真田丸 第十一回「祝言」レビュー〈1〉ギャグで引っ張る前半。後半の悲劇が予想できるから変な笑いになっちゃうけど、笑うほかない。

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これまでコントを担当していた徳川が、本性と牙をむき出しにし、そのかわりに真田がコントを担当します。といっても、後半はシャレにもなってませんが…

これ、双方がガチでぶつかる上田合戦はどうなるん? なんてことが気になる季節になってきました。

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黒い。徳川が黒い。

●第十一回は、前回の続きから。

北条から、沼田を手放さない真田をなんとかしろYO!と迫られた徳川は、昌幸に次ぐ小県の有力国衆・室賀正武を利用して、昌幸の暗殺をもくろみます。

家康狸は、呼び出した室賀さまに、「海士淵に建設中の城に入るのは真田のみ、小県の国衆は関係ないって奴は言うけど、それでもYOUは昌幸を小県のまとめ役と言うの?」とまずはかる〜く毒を振って揺さぶり。

むくむくと昌幸への不審を募らせる室賀さまに、続けて本多正信が「室賀殿の口から、真田の嫡男・信幸が真田家の当主になったという報告が聞きたいと、我が主は申しております」と猛毒を吹きかけます。

残念なことに、この時点で室賀さまは昌幸の野心を知らないんですよね。前々回「もう少し黙っとこうか」軽くギャグで流しておいた布石が決まってしまった…。

(いっとけよおおおおお!!)

昌幸への疑念と、正信の迫力にのまれ、ついつい室賀様は「何をすればいい?」と徳川の要求に応じてしまいます。

●様子をうかがっていた信尹が、この件を昌幸に知らせるところまで予定調和です。有能の仕事が確かすぎて。

それにしても少し前までみんなの癒しだった徳川が一皮むいたらこの有様で、ほんと戦国時代って恐ろしいですね…

信繁の結婚にまつわるエトセトラ

●その頃、真田の郷では、信繁が梅ちゃんと結婚し、祝言をあげるために策を弄してます。

兄・信幸は喜んで祝福してくれ、父・昌幸も「人質の駒が増える、めでたい。祝言? いいではないか、やってやれ」と賛成してくれますが、母親の薫だけは、身分の低い梅をはっきり拒絶して、ものすごく怒ります。

「なんでそんな身分の低い女子を。信繁の嫁は京都から迎えたかったのに。それにお腹の子が男だったらどうするんですか、真田の跡取りになるかもしれないんですよ!」

それを聞いた信幸嫁のおこうさんが「すいませんんん」となっちゃったりするんですが、なんやかやしても結局のところ、薫の許可は出ませんでした。

●しかし信繁は薫が梅との結婚を喜ばないことを予想して、あらかじめ策を講じてました。

題して、アロマ作戦でリラックスさせて母上にOKって言わせよう大作戦。

三十郎がヤマユリの花束を届け、佐助が天井裏で南蛮渡りの香を焚くという2面からの作戦ですが、まあどうしようもない、くだらない策で、当然の如く失敗します。

このあたりについてのシリアスめの考察はこちら↓

画像転載元:nhk公式サイト 十一回が濃ゆすぎて消化しきれないので、もうちょっと語らせてください。 天然からの鋭い指摘 十一回は、...

薫マンマは京都の公家出身とのことですが、槍を持ち出して天井の曲者(佐助)を突くというたくましさ。すばらしいですw

●母親の説得に失敗した信繁は、父親に泣きつきます

「あの母に小細工など通用しないことがどうしてわからんのだ(おまいう)。よし儂に任せとけ!」と先日薫への色仕掛けに失敗した昌幸が母の説得を買って出て、再び色仕掛け。

パッパは「お前の気に入る嫁(正室)をゆっくり探せばいいではないか〜」と手をニギニギして、梅を側室に迎えることだけは了解させます。

が、策略が効いたのはそこまで。

「祝言もあげるんですか?」と甘〜く寄りかかられたパッパは「何を言うか、側室だろう」うっかり口を滑らせてしまうのでした。

その時、きりは。

●信繁が梅を妻に迎える事を知った、家臣の高梨内記は、驚き、嘆きます。

嘆きのあまり、年頃の娘に向かって「源次郎様はお前が好きなんじゃなかったのか。お前は腹にややこを仕込んでおらんのか」とかとかいっちゃいますw 父ちゃん、そりゃないよw

でもこんな父ちゃんでも娘のためには(ry)(ホロリ)。

●きりもショックを受けますが、二人のために無理矢理笑顔を作ってお祝いに駆けつけます。

妊婦とややこのために鯉の差し入れまでもってきて、信繁にはこれからも仲良くしてねと言い、梅には二人はお似合いよ、と祝福するきりちゃんがまじ切ない。

とはいえまだちいさい少女(意志で現実を上書きする作業が必要です)。途中で耐えられなくなり、外に出てこっそり泣きます。

●そこに源三郎がやってきて、昌幸の気が変わって、祝言はやはりやらないことになったと信繁に伝えます。

●信繁も、そしてきりも憤慨しますが、梅が二人を止めます。

梅にとっては結婚できるだけでも大変なこと。ここで薫の機嫌を損ねて結婚自体が取りやめになるほうがよっぽど困るし、辛いわけです。

「今夜が私たちの祝言よ」とうまくその場をおさめて、信幸や作兵衛、佐助、三十郎、きりに祝ってもらう梅ちゃんも切ない。

上田城が完成して

●徳川の金で建ててる、対徳川の要衝・上田城が完成します。

完成祝いにやってきた室賀に、昌幸はしめしあわせていたとおり、浜松城のことを尋ねます。

というか、信幸にアイコンタクトして、話を振らせようとするんですが、突然振られた信幸が、苦心惨憺のあげく、

「室賀様は肌つやがよろしいようで…」とか言い出すから、吹いちゃったじゃないか。

信繁は「肌つや」から「浜松の鰻」につなげるんですけど、ここはすごく苦しくて、おかしいのに、登場人物はみんなまじめな顔でじーっと室賀さまの様子をうかがってるんですよね。なんかもう極限…

●だってここが室賀さまの運命を分けた最終地点だから。

室賀さまは、ここで家康から言われた事を打ち明けるべきでした。相談するべきでした。

でもそれを潔しとせず、隠してしまいました…

●昌幸が室賀さまの敵意を確信していたころ、室賀正武本人は再び浜松城を訪ね、昌幸暗殺を断ります。

「儂には出来ませぬ。あやつは幼なじみじゃ」と涙目で訴える室賀さまを、本多信伊は虫けらを見るような目で見つめ、「室賀殿が進んで暗殺を引き受けてくれたと報告してしまいました」と追いつめます。正信、お前はそんなだから><

正信はさらに、暗殺に優れた配下を二人もつけて戻します。暗殺要員兼監視役ですね。

●昌幸は、室賀殿が徳川に唆されていることを見抜きます。

出浦昌相は、信繁の祝言を執り行ってそこに呼び出し、逆に返り討ちにしようと鬼の提案。

信幸はいくらなんでもあんまり、と「源次郎の祝言を血で汚すおつもりですか」と強く反対します。

もうこのあたりから、パッパは「室賀が」と言わなくなって来ていたんじゃないかな。「正武が」と言ってたように思います。

成年の男性を諱で呼ぶのは、自分の部下とか、敵の場合ですよね…

パッパは「確証がない、見極める」として、祝言の招待状を室賀に送ります。

…というあたりで〈2〉に続く。

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