真田丸 第十三回「決戦」レビュー〈2〉第一次上田合戦全部!真田の圧勝と、皮肉で悲しい青春編の最後のコントラスト。

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13回は、真田家の家紋、真田六文銭が、初めてドラマ中で真田の象徴として使われた回ということになります。

あの世で三途の川を渡るにも渡し賃が必要=貨幣経済の発達…と思うと、生と死と経済をミックスした六文銭てものすごく面白いよね!

なんてところで、後半です。

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高砂や

●梅ちゃんは信繁に会えないまま夜を迎えます。兄の作兵衛は心配しますが、梅ちゃんは「お会いするのは徳川を追い払った後の楽しみに取っておきます」と気丈に振る舞います。

●そして上田城では、夜が空けたのを見計らって、昌幸と内記が囲碁を始めます。

ここから第一次合戦が時系列で描かれます。

「始めるか」という昌幸の言葉が碁の開始の合図となり、戦の合図となり、神川のほとりの信繁、そして砥石城の信幸が行動を起こす、という演出が取られます。

昌幸が白石を置いたところから始まる、信繁の「高砂」

叩きもののリズムに信繁がだんだん乗って来て、動きが大きく、ちょっと滑稽になっていくの、高揚感が伝わって来てよかったですねー!

●目の前で結婚式のおめでたい謡を舞われて、からかわれた徳川軍は、むかつきのあまり川を渡って進軍を開始。

この、真田軍が挑発のために高砂を謳ったっていうのは創作ではなく、資料に基づいての演出だそうで、真田丸の時代考証の先生達とそれを取り入れる製作陣、どちらもいい仕事してますね。

第一次上田合戦!

●信繁は昌幸の指示通り、ほどほどに手向かいしつつ、引き上げて行きます。

手書きの六文銭旗を振って挑発する信繁もかっこいいですが、信繁をサポートして兵に的確な指示を出し、常に殿(しんがり)を勤める三十郎のかっこよさと来たら。

軽装の鉄砲兵さんたちを先に逃して、自分は敵に見失わなれないように適度な距離を保って逃げる。背中が頼もしくて惚れそうになりましたよ…! さすがYAZAWA。

●街中にさしかかると、待ち構えていた作兵衛の兵達(農民兵のみなさん、梅ちゃん以外に女性や子供もいる)が、飛礫(投石)→熱湯→捲菱→竹槍などなどのトラップを浴びせかけます。

徳川軍もまあ、見るからに怪しそうな城下町に、よくも飛び込んでいくなーと思うんですが、狭く曲がりくねった道のせいで隊列が細長く伸ばされていて、大軍であるだけに、後ろから押されて前に進むしかない状況。

行軍についちゃった勢いを止められないんですね。

騎兵たち、副将の平岩親吉、大久保彦世も川を渡ってから馬を下りており、徳川軍は得意の野戦をまんまと封じられ、気がつくと上田城内にまで引き込まれてしまいます。

●昌幸と内記の囲碁はギリギリまで続きます。

城の正面玄関である大手門を抜け、戦の怒声が聞こえてくると、内記は外が気になってちらちら見たりするんですが、昌幸は盤面にだけ目を向けて集中を切らしません。かっこいい。

ついに二の丸の前まで敵が押し寄せてきたとき、昌幸が(珍しく)碁に勝利して「勝った…!」と会心の笑みを見せる。

そして真田の総大将としての出陣!

OPテーマの一番盛り上がってるところをアレンジした真田丸アンセムに乗って、騎馬+完全武装で真っ正面から堂々と登場する昌幸は、もう、間違いなく主人公でしたww

すごくかっこ良くて、しびれながら、吹いたwww

●徳川は、先行してきた武将首(平岩さんと大久保さん)が二つ、昌幸の前に並んでいる状態。当然のことながら恐慌状態に陥り、我先にと逃げ出します。

が、これまた引き延ばされた隊列と、迷路のごとく入り組んだ二の丸、逃げにくいよう乱杭が討たれた城下町のためにそれもままならず。

やっと城下町から逃げ出した兵も、信幸の率いる800の兵に刈り取られます。そして最後は、出浦さまと佐助に、神川上流の堰を切られ、突然の鉄砲水で止めをさされてしまうのでした。

きりちゃんが「もう戦なんてもんじゃないわね」とつぶやきますが、ほんとその通りでした。

●一方的な戦いが終わった後、信幸の指示で勝鬨があがります。

その様子を眺めながら、昌幸は「徳川がこれで諦めることはない、長い戦いになる」と険しい顔で内記・出浦という腹心の部下にこぼします。

●築城の名手とされる武将…というのは過去にも出てきましたが、大河がここまで具体的に「築城の名手」とはどんなものか、を描いたのは初めてだと思います。

おもしろかった!

