「始皇帝と大兵馬俑展」に行ってきました!トークイベント「キングダムから見た兵馬俑の世界」も。

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2016年1月、運良く平日に見に行けて、トークイベント「キングダムから見た兵馬俑の世界」も聴講できました。

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古代中国がまじですごかった件

今回の展示は3本立てになってまして

1  秦王朝の軌跡 周辺の小国から巨大帝国へ
2  始皇帝の実像 発掘された帝都と陵園
3  始皇帝が夢見た「永遠の世界」 兵馬俑と銅車馬

東京国立博物館 公式サイトより

1で、秦の版図や周辺国の同時代遺物、

2で、始皇帝陵について、

3で、発掘された兵馬俑(ほんもの)と銅馬車(複製)の展示になります。

どれもすばらしかったのですが、やはり白眉は3ですね。特に銅馬車。

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画像転載元:公式サイト

実物の1/2スケールのせいで、ミニチュアっぽい可愛さと、繊細、豪奢を兼ね備えていて圧倒されました。

写真では絶対に伝わらないので、ぜひ見に行ってください!

まずぷくぷくして足の短いがっしりした馬の1/2スケールモデルは想像以上にかわいい。

馬車本体は、前触れの二輪車もかわいい。

始皇帝が乗る馬車(後ろ・屋根付き)の方は、胴体に繊細かつ豪奢な装飾が残っていて、始皇帝にふさわしい素晴らしさでした。どちらもスポークが細くてきれい。

乗り心地には疑問を持つけど、さすがに残らなかったんだろうと判断。

始皇帝はこの馬車で、何度も領土を巡幸して、史上初の皇帝としての権威づけを行ったそうですが、これで前三世紀の作品とかすごい。

ちょっとおかしいくらい早熟な、中国の古代文明なのです。

1に戻ることになりますが、周辺国、あるいは始皇帝前の秦の遺物なども洗練されてました。

民族・国ごとに、個性がはっきり違うのがすごいんですよねえ。

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画像転載元:公式サイト

このあたり↑も、写真より展示の方がかなり美しいです。間違いないので見とけ。

兵馬俑については予習でいろいろ書いたので割愛します。

http://hansu-aid.xyz/post-1160/
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画像転載元:公式サイト

大展示室に並ぶ実物の兵馬俑には感動するよ!あ、同室展示の、玉+金属糸の鎧もすごいので見とけ。

漫画家の想像力を参考に
トークイベント「キングダムから見た兵馬俑の世界」

講師は谷 豊信先生(本展担当研究員/学芸研究部長)。

展示中に急遽決まったトークイベントということで、無理矢理キングダムと絡めて来たという気もしないではないけど、そこは微笑みで受け流しすべし。

(講師の谷先生は作者の原泰久とテレビ番組で共演し、さらにコミックスの大ファンだそうです)

以下箇条書きで。

●秦の軍隊についての記録はない。兵馬俑のみ。むしろ、漫画家の想像力からなにかおもしろい事実がわかるのではないかと期待している、などと昔は何も知らずに、上からものを申しまして…(by谷先生)

●原先生は古代の文献も照査しに研究してキングダムの表現に活かしている。研究者として「おっ」と思った場面は秦vs魏の歩兵同士の戦闘シーン。

●歩兵五人が最小単位、リーダーは伍長、というのは、台北故宮博物館蔵の発掘品や、他の文献資料にも残っている。ちなみに、故宮博物館像の盾に描かれていたグラフィック資料によると弓弓弓戈剣 vs 剣剣戈戈弓っぽく、勝っているパーティの方が、ジョブ(武器)バランスが良いのがおもしろかったです。

●ところが兵馬俑は4列縦隊で、このことから実際の秦の軍隊をそのまま模したとは考えにくい。あるいは儀仗兵? とにかく、兵馬俑についてはわかっていないことも多い。

●キングダムでは、百人将・千将軍などの階級があり、普通に考えて千人将からが上級軍人だろうと思われるが、兵馬俑約8000体のうち、将軍俑と呼ばれる上級軍人の俑は8体。じゃあ将軍俑は千人将なのか? というと、衣装などから、疑問がもたれる。

●というのは、将軍の身につけている鎧は小札の細かい鉄製。始皇帝の時代にはかなり身分の高い人しか着れなかっただろう。

●それから兵馬俑には兜をかぶった兵馬俑がない。しかし実戦で兜を被らないということはあり得ない。弓兵もいるし、どう考えても兜必須。石製の兜+胴鎧セットは武器庫の象徴にされるくらいなので、この時代であっても兜は当たり前の存在のはず。

●などなどから考えて、兵馬俑は、実際の軍隊を模したものでも儀仗兵でもなく、儀礼用のパレードのような軍隊なのではないか…というのがキングダムを見て思ったこと。

…という大変おもしろい学会余滴的なトークイベントでした✨

兵馬俑が実際の軍隊か、儀仗兵か、それとも…なんて、考えたこともなかったので、非常に興味深かった!感動しました。研究者のお話を聞くのって大事ですね。

説明用にキングダムのシーンがあちこち使用されたのもわかりやすく、楽しかった。やっぱり形から入るの大事(あと先生が楽しそうでした)。

この他にも騎馬兵の運用の話、鎧の話など、面白い話がいろいろ盛り盛りでした。ありがとうございました。

これは撮影コーナーから。

公開は2/22なので、行こうかどうか迷っている人はぜひ!

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