真田丸 第六回「迷走」レビュー〈2〉織田、上杉、北条と渡り合う力を手に入れるぞー!パッパ昌幸、真の覚醒へ。

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第六回の後半です。少しずつパッパに光が見え始めます。

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家康はお疲れ中

●明智討伐が終わるまで、上州を攻めない、と約束した北条氏政ですが、もちろんそんなのは方便ですよ、当然です。

氏政は、相手を油断させ、攻め込むつもりで、息子の氏直に戦の準備を命じます。

●ところで今回(第6回)では、中部〜関東各地の主な武将たちは本能寺の変の余波をくらって、撤退したり戦の準備をしたり人質を取ったりして大変お忙しいのですが、それに先んじて第5回で苦労された徳川家康公は休憩回です。

浜松城では、正信と阿茶が家康を甘やかし放題甘やかしています。

●家康も「もっと優しく(マッサージして)…」みたいな感じで、妙にリアルな男の甘ったれを発揮。

しかし、戦準備を終えた平八郎には、甘ったれどころではない老獪さで、

「いつでも明智を討ちに行けます!」→「討たない」

「滝川一益からの援軍要請」→「YESと言ってのらくらごまかそう」

「某はそういうのは好きではありません」→「殿はお好きなようです(by正信)」

と、もうテコでも戦しない構え w w

ヘタレと黒さが入り交じって判別がつかない家康公ですが、「面倒くさいことは出来るだけしたくない」という感覚は、頭の良い人に特有の自分への正直さ…なのかもしれませんね、良い方に考えて^^

梅ちゃんの女子力

●松を失い、真田に戻る事を躊躇していた源次郎ですが、とうとう真田の郷についてしまい、父・兄に事の顛末を報告します。

昌幸と源三郎はもちろんショックを受けますが、源次郎をことさら責めたりはしません。悲しいけれど人質ってそういうものだし、源次郎が明智の裏切りを予想できるはずもないしね。

しかし、マンマの薫は大変なショックを受けます。マンマは公家出身なので武家とは価値観が違うし、さらにこの人は娘を溺愛するタイプの母親でした。

無言で、力なく源次郎をはたいて責める母上のやり切れなさ…源三郎が「源次郎を責めてはなりません」とマンマを抱きとめます。

●昌幸はクールに「この話はこれで終いじゃ」と打ち切り、佐助に安土の様子を報告させます。ここで面白いのが、昌幸は、源次郎には安土のことを聞かないところ。

姉のことで動揺している源次郎に聞いてもしょうがないと思ったのか、源次郎では大した情報を持ってないだろうと思ったのか、佐助と源次郎では見るところが違うのか。

とにかくこの時点では源次郎は子供扱いなんですよね。

●真田の城に奉公に上がっていたきりちゃんは、源次郎と再会します。きりは、落込む源次郎に敢えて厳しい言葉を投げつけます。

「(松さまのことは)仕方ないことだと思うけど」「言って欲しいんでしょ、あなたの責任じゃないって」

きりちゃんはこういうときに男を優しく慰める女じゃなく、奮起させようとする女なんですね。

「人質になれるご家族が減って、真田もこれから大変ね」

いやほんとその通りで、松がいなくなって、これからはお前の好きな男が重要な人質要員だよ^^

●きりに一言も言い返せなかった源次郎は、梅のところに出向いて話を聞いてもらいます。

「自分は兄より才があると思っていた」「うぬぼれだった」「才がなければ私はただの役立たずの次男坊でしかない」と幼い万能感と深い挫折を語る源次郎を、梅は「もし真田の郷が攻められることがあったら、そのときはきっと私をお助けくださりませ」と言って慰めるのでした。

私は断然、女としてスケールの大きさが期待できるきりちゃん派なんですけど、梅ちゃんの相手の求めているものをさらっと与えられる優しさ・聡明さもいいなあ。梅ちゃんは決して媚びてるわけじゃなく、ちゃんとしたまともな女感もありますよね。

