真田丸 第六回「迷走」レビュー〈1〉おじさんたちの真っ黒い色気を堪能する。戦国シェイクスピア。

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今回は、いろいろと盛りだくさんでシーンの展開が早く、ログが全然追いつかんかったー! すごい密度の真田丸です。おにぎりの最終回なんて、Twitter見ながら、漫画読みながら、メモとれちゃったのに。

とにかく、悩みつつも相変わらず狸っぷりを発揮するパパ昌幸を筆頭に、おじさんたちの振りまく真っ黒い色気を堪能する回♥︎ ということのみ理解しましたYO。

ではさっそくレビューをば。

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源次郎の失敗

●源次郎たちは、安土城の人質の女性たち(子供含む)を大勢連れて信濃を目指しますが、明智の兵の捜索を避けきれません。結局見つかってしまい、散り散りに逃げることになります。

泥臭い戦闘と逃亡なんですけど、これが妙にリアル。

青年3人でこんなに大勢の若い女性を守りきれるはずがないのは明らかで、このシーンの先にはなんの救いもないだろうことを薄々感じさせられる、いや〜なハラハラです。

そんな中、松は源次郎とも茂誠とも離れ、崖っぷちに追いつめられてしまいます。切羽詰まって琵琶湖に自ら身を投げる松。

●あ、昌幸から派遣されて来た佐助は、松のピンチに一度は間に合ったのですが、松がまたタメもなくさっくり飛び込んじゃって…決断はやすぎぃ!

結局松は(遺体も)見つからず、連れて逃げた人質も一人も助けられず、残された源次郎たちは深い絶望に駆られて立ち尽くします。

「松の傍にいてやりたいんじゃ。真田に(自分の)居場所はない、ここに残る」という茂誠を、源次郎は「いいですか、義兄上、生きてこそ。生きてこそですぞ」と励まします。

●その頃、昌幸は改めて滝川一益の呼び出しを受けます。

どうしたもんかと顔色の冴えないパッパ。一向に先行きの見通しが立たず、迷い続けるパッパは、源三郎に意見を請います。

「何度も言ってますけど、我らは織田の家臣になったのですから、織田の家臣としての路を全うすべきです」と源次郎は無駄に迷いがありません。

どのようにして、とさらに問いかけるパッパに、源三郎は「織田の家臣として主君の仇を討つべきです」と進言。

この時パッパははたと気がつくんですね、「滝川に明智を打たせて天下人にさせれば真田は安泰じゃね?」と。

織田の遺臣たちは

●沼田城に呼び出された昌幸は、一益に信長の死を伝えられます。

「なんと、誠でございますか(棒」なんて言ってる昌幸を、一益はジロリと一瞥して「臭い芝居はよせ。知っておったのだろう」

しかし、パッパはこういうのには全然めげず、むしろ待ってたホイくらいの勢いで、一益を焚き付けます。

「明智を討ってくだされ。上様の仇を討った方こそ、次の天下人。滝川様こそそれにふさわしい御方。某、滝川様に賭け申す」

くらいサラサラっと出て来ちゃうのがパッパのパッパたる所以です。

滝川一益は一瞬、昌幸のギラギラした毒気に当てられてしまうんですが、さすが歴戦の勇将はひと味違いまして、

もちろん親方様の仇は打つけど、この隙に北条が攻めてこないか心配だ。いや一番心配なのは国衆だ。国衆の中でも真田が一番信用ならん

と、本音をぶちまけて牽制します。

怒鳴り合ったりはしないのですが、厳しくも巧みに本音を確認し合うおじさん同士の巧みなコミュニケーションの結果、滝川一益は昌幸に人質を要求し、パッパもそれを承諾します。

●ここでコーエーmap。旧武田領の北の方、上州の滝川や北信支配を命じられた森長可らは、情報戦に遅れたことでにっちもさっちもいかなくなりつつあることが示されます。

●シーンが変わって、信濃に戻る途上の源次郎が、北信濃から逃亡中の森長可と行き会います。

この森長可をちょうど出浦昌相さまが護衛してるとこでして、透っ波衆もかっこよく、いかにも忍者!って感じにご登場。ここはちょっと講談的な、エンタメ表現。

さらに、「透っ波は目先の損得では動かない」「乱世なればこそそれに価値がある」「透っ波は戦では死なぬ」「透っ波が死ぬ時は信用を失った時」と、いきなり名言連発の出浦様がまじでかっこいいったら。

早く誰か出浦様名言bot作って><

●森長可も登場して、「信濃の国衆が、信濃から引き上げる織田の遺臣たちを攻撃すれば、自分たちの首を絞める事になるだろう」的なことを源次郎に言います。

(このへん進行はやすぎ)

鬼武蔵は、黒威しの鎧を身にまとった長身の武将でものすごーく迫力がありました。声が低音で、顔が兜でよく見えないのも大変怖くてですね、

こんなのが出浦様と一緒にいて、いったい誰が手を出すというの? バカなの?

でもまあ、戦国も末期になってくると庶民の戦国ネイティブ世代がモンスター化してきて怖いですからねえ…

上杉はやめて滝川にする

●パッパ昌幸は国衆を集めて状況を説明し、上杉はやめて滝川に味方する旨を説きます。が、これにいつも通りに室賀正武が大反対。

どうしてそんなに朝令暮改なんだと怒る室賀に、パッパは「なんで良い思いつきを得たのに、前の思いつきにこだわらなきゃいけないの?」とむっとします。

どうにも気の合わない二人なんですな。

結局パッパは、国衆たちの団結を優先して、表向きは、北条に着くという室賀の提案に従うことにします。

裏では「仕方ない、しばらく滝川と北条を天秤にかけるか」なんですけどね✨ 仕方ないってナンダ。

●昌幸は滝川が憂いなく明智討伐に出陣できるよう、北条に弟の信尹を使いに出すことにします。

戦国シェイクスピア

●ここで汁掛け飯以外の北条氏政が登場。

高嶋政伸氏による、どっかの螺子が外れて飛んだような、怪物じみた老獪な戦国大名という氏政です。

●でもここですごかったのは信尹の叔父上でした。昌幸の使いでやってきた信尹は、「滝川様が明智討伐で留守の間、攻め込まないでほしい」と単刀直入に申し入れます。

前回の上杉への使いと言い、まあなんと胆力のあるおじさんでしょうか。

氏政は「北条は織田と約定を交わしている、攻め込むはずがない」と応じます。

横で聞いてた氏政の息子役の細野さんが、「えっ!?」って思わず父親の顔を見てしまうのがかわいらしかったですね。おじさんたちの黒さを際立たせる、いい若造です。スイカの横の100円玉です。

それを聞いた信尹は視線を外してまるで悪鬼のように暗く微笑みながら、「起こるはずのない事が起こるのが戦国の世というもの」と、約束を要求します。これをまた、氏政がものすごい目つきで睨み返す。

なんかこう、信長以来、シリアスなシーンがことごとくシェイクスピア劇になってますけど、でも役者さんたちの力が入っていて、すごくいいんだよね。

信尹役の栗原秀雄さんは舞台系の人だそうですが、昌幸のようなうさんくささがなく、クールで頭の回転が速そうで、そこがすごくいい。

●氏政は、明智討伐が終わるまで滝川を攻めない、と一筆したためます。

というあたりで、〈2〉に続きます。

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