真田丸 第十四回「大坂」レビュー〈2〉大坂で出会う人々。クールな優等生と明るいヤンキーと美少女と胃が痛いおじさんと…

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後半はいよいよ石田三成、加藤清正、片桐且元、茶々など、関ヶ原・大坂夏の陣へとつながる人物が登場しはじめます。

特筆すべきは「人を不快にさせる何かを持っている」と評される三成と、田舎の明るいヤンキー少年・清正です。

従来大河のイメージ通りと言えばその通りなんですが、この二人の同級生感というか、幼なじみ感というか、お互い秀吉の子飼として気を許してる感じが、微笑ましく演出されていました。

こいつらがさあ、決別してさあ…と、登場したばかりなのに泣けちゃって…

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石田三成

●上杉一行は、上洛途上の加賀で、石田三成の出迎えを受けます。

三成は礼儀正しく、きりっといかにもできる風の若将で、景勝様には大変丁寧に接します。が、信繁のことはガン無視。

しかし多分、信繁を無視するのは三成の親切なんですね。

将来有望そうな若者をめんどくさいことに巻き込まないよう、秀吉からは最初から遠ざけておこうという配慮です。推測ですけど。

しかしお気に入りの信繁が無視されたことで、景勝の心象は最悪に。景勝公は急に機嫌を悪くして挙動不審になりますw

今回は景勝公の描写にまったく容赦がなく、恐ろしいくらいのダメ勝です。

●夕餉の際、信繁は一人遠ざけられて、景勝たちと離れた場所で食事をとります。

といっても、外に出ると無口な景勝(人見知り)、元々無駄口を叩かない兼続&三成の3人の席はお通夜みたい。

●信繁はきりちゃんに梅の忘れ形見であるすえちゃんの話を聞いたりして、それなりに楽しく過ごすんですが、景勝さまの方が気詰まりな食事に耐えられなくなり、途中で信繁を連れて席を立ってしまいます。

これは相当な失礼。

しかし、今回の景勝は秀吉に頭を下げるのが嫌で嫌で、悔しくて悔しくて、どうししようもない状態です。

儂のようにはなるなPart2

●景勝は連れ出した信繁に、思いっきり愚痴ります。

上杉は誰にも従わないなんて言ったけど、あれは見栄だ。上杉は弱体化しちゃって、秀吉に降るしか、越後の民を守る方法はないんだ。

義だなんだとかっこつけても儂なんてこんなもんだ。義のために生きるといいながら長いものに巻かれるだけの情けない人生だ。

お主は儂のようにはなるな。そうすれば儂は安心して秀吉に頭を下げられる。

なんという強烈な愚痴でしょうか。

いやーあまりのダメっぷりに唖然としましたよ…! ちょっと誰か直江山城守呼んで来て今全部あったことちくるから誰かー!みたいな。

●三成は上洛という形式にこだわり、上杉にも一度京都によってから大坂へ向かうようにと告げます。なんだか形式張ってて感じ悪いです。

信繁が「上杉だけじゃなく、みなさんそうしてるんですか? 西国の方は、わざわざ遠回りするんですか?」と突っ込むと、三成はイラっとした顔を見せ、無言で去って行きます。

●そんな三成を、信繁は「人を不快にさせる何かを持っている」と評価しますが、直江兼続は「ああ見えて熱い男。頭も切れるし」絶賛します。

主君第一という共通の価値観でわかりあえる上に、基本が似た者同士ですから当然ですね!

兼続に「そうは思えませんけどね」と普通に突っ込んで行くきりちゃんがものすごく楽しい。

もしかして大坂編は、空気を読まずに突っ込み倒して、偉くなっていじってもらえなくなった寂しいおじさんたちの♥︎をがっつりキャッチするパターンかな…

※兼続と三成には通じません。

前へ進め

●ここで兼続から「信繁に会いたいという御仁」が紹介されるんですけど、なんとそれは叔父信尹に唆されて豊臣に走った元徳川の家臣・石川数正でした。

「大坂」騙されるおじさん。素直さは神様の贈り物です。
画像転載元:nhk公式サイト 騙されたおじさんはどうだったかというと… もう裏切っちゃったんですから 十四回後半には、騙された男が再登場します。 ...

数正には徳川方から刺客が放たれているため、都会から離れた場所に匿われていたのです。

(半蔵さん系でしょうかね?)

