手段のない治部は不安に目を泳がせてしまうのでした。

ていうか、この治部の書状攻撃がだんだんおかしくてしょうがなくなってきたww

大事なことはメールじゃなくて電話、あるいは直接会って伝える、という旧来のビジネスマナーにどっぷり浸かったおじさんビジネスパーソンに、メールを送りましたよね? メールに書きましたよね? と反論する若手エリートの戯画のよう。

信尹叔父上があれだけ主君を変えても、引きも切らずに仕官でき、しかも厚遇されてたのたの、すごくわかりますね。ネゴ力がある武将ってのは本当に貴重だったんですね。

●昌幸は秀吉に頭を押さえつけられた息苦しさを、酒に紛らわします。

酒の相手をする昌相は「聚楽第は東が手薄、落とせるぞ」なんて物騒な冗談を言い、それに昌幸は思わず苦笑したりして、悔しさを腹に納めるおじさん呑みの不穏なことよ…

思う壺

●氏政は名胡桃城の件を深刻に捉えていませんで、北条と真田の諍いになぜ秀吉が出てくるのだ、くらいの認識。

え? 自分の名において下された裁定が覆されたら、当然出張ってくるんじゃない??

なんだろう、この氏政のボケナスぶり。辛い。

●最後通牒として治部が出した書状も、氏政は受け入れません。江雪斎の「秀吉は北条を攻めたくてうずうずしている、従っておいたほうが得策」という諫言も耳に届かず、氏政はついに上洛を断る返事を出します。

●利休はそれを「殿下の思う壺ではございませんか。討伐のいい口実ができましたな」と静かに焚付け、秀吉は小田原攻めを決意します。

●三成は再度書状を出すと言いつのり、信繁も戦を避けるべく、秀吉にさらに上洛を促すよう進言します。

しかし、散々我慢を重ねてきた秀吉は、もういいだろうとばかりにそれを退けます。

実際のところ、北条の件では秀吉は三成の進言を何度も聞き届け、上洛を待ってきた。治部は秀吉が堪忍袋の緒を切ってみせるのを認めざるをえないのでした。

●こうして秀吉の思う壺にはまった氏政でしたが、未だ強気を崩さず、奥羽の伊達政宗の同盟を頼りにし、さらに徳川を抑えるべく、江雪斎を使いに出します。

激しい雨の中、雨具もつけずに駿河城を尋ねた江雪斎でしたが、家康は北条を見捨て、江雪斎を追い返すのでした。

氏政以外の誰も彼もが

戦を防ぐべく、北条家を救うべく、氏政以外の誰もかれもが努力したのにもかかわらず、氏政は自ら滅びの道を選びとってしまったという、なんかこう救いのないエピでした。

家を滅ぼすほどじゃないけど、会社なんかだとよく見る光景で、辛かった…

と思いつつ、予告で戦国オールスターズの甲冑姿に血が沸いてしまった。業が深すぎて生きてるのが辛い。でもすみません、楽しみです!

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真田丸 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

ストーリーブック後編。ネタバレしてても真田丸は十分楽しめるのがすごいワ。

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