真田丸 第十三回「決戦」レビュー〈1〉帰還する信繁。拘束される信尹。梅ちゃんとのすれ違い…第一次上田合戦の準備運動中!

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Twitterで遊んでいたら、すっかりレビューが遅れまして、すみません💦

第十三回は、信繁青春編のクライマックス、第一次上田合戦です。

寡兵の真田が、大軍の徳川を撃退したこの有名な合戦に、1週間前からソワソワしていた人も多数にのぼることでしょう。さあ「真田丸」はどう描くのか。

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合戦前:上杉、そして徳川

●前回のラストで、上杉の援軍100名が送り込まれた海津城。信繁が到着してみると、そこにいたのは、ヨボヨボの老人とローティーンの少年達の集団でした。

あっけに取られる信繁と三十郎の前に、直江兼続が現れます。

「この者達がどのように役に立つか皆目検討もつかんが、真田がやられたら次は上杉。ご武運をお祈りする(ニヤリ)」。

要約すると、お前が親方さまにいくら取り入っても、ない袖は触れねーから! ってことでしょうか。

●しかし、この直江さんがちょびっとやつれてるんですよ。

今まで寸分の崩れもない、端正なエリート官僚って感じだったのに、目の下にクマ、鬢もややほつれて。

海津城に駆けつけたのは、使えない援軍を送られた信繁のフォローに、徹夜明けで馬を飛ばして来たってことでしょうか………食えねえ。直江兼続食えねえ。

信繁はがっかりしますが、老人子供は海津城に残すことにし、三十郎のみを連れて真田に戻ります。

●一方、徳川家では、本多平八郎がなんで儂に出陣させてくれないんですか!!とぶち切れ中でした。

小牧長久手では勝利したとは言え、秀吉を警戒する家康は、平八郎を温存したいんですね。「お前は儂を守っておれ」姫発言する家康に、逆らえない最強武将が大変可愛らしくて和みます。

●家康は真田家の外交官である信尹を拘束します。

部屋に踏み込まれてもまったくうろたえず、静かに抗議する信尹叔父上は、相変わらず切れ者です。家康も思わず「やっぱりこの男が家臣にほしいわ」病が再発。

結果「わしの家臣になれ」と迫る家康は、人妻に迫るポンポコ親父のようでした。さっきまで姫だったのに。

「このまま真田に帰らせていただきたいんですけど」とお断りする信尹を、ポンポコは牢に入れてしまいます。

この辺は、14回とそれ以降に向けての伏線の仕込みですね。

時間稼ぎ

●小県、神川のほとりに7000兵をもって布陣した鳥居元忠。

対する真田は、民兵も入れて2000。圧倒的な兵力差を前にして、元忠は真田に降伏勧告の使者を送ります。元忠からすれば、ここで真田が降伏し、無傷で軍団のまま帰るのがベストです。

…と踏んだ昌幸は、相手が返事を待つ間は時間稼ぎができる、と判断し、その間に城下に乱杭を討たせます。作兵衛が任にあたり、梅ちゃんは差し入れのお握りを振る舞います。

13回の梅ちゃんの行動(城と戦場を行ったり来たり)は、解釈が難しいのですが、私は実家である堀田家の勤めを果たすため説です。

地域のリーダーである作兵衛(堀田家)には、戦のときの住民の取りまとめ、領主との折衝などの役目が課せられていたんじゃないかな。

だって梅ちゃんは明らかに副リーダーの役割もこなしていて、農民のみなさんとは立ち居振る舞いがまったく違ってましたから。

両親が健在であったり、作兵衛に嫁がいれば、梅ちゃんがここまでやらなくてすんだのかもしれない

●梅ちゃんは、お城と作兵衛の元を行き来して、娘のすえ(菊)に乳をやりますが、あまりにも忙しいのか、立ったまま授乳しようします。

薫は見かねて、座って落ち着いて母乳をやるようにアドバイス。

ここで嫁と姑は和解。でもね、フラグはやめろおおお!(泣

何故か餅で戦術説明を始める昌幸

●戦の準備が進む中、昌幸は諸将を集めて軍議を開きます。ここで結構な数の武将が集まるんですけど、これは小県国衆会議で来てた国人たちも家臣化されたってことだろうな。

で、策の説明の際、昌幸が用意させたのがなぜか餅。しかも搗き立て。

この搗き立ての餅を引き延ばし、ちぎっては投げ、ちぎっては投げすることで、昌幸は敵の戦列を引き延ばして、少人数になったところを各個撃破しようと思ってるんだよね俺は…と説明するんですが、

すごくww シュールですww 

信幸、内記、矢沢の大叔父上が、なんとも言えない微妙な表情で餅を見つめる中、出浦様だけが「また始まったか…」の顔で呆れています。

●出浦さまが見抜いた通り、パッパはコマの不足のために悩んでました。

水も漏らさぬ策を立てたけど、このままだと負けそう。どうしよう。

しかし、ここで信繁が帰って来たことで、「勝った!」と昌幸は勝利を確信します。

確信したら仕事が早い直感の人・昌幸。さっきとは打って変わった明確さで戦術を説明し、各人に仕事を割り振ります。

内容は、餅の時と同じ、隊列引き延ばし作戦なんですけど、いつ・なにを・誰が・どのように・どうするのかが、すごく具体的で分かりやすい。

源次郎…囮と挑発。二の丸まで敵を連れてくる。

作兵衛…城下のトラップを使って源次郎をサポート。

父上…本隊を伸びきった敵の隊列に正面からぶちあてて圧す。

源三郎…砥石城に移動して精鋭を温存。逃げる敵に横から突っ込む。

出浦様…長男のお目付(は言ってなかったけど)、最後に神川の堰を切って止めを刺す

矢沢の叔父上…沼田を北条から守り抜く

直感と策とメンバーがぴたっとはまりましたねー! またこれを真田勢が全部正確に実行するのがすごい。負ける気がまったくしないというパッパのわくわく顔()。

すれ違い

●軍議のあと、信繁は娘のすえちゃんに会います。

が、梅ちゃんはすでに戦時の隠れ家としている廃寺に戻ったあとでした。ここから二人のすれ違いが始まります。

源次郎が戻った事を作兵衛が急いで梅に知らせる。信繁はすえちゃんに会った後、梅のいる廃寺に向かう。

梅は、城下で取り残された男の子に声をかけていたとき、目と鼻の先で信繁とすれ違ってしまう…

この男の子と、梅が男の子から譲り受けた六文銭についての考察については、別記事で書きましたが、

「決戦」梅ちゃんまわりのエピについて。
(画像転載元:nhk公式サイト) 13回の梅ちゃんの死に至るまでの不自然なgdgdについて、受信しました。 きっかけはこちらのツイ↓ 鋭い解釈...

三途の川の渡し賃がお守りで、これがないと先に進めない男の子っていうのは暗示的で、すごく良かったと思います。

●徳川の陣を見て、信幸と別れた信繁は上田城に戻りますが、梅ちゃんはすでに廃寺に戻った後でした。信繁もまた自分の勤めを果たすために、梅に会わずに神川に戻ります。

ここできりちゃんが、お梅から預かった六文銭のお守りを信繁に渡します。

六文銭は「三途の川の渡し賃」と聞いたきりが、「縁起でもない!」とぞっとした顔でいいますが、書いていて思ったけどこのへんも示唆的だよね。

信繁は「悔いなく戦えということだ」とあっさり戦場に向かうのでした。

というところで〈2〉に続きます。

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