●信繁が会った時、数正はぐでんぐでんに出来上がっていて、真田のせいであんなにお世話になった殿を裏切ってしまった。儂の人生終わった。真田のせいで。ひどいいではないかー!」と、絡み酒。

信繁は数正の醜態に若干呆れるんですけども、話しているうちに、だんだん考えが整理されて行きます。

そして、自分と数正だけじゃない、誰もが先が見えないんだ、昌幸・信尹であっても、と理解する。

信繁は、信幸、三十郎が、自分を励ましてくれた「前に進もう」という言葉を数正に渡すと同時に、自身も本当の意味で前に進む決意をします。

●数正は有働さんに「後に豊臣のもとで10万石の大名となる」と引導を渡され(ナレ引導)、退場です。

大阪城

●大坂についた上杉一行は、秀吉への拝謁を待ちます。

ダメ勝さんはストレスMAXで、お腹痛そう。兼続さんが「太閤殿下は農民出身ですよ、緊張しないで」とナイスフォローします。

しかし、予定が合わないとか、お忙しいとかで、急遽面会はキャンセルに。

さすがに悪いと思ったのか、景勝と兼続は大阪城内に部屋を用意されてお泊まりになります。

信繁ときりは三成の屋敷に案内されます。

●そこで信繁は一部屋を与えられ、夕餉のときは奥方がお相手してくださるなど、それなりの待遇を得るんですけど、きりちゃんは納戸に放り込まれてしまいますww 三成ww

●ところで、三成の奥方うたさんは、信繁の母・薫さまと姉妹という説もありまして…今回は特に言及してなかったけど、「真田丸」はそこんどこどうするつもりなんでしょうか?

とりあえず、薫様とは正反対な性格っぽい奥様でしたけど、顔は薫様となんとなく似てる感じにメイクしてたので、何事かありそうな気配はいたします…

●ここで信繁は加藤清正と三成の会話を耳にします。

清正くんは、大変立派なヤンキー青年で、

「殿が偉くなって自分たちと一緒にいてくれなくなって寂しいんだよ、殿は俺たちと一緒にいないとダメ。それが殿の強さってもんだろ? 官位を返上してもらってくれ!」とか、

「でも俺の官位は響きが気に入ってるから返したくない。おふくろも喜んでくれたし」とか、

散々三成に絡んで好き勝手言ったあげくに廊下で酔いつぶれて寝てしまいます。

「寝るな、今夜は帰ると言ったろう、寝るな!」と清正には手を焼く三成。

●このシーンは、優等生の委員長と派手な不良男子が実は仲良いパターンとか、幼なじみ感が卑怯すぎるとか、実況タグTLの分析力につくづく感服いたしました。

その通りです。三谷幸喜が卑怯すぎです。こんなん三成も清正も好きになっちゃうに決まってる!

●翌日。上杉主従は謁見が叶いますが、信繁の拝謁は許されません。

一人残されて待ちぼうけを食らう信繁は、天真爛漫な美しい少女(茶々)と出会い、その後、片桐且元に案内されて秀吉と会えることになるのですが…

続く♥︎

というわけで、大坂編第一回目でした。

濃いわあ……。濃ゆいいわあ……。

個人的には断然三成に期待していたのですけど、新井浩文さんの清正のヤンキー演技は素晴らしかったし、予告で見たこんな方↓↓↓も、

スクリーンショット 2016-04-16 19.15.08

人物紹介で見たこんな方↓↓↓も、

スクリーンショット 2016-04-16 19.14.31

みんな眩しいのは月代のせいでしょうかね…

というわけで、鎮西の地が静まることを心より願いつつ。アデュー!

画像転載元:nhk公式サイト

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コメント

  1. みぢえ より:

    いつもありがとうございます

    加藤清正も石田三成もどんな人か分からない
    私のような歴史入門者にでも
    ひととなりが分かりやすい描写でホントに楽しいです

    これは知っている皆さんからみると
    「そうそう そうなのよー」
    って感想になるんですかね きっと

    私は片桐さんの腰から下げてる瓢箪がみなさん
    薬飲むためって解釈されていすげーって思いましたし
    うたさんが
    猿をみたことないって言う会話から
    貴族(って言葉があっているか分からないけど)なのかなって
    想像したので 薫さんの妹は納得

    景勝様や兼続の奥さんは出てこないのに
    うたさんは出てくるなんてやはり これは!!!!!

    次回もその次もずーっと楽しみにしています
    あ アンチョビさんのレビューもです!

    • アンチョビ より:

      >みぢえさま

      Twitter民のみなさんの分析力はすごいですよねえ!
      わたしも毎回、そうかなるほど、と思いながらTLを見ています。

      背景のある台詞を書ける脚本、背景を表現する小道具やセット、衣装を用意できるスタッフ、
      それを読み取れる視聴者、みんなが揃って初めてこの盛り上がりなのかなあと^^

      私の記事も楽しんでいただけて、嬉しいです。
      引き続きよろしくお願いします。

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