真田丸 第十四回「大坂」レビュー〈1〉それぞれの事情、それぞれのフラグ立て。

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楽しかった第一部が終わり、14回から第二部です。

もう四分の一が終わってしまったという寂しさと、魅力的な三成、清正、茶々……大坂編への期待で、なんだか爆発しそう!

でもその前に、信尹おじさんの悪魔の調略3年ぶり2回目、石川数正の謎の出奔事件です。

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上田合戦後

●上田合戦後、信繁は景勝との約束通り、越後に戻ります。

上杉景勝は「お主の妻であれば、さぞ優れた女だったろう」と信繁を慰めます。

梅ちゃんのことは受け入れる信繁ですが、「さすがは真田安房守、見事なものだ」という父への賞讃には微妙な顔をします。

例によって、脚本が心情を説明することはありませんけれど、このときの信繁の複雑な気持ち、察して余りあるわ…

●浜松では、家康が激怒してます。

敗走してきた鳥居元忠を怒鳴りつけ、今度は本多忠勝を大将に命じて、上田再侵攻です。真田を根絶やしにせよ、と限りなく本気でコワイ。

●昌幸は徳川再侵攻の報を受けますが、「信尹にがんばってもらおう。奴ならなんとかしてくれる」と動じません。

内記も「囚われの身でもなんとかしちゃうのが、あの御方の凄いところ」と、「いくらなんでも無茶じゃないですか?」と驚く信幸に話します。

ちょ、叔父上にどんだけ〜…と思うんですが、恐ろしい事に本当に信尹がなんとかしていました。

●徳川家の重臣・石川数正が密かに牢に囚われた信尹を訪ねてきます。そして…

人質時代からの家康股肱之臣・石川数正の謎の出奔事件は、信尹の調略によるものだった…!という真田丸のすごい解釈。これは! 燃える!!

天変地異

●石川数正の出奔、これがどんだけ徳川家にとって衝撃だったかというと、御年74才の近藤正臣さんが渡り廊下を全力疾走して食事中の主君に報告、と表現するくらい大変なことでした。

数正は徳川家の軍政を知り尽くしており、つまり、家康の手の内がすべて豊臣側にばれちゃったというわけです。

家康はビビリ全開。不安のあまり、食欲も失せ、ろくろく眠れなくなり、うなされ、起きている間中絵地図を見てあーでもないこーでもないと頭を悩ませます。

という家康を見て「おいたわしい」と頭を抱える、正信・阿茶・忠勝。

大ボケ…家康
小ボケ…忠勝
兼任……正信
突っ込み…阿茶

で、徳川カルテットのバランスの良さよ。

●しかし、家康は思いがけない天変地異によって救われます。天正大地震です。

これが類例のない大地震で、北陸、中部、近畿、東海地方に甚大な被害をもたらします。

秀吉は復興を優先して、徳川とは手打ちにすることを決めます。

●命拾いした家康は、さっそく腹黒に戻り、自陣の立て直しを始めます。武田の遺臣達を採用して軍略を三河流から武田流に改め、優秀な人材は諦めずにハント。

ハント対象となった信尹は「自分は真田安房守の弟、決して兄を裏切ることはありません」と丁重にお断りします。

が、なんと家康は「それは承知の上だと言ったら?」二重スパイを認めてしまいます。ひいい!なんという腹黒、なんという…(感嘆中)。

叔父上は驚き、家康の本心を確かめるように、じーっと、それこそ心の底を覗き込むように家康を見つめ、やがて「それではお断りする理由はありませんな」と、家康の提案を受け入れます。

大名でもない父上

●すでに四国平定を終え、関白任官も果たした秀吉は、各地の大名を大坂に呼び出して挨拶させて、自らの統治に組み込み始めます。

北条や真田にも秀吉からの呼び出しがかかるんですけど、

汁掛け大名北条氏政は、「会いたければお前が来い」もし本当に秀吉が来たら?と問われて「(秀吉を)捕えて首をはねるまで」「秀吉とは首から上しか会わん、ホホホ…」と、盛大にフラグを立て、

