真田丸 第二十回「前兆」レビュー〈1〉前半は真田家コント。調子を取り戻し始めた昌幸と、ツッコミ対象が家族に拡大した信幸。

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もう20回です。残り30回。あと少しで折り返しの25回。

制作発表された時から、2016年大河が面白いだろうことは確信していましたが、蓋を開けたら面白いどころの騒ぎじゃなかった!

しかし、終わりがあるからこそ、このテンションなのであることも理解したいと思います。

むかーし、成果主義が導入された頃、無闇に高い目標設定を強要され、終わりのないマラソンにクタクタになったことを思い出しつつ……

(自殺者も出ちゃうし、地獄だったわ…)

なので、スピンオフでいいですから✨ ね??

というわけで、秀吉の我が世の春と斜陽が同時に描かれる「前兆」レビュー、行ってみましょう。

出だしは真田家のコントですが、おこうさんの離縁と稲姫との婚儀のアレコレなので、辛い。辛いけど面白くて見ちゃう。

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離縁

●上田城に戻ってきた昌幸一行。松は母親と祖母と再会します。大喜びで抱き合う三人を、一歩引いたところから微笑んで見つめる、現信幸の正室・おこうさま。

「これでまたみんな一緒に暮らせますね」と優しいおこうさまに、信幸と視聴者はすでに涙目です。

●信幸に離縁を申し渡されたおこうは、意外にも静かにそれを受け入れます。

おこうは「深いお考えがあってのことでしょうし」と、信幸を決して責めないんですよねえ…

それでも次第に感情を抑えきれなくなり、「一体何がいけなかったんでしょうか?」と泣き崩れてしまう。信幸は、家のために政略結婚することになったと事情を話します。

●家を守るために身を引く決意を固めたおこうさんは、真田の郷に戻ることに。

家族に挨拶すると、祖母のおとりさまはもちろん、姑の薫も大変憤ります。こうなると昌幸は弱い。「ほんとひどいよな。わしも断ろうと思ってたんだけど、信幸がどうしてもって言ってなあ」。で、出たー! 長男に無茶振り!!

「やめるかコレ?」と聞かれた信幸は「このクソオヤジ!」と涙目になりながら「腹はもう決まってます。真田のためです」と断ります。

ここは父子の対比がほんと面白くて、流れを見極めてポンポン態度を変えるパッパが調子を取り戻し始めるのに対し、長男はどこまでも生真面目で一本気です。

でもおこうさんは、多分真面目な信幸が好きなんだよね。

●おこうの祖母であるおとりさまは、孫娘の行く末を大変心配します。が、とりあえずおこうさんは真田の郷に戻ることになります。

昌幸は従兄弟に事情を知らせる手紙を書き、佐助に届けさせようとするのですが、おこうさまに同情する佐助が動きません。信幸が「佐助、わきまえよ!」と一喝するのが切ない。

松は、おこうさんのことはほとんど覚えていないと言いながら「生きていればきっといいこともあるわよ」と慰めます。

行方不明中の松が「浅ましい目」にあっていたことは控えめに描写されていますから、悲しい説得力です。

稲の輿入れ

●やがて本多忠勝の娘・稲が、ガッチガチに強張った怖い顔で真田に輿入れしてきます。

●実は父親の忠勝が花嫁の一行に紛れ込んでいました(輿を担いでましたww)。

花嫁の父は、心配と娘への愛情からいっぱいいっぱいになって号泣してしまいます。

それを薫と昌幸の当主夫妻が見つけるのですが、昌幸は忠勝に気がついてまして、「せっかく化けておるのだから、そっとしておこう」とスルーします。

薫様の「え? なに? 父親? はぁ?」みたいな動揺がすごく可愛いらしいかった。

●信幸は新しい花嫁が強面であるのに困るんですけど、婚礼の後は「不思議な縁で夫婦になったが、よろしく頼む。言いたいことがあったらなんでも申せ」と稲に向き合います。

で、それに稲が答えていうに「寒うございます」「寒うございます!」

新床のお誘いだったのかもしれませんが、ガタガタ震える稲からはそういう色っぽい気配は微塵もありませんでした。わろた。

駿河のような海沿いの気候の、穏やかな住みやすい地域から来たら、内陸の上に高地信濃は厳しいかもしれません。静岡いいとこすぎです。

●信幸は稲のために侍女を呼び、何か羽織るものでもと申しつけますが、何とその侍女が離縁したはずの自分の前の正室であることに気がつきます。

無理無理無理!と叫ぶ信幸でしたが、ちょっと顔が嬉しそうだったのを視聴者は見逃しませんよ!

