「迷走」真田昌幸という、知的でタフ、愛情深くてサレオツな父親という新しい理想の男性像が、多分日本を変える。

2016-02-16 21.23.12

画像転載元:NHK公式サイト

今回、ふと、老若男女を問わず目を♥︎にしながら「草刈正雄かっこいいよね」って言っていることは、ものすごく重要なことなんじゃないか、と気がつきました。

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昌幸パッパがかっこよすぎるということ

父であり息子であり、夫であり男であり、リーダーであり部下であり、敗者であり勝者であり、色男でありマッチョであり、ヒーローであり悪党であり…と、びっくりするくらい複雑な要素を、愛とユーモアでコーティングするとパッパになります。

昌幸パッパほど、複合的かつ多面的に、一人の男性として完成された男性像を私は他に知りません。

大河だと「平清盛」の主人公父・忠盛(中井貴一さん)あたりが近いかなあ。理想的な男性像という意味で。

「八重の桜」の山本覚馬(主人公の年の離れた兄)も、やーらしい面も含めて複合的に造形されてました。

ただ、ドラマの後半がグダグダすぎて、半身不随に等しい苦しい後半生を全うし、死の間際、「その剣(つるぎ)を打ち変えて鋤(すき)となし、その槍(やり)を打ち変えて鎌となし、国は国に向かいて剣を上げず。二度と再び、戦う事を学ばない」という境地にまで達した覚馬を描ききれなった。

というか、常に新しい知識を得る目的が戦争の勝利ためだった、その最前線にいたあんつぁまが「二度と再び」「戦う事を学ばない」と語りきった、そのかっこよさがすべったあの絶望の瞬間を忘れたいわ、正直言うと。

近いかなあ、なんて例に挙げましたが、忠盛も覚馬も、昌幸ほどの全方位的な、複雑な造形じゃありませんね。

三谷幸喜氏はすごく力を込めて昌幸を造形しています。

私は、三谷氏は、新しい「男性のロールモデル」として、「草刈正雄の真田昌幸」を提出したんじゃないかなあと思ってます。

これは日本を変えるよ。

おじさんの価値を客観化

「男性のロールモデルが更新されたかも」って結構すごいことで、日本では割と長い事中年・老年男性の理想像ってなかったか、あるいは更新されてなかったと思います。

実は石原裕次郎あたりで止まってた。

それが「良い事も悪どいこともするけれど、自分に正直な愛とユーモアのあるおじさん」に更新された。

昌幸の、マチスモ(男性らしさの誇示)+彼の一番重要な属性が「父親」ってところも興味深いなあと思ってまして、これからは意外と男性的な価値観とか、男性性・父性の成熟みたいなものが表現の世界の重要なテーマになってくるんじゃないでしょうか。

男性性というテーマは、女性的で情緒的な「きれいごと」をばっさり切って捨てる力があると思います。

それは要するに善悪じゃなくて知性ってテーマになってくるんだけど、強く高度な知性が付加された理想像の一般化は、多分今後いろんなところで露になってくることでしょう。

おもしろくなってきたワ。

あと昌幸はおしゃれしてないのに、むしろ質素で素朴なかっこしてるのに、草刈正雄さんのおかげで不思議にスタイリッシュに見えるのも、なんか新しい感じがするのね。

草刈さんじゃなかったら、昌幸にこんな全国民的な支持は集まらなかった。おじさんにもおじさんの美を求める日本人の理想の業の深さを感じます。

男性の価値を底上げしつつ、ハードルをガン上げする日本人よ。

でもこうして日本の男性の理想像が、ステージを一段上げました。これは重要。めでたい。

2016-02-16 21.22.37

画像転載元:NHK公式サイト

出浦さまも間違いなく、かっこよくて頼りがいのある父親像の一端ですね。昌幸よりも、ややとんがってるのがまたいいのよ〜。

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