真田は「なんでうちが呼び出されるの?」と動揺します。

●特に信幸が「大名でもない父上が呼び出されるのおかしくないですか?」「大名でもない父上に」「大名でもない父上」3連発するくらい驚いちゃうんですが、その度に昌幸の大名コンプレックスがチクチクされて笑ったww

●昌幸は、織田信長が早々に横死したのがトラウマになっており「今回は手堅く行くわ」と、「北条が未だに沼田を狙ってるんで行けません、すみません」と返事を出す事にします。

こうしてパッパの側からも小田原征伐の種が播かれて行きます。

●上杉にも、秀吉からの呼び出しが届いてまして、景勝はこれに応じて大坂にいくことになります。

信繁に対しては「上杉は秀吉に従うわけじゃないけど、様子見にちょっと。一緒にいかない?」みたいな見栄をはる景勝に、あとで兼続が「御屋形様のいうことを真に受けたわけじゃないよね?」とばらして行くのが上杉スタイルです。

●御屋形様さまもお辛いのだ。着いて来て支えてあげてほしい、と兼続に頼まれた信繁は、大坂行きは気分が乗らないけど、そういうことなら同行しますと、上洛することになります。

この少し前のシーンで、三十郎が「前に進む事は、死んだ人を忘れる事ではありません」「前に進みましょう!」と信繁を励ましていたんですけど、前に進むことを決めた信繁は、三十郎を沼田に返すことにしますww

YAZAWAの大叔父上の年齢的に妥当な判断ですが、三十郎は激しくがっかりします。

大坂へ

●で、信繁の大坂行きを聞いた昌幸は「運が向いて来たぞー!」と大喜び。

他人の懐に入るのが上手い信繁に、秀吉が真田をどうするつもりなのか真意を探らせたらいいじゃない! 儂の手駒サイコー!ってわけですね。

私は「あれは役に立つ男よォ」というパッパの突き放した台詞は割と酷いんじゃないかと思うんですけど、信幸は「俺だってそれくらいできるのに」と疎外感を感じてがっかりします。

昌幸は信幸のことはかわいいし、頼りにもして情けない姿を見せたりもするんだけど、自分に似てる次男にはついつい気安くなっちゃうんだよね。

●長男は自室に戻って奥さんの膝枕で愚痴るんですけど、それが膝間違いでっていうコントが差し挟まれます。

おこうさんの膝かと思ったら、母上の膝だったww

真田に帰って来たころはぎくしゃくした信幸とおこう様の夫婦仲でしたけど、今は膝に突撃して父親への愚痴をこぼしても大丈夫な距離なんですね💓

思えば、おこうさんが寝付くシーンを見なくなり、元気になり、母上にも最初のうちは避けられていたのに、今はすえちゃんのことを話し合う信頼関係が築けている。

おこうさんまわりで天正10年からの時間の経過を感じました。

●というわけで、おこうさんと母上は話し合い、すえちゃんを実家に戻して作兵衛に育てさせることにします。

前回固く決意を表明していたけれど、きりちゃんに育児は無理でした。

ここでいい子にならず、素直に赤ん坊と一緒に泣いてるきりちゃんに、ほっこり。

●すえちゃんが実家に戻されたことについて、冷たいと捕える向きもありましたけど、作兵衛さんとすえちゃんが超かわいかったので、私はまあいいかなって思います。

史実ではすえちゃんは作兵衛さんの元で暮らし、地元の有力者の元に嫁いだそうです。

伸るか反るかが家訓の真田家と距離をとって普通の人として行きて行く、そういう幸せもありですよね…ってそんなことよりも、誰か作兵衛さんに嫁を世話してやって!

●こうしてすえちゃんのお世話をお役御免になったきりは、大して落込むこともなく、内記の差し金でなんと越後にやってきます。

切り替えの早さが昌幸並。きり、恐ろしい子。

そして信繁の世話係として大坂同行を許されてしまいます!! ええええ!!

きりと話している信繁が元気そうで嬉しいから^^ とにこやかな景勝様も良かったけど、同行を許されなかった三十郎が、今まで見た事がない目つきできりちゃんを見つめるの、最高でしたww

というわけで、〈2〉に続く。

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