●で、再び真田家家族会議です。

おこうは、薫に相談して侍女として信幸のそばに置いてもらうことにしたということで、女性たちは結託してます(昌幸は当然流される)。

信幸だけが「冷静に考えて無理じゃね?」と突っ込みます。とうとう兄上のツッコミは家族ほぼ全体に広がってしまった。

でも、侍女でもいい、真田家と信幸のために生きたいと、意志的になったおこうさんはこれまでになく美しく輝いていましたよー!

(これは信幸も、手を出さずにいられないんじゃ…💦)

というところで前半の真田家コントが終わり、ここからは豊臣のターンです。

天皇行幸

●秀吉の聚楽第に、後陽成天皇が行幸します。いうまでもなく大変な名誉ですし、秀吉にとっては最高の権威付けであるとともに、自分の力を大名たちに知らしめる政治ショーです。

それが無事に終わって、家康の前で行儀悪く脚を崩してくつろぐ秀吉は、久々に見た可愛らしい秀吉でしたね。久々っていうか、14回のラストで屏風に隠れたり、15回で吉野太夫を口説いたりしている秀吉以来ですね。

「疲れたわ、風呂にでもひゃありたいわ」という秀吉に、そばに使えていた三成が風呂にひゃあるのがよろしいでしょう。すぐに支度させましょう」なんていうのは、やはりこの行幸の成功が嬉しかったんでしょうね。

いつもお堅い三成の珍しい冗談?に秀吉も家康も思わず笑ってしまいます。

●聚楽第内では女性たちのトップも集っていまして、なんと恐ろしいことに寧、阿茶、茶々が女子会中です。

以前の松・きり・梅ちゃんの女子会から、女子会も格段にグレードアップ。

●しかも静かに火花の散る内容。

「元は終わりの小さなお武家の奥方さまが、今で天下を切り盛りなさってご立派ですわ」と阿茶が堂々と皮肉をいえば「亭主が出世するのも良し悪しじゃねぇ」と寧がマウント仕返し。

阿茶の胆力と頭の回転の早さもすごいんだけど、寧も負けてない。ヒー。

そんな二人と向き合う茶々は、高度に政治的な話に入ることが全然できず、お菓子ばかりボリボリと食べています。

無理に口を開いても空気の読めない発言で、ちっとも寧の援護になってないww

逆に阿茶と寧が「若い子だから仕方ないわね」と目配せしあったりして、真田丸は女の会話をわかってて怖いな。

●阿茶は、お菓子にやたらと執着する茶々を見て、妊娠を予測します。子を孕んだことのない寧はピンとこないのですが、「私、そういうカンは働きます」という阿茶の言う通り、茶々は妊娠していました。

寧さま、これは悲しい。

落書事件

●茶々の妊娠に秀吉が大喜びする中、平野と信繁は石田治部に呼びだされます。

「聚楽第の白壁に、茶々の妊娠を揶揄する落書きがされ、殿下のお耳に入る前にもみ消そうとしたけど、片桐且元さんがうっかり殿下に話してしまった」

「殿下は怒り心頭で、犯人探しを命じているが、自分は忙しいので犯人探しはお主らに任せるわ」

面目ないとうなだれる片桐様が可愛い。でもこの顛末をうっすらとでも知っている視聴者は…

というあたりで〈2〉へ続きます。後半はdetective信繁。

おまけ

50代女性として、トップレベルのお美しさ。しかも若作りではなく、年相応でいながら可愛いし、年齢を重ねた風格もあって素敵です。

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