私は、実際に出来る限り映像化した、ということを評価したいと思います。おもしろかったよ、ありがとー!

少し前にブラタモリで、加藤清正という武将がどんだけ島津を警戒し、対島津対策を城に施しすぎて熊本変態城になっているのを見ましたけれど、具体的であるというのは素晴らしいね。

(そして加藤清正にsorry…福島正則さんと加藤清正さんがあんなに脳筋じゃなかったら日本の歴史は変わってたと思ってたけど、知勇兼ね備えた立派な武将でした。)

梅ちゃんの戦死

●戦の後を見回っていた信幸・信繁は、町を囲う板塀の一角が破られているのを目にします。

その先に作兵衛たちの隠れ家があるのを思い出した信繁は、急いで廃寺に駆けつけますが、すでに作兵衛の手勢である真田の郷の農民達は蹂躙されたあとでした。

農民達の中には、当然女性もいるし、武装もしてないので、徳川の敗残兵の死体よりもなお惨いぎりぎりの描写に。

矢を頭に受けたもの、大量出血で真っ赤に染まったもの…

唯一生き残っていた作兵衛に、信繁は「助けてやれなくてすまなかった」と詫びますが、そのときの信繁が珍しく素なんですよね…

戦ですからある程度の覚悟はしている。でも予想外の形で犠牲が出るというのは、本当に辛かったろうと思います。

●信繁は「梅は佐助が本丸に入れてくれたから大丈夫」と言い、作兵衛は「不幸中の幸い。乳をやりにいかせて本当に良かった」と安堵します。

その時背後で赤ん坊の泣き声がし、振り返った二人はすえを抱いているのがきりであることに気がつき、青ざめます。ここは希望から絶望への急転直下が実に見事でした(と客観的に書いとかないと悲しすぎるので…)。

「梅ちゃんは柵が破られるのを見て、飛び出して行ったの。私止めたんだけど…」

上田合戦の裏で、梅ちゃんが死亡フラグを立てては圧し折っていたエピソードは、視聴者の見ていないところで回収されていたのでした。

●梅ちゃんは廃寺から少し離れた場所で、敵兵と相打ちになっていました。武装した男性を仕留める腕っ節自慢が、逆に仇に。

ここで有働アナのナレが入ります。「徳川方の死者1300人に対し、真田はわずか50名の犠牲にとどまった。真田の圧倒的勝利であった」。

「少ない犠牲で戦争が回避されるなら、申し訳ないけどありがたいこと」と信繁に戦国武将としての指針を与えてくれた梅ちゃんが、その少ない犠牲の中に入ってしまったという、皮肉で悲しい結末に、信繁は泣くことしかできないのでした。

次回から大阪ですよ!

梅ちゃんの最後は、あっさりした別れなのが逆に切なくて、とても良かったと思います。

こちらで書きましたが、

(画像転載元:nhk公式サイト) 13回の梅ちゃんの死に至るまでの不自然なgdgdについて、受信しました。 きっかけはこちらのツイ↓...

梅ちゃんは名前のとおり、梅の樹の精という特殊属性持ち、気がついたら花が落ちてた、みたいで、とても美しかった。

13回の黒木さんはいちいち品があって、横顔が特におきれいで良かったなあ。最後の決め台詞となった「親となったら話は別よ」も良かった。痛々しかったけど…

さて、次回から大阪編です。巷間には、

  • 信濃編と違って連続ドラマ
  • 大手企業に勤める信繁のサラリーマンドラマ
  • 小日向さんの秀吉が主役。だんだん壊れていく様が怖くも面白い。
  • 真田家は小日向秀吉に振り回される。
  • 昌幸も秀吉の前では………でもやっぱり昌幸である。
  • 茶々は小悪魔

などなどが出回ってて、嫌が応にも期待してしまいますね!

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