●ここで、松が漁師のような男に保護されている描写が入ります。やつれた木村佳乃さんがおきれい。さて、この姉上との再会は、いつになることでしょうか…

滝川の人質

●昌幸パッパは、実母のとりに滝川への人質に出てもらうことにし、頭を下げます。

ところがマンマの薫がそれに大反対 w w 「わたくしたちは道具じゃありません」「義母上もお断りしたらいいんです」と大騒ぎを始めます。

しら〜〜〜っとする真田の面々とBGM w w

マンマは次は自分、と恐怖してるんですが、誰も「そんなことない」「心配要らない」「仕方ない」みたいないい加減なことは言わない w

●とりについて、きりも沼田城に向かうことになります。

父に申し渡された後、きりが作右衛門の家に向かうと、そこには立ち直って、梅の家の家事を手伝う源次郎の姿が。

きりちゃんは、とりに同行する事で自分も死ぬかもしれないという不安と向き合うことになるんですが、その不安を打ち明けられそうな唯一の相手が、自分が「人質が死んじゃうことは仕方ないこと」と言った相手とラブラブしているっていう…

楽しそうな二人を見つめる、きりちゃんの背中が切ない。

翌日、とりが沼田に旅立ち、きりも同行します。

ナレ山崎の戦い、ナレ死以下の明智死

●6月13日、山崎の戦いが終わり、羽柴秀吉が明智光秀を破ったことで、滝川の出陣前にことが片付いてしまいました。

これで滝川一益の天下取りの目は消えます。滝川さまご本人も、パッパ昌幸も、あまりにも早くことが済んでしまって呆然とします。

しかし、滝川さまに割と本気で味方をしたことで、パッパは羽柴秀吉という武将についての情報を得る事が出来ます。

●パッパは自分が肩入れした武将がつぎつぎ落ちて行くのを見て「わしは疫病神か?」とこぼしますが、そうじゃないんだよね。

パッパは事態に対応しているだけなので、どうしても後手にまわる。

今回、源三郎の言葉に従って主体的に滝川に味方する事で、有益な情報をいち早く手に入れることができたことに、パッパが気がつければいいのですが。いや、気がついたかもしれないね。

●しかし、明智光秀があれ以降1カットも出てこなくて、お見事です。ナレ死って書いたけど、ナレ死でもない。ナレ死以下ですよ。生死に言及されてない。

信濃の価値、パッパ起つ

●源次郎と昌幸パッパは、物見台から信濃の景色を眺めながらゆっくりと語らいます。

「力がほしいのう。織田や上杉や北条と渡り合える力が」と切実な望みを口にする昌幸を、源次郎は「信濃の景色が好きです。誰についても信濃の変わらない。まるで人間同士の諍いを遠くで笑っているようです」「信濃は日本国の真ん中。信濃に生まれた事を、父上の子として生まれた事を誇りに思います」と励まします。

これは梅ちゃんからもらった自己承認を、昌幸にも廻したんだなあ…

●昌幸は「良き息子よ」と3回も繰り返して、源次郎に感謝します。

パッパは気がついたのですね。源次郎が意識せずに口にした「信濃の価値」に。

●北条氏政は山崎の戦いの結果を知り、直ちに上野に攻め込みます。昌幸の下には滝川一益からの援軍要請が届きます。

しかし、昌幸は決断をします。「これより真田は誰の下にもつかん!」

「ようやくわかった。みんなこの信濃がほしいんじゃ」「信濃を支配して、奴らと対等に渡り合ってみせる」

困難な決断をし、困難に立ち向かう男はかっこいいのである。まして草刈正雄や況や、かっこ良くないわけがNEEEEEE!

●次男、信尹、内記がワクワク顔で、ついに彼らの見込んだリーダーの迷いが消えたことに奮い立つ一方、長男の「まじで、あーでもやっぱり」顔が。

「どんな手を使っても真田を守ってみせる」「岩櫃と沼田を取り戻す!」「出陣じゃ!!」

まだ6回目

ここまで既に、毎回充分に面白く、ここ数年分のうさが晴れる思いがしていましたが、それすら助走だった!という嬉しさ。

次回はついに神流川の合戦ですが、ワクワク感しかない。というか、これがあと44回も続くのかと思うと幸福にうち震えますね。

上田合戦とか、大阪夏の陣とか、どうなっちゃうんだろうか。先の楽しみにも震えつつ、アデュー!

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