真田丸 第四回「挑戦」レビュー〈2〉パッパをしても楽じゃない、戦国武将のサバイバルライフ。

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三河の狸と信濃の狸の息詰まるPONPOKOの行方。

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嘘と偽り

●侮っていた家康に、策略を見抜かれ、的確に追いつめられてしまったパッパは、だんだん顔つきが変わってきます。

信忠に畳み掛けたときは余裕があって、多少緩い感じだったんだけど、家康に対しては完全に本気、嚇し付けるような表情に。

家康はそれを正面から受け止め、まったくひるむ様子もありません。

家康の方の顔つきも、声の出し方も、さっきまでとはまったく違ってまして、立ち居振る舞いもスマートで、堂々として、戦国武将の凄みがにじみ出ます。

家康「しらを切り通した上で嘘とわかれば許されませんぞ」

昌幸「このような場で偽りなど、あってはならんことです。のう、三河守殿」

どっちも嘘と偽りしか言ってないのだが。

でも火花が飛ぶような、名優対名優のガチンコ勝負ってのはいいものです。ハァハァ。

●結局この狸対決は、家康が引き、昌幸の書状を信じても良いでしょうと信忠に進言して終わります。

でもこれは昌幸が勝ったんじゃないのね。この場では圧倒的に家康が有利でした。家康が昌幸に余裕を見せたのね。

昌幸を見る家康の目は「まあこの辺で勘弁してやるわ」と語っちゃってました。

しかもそれを強調するために、「さすがは勇名を馳せた武藤喜兵衛殿。肝が据わっておられる」と、笑顔でカッと釘をさす…ちょ、ナニコレカッコイイ><

昌幸は手強く成長した家康にガンを飛ばして返します。

静かなシーンなのに画面から目を離せない><

龍とドM

●家康が昌幸を認めたため、信忠は信長に昌幸を取り次ぎ、満を持して織田信長が登場します。

信長の登場がいかにすごいものであったかは、既に書いたので割愛。

「挑戦」狸、魔王、ドM、パッパの初めての愚痴→超高速本能寺の変っていう超展開。
画像転載元:NHK公式サイト 狸、魔王、ドM、そして初めてのパッパの愚痴…いろんなものを置いてけぼりにして花火のようにぱっと終わった本能寺の変。 第...

吉田鋼太郎さんの、凶暴性を内に秘めたキレッキレの信長は、今までに見た大河の信長とは隔絶してましたね。特に一昨年とは。

敦盛、見たかったなあ。

私は今回の超高速本能寺の変演出・絶賛派なんですけど、それはそれとして、吉田鋼太郎の敦盛、見たかったなあああ。

●かくして真田家は信長に臣従を認められ、指揮下に入る事になります。

会談の一部始終に立ち会った源次郎は、お付きの三十郎に信長の印象を語ります。

「信長様は思っていたより静かな人だったが、その目はまさに龍だった。怒ったらさぞかし恐ろしいだろう」(ごめん、ちょっと意訳)。

そこに響いてくる訳ですよ。尋常ならざる信長の怒鳴り声が。

信繁は、激しく光秀を打擲する信長を目にします。

●光秀は欄干に打ち据えられ、蹴り倒され、傷だらけになりながらもうっとりと信長を見上げる。

それを見た信長は何とも言えない表情を浮かべて足早に立ち去る。

子供に何見せてんのってくらい、妖しく、濃ゆく、すんばらしいこのシーンについて、脚本はくどくどと説明しません。

視聴者に解釈を丸投げすることで強烈な印象をのみ残す趣向なんですけども、このシーンの何が凄いかって、明智光秀役の岩下尚史先生が素人ってことです(笑)。ちょっと浮いてて、そこがすごくいい。

●信繁は同時に、先ほどまでとは別人のように、無様に信長の暴力に怯える家康も目にする。

しかし家康は、打ち据えられ、倒れた光秀を懸命に介抱する優しさも持ち合わせており、ただのびびりではないことを伺わせます。

●パッパは滝川一益の旗下に入ることになります。

真田家が上野に持つ広大な所領は織田に召し上げられ、沼田城・岩櫃城もさす出すことを要求されてしまいますが、上様のお指図ですと言われると、何も言えなくなるパッパなのでした…

信濃に凱旋するパッパ

●とはいえ、武田家の遺臣の立場から織田につくことが出来たってだけでもオーライなんですよね。

源三郎と出浦様には真田は織田に完勝と報告するパッパ。大喜びの源三郎と、「それで良しとすべきかな」と冷静な出浦様。出浦様は森可長に仕えることになります。

●昌幸は沼田城・岩櫃城を織田に差し出すため、沼田城主である叔父さんの矢沢頼綱に頭を下げます。

年老いた叔父さんは、ごねたりはしないんだけど、すごく悔しそうにやせ我慢しながら城を差し出すことに同意する。

これは昌幸も辛い。腹心の高梨内記に、力がないってこんなに惨めなものなのか、と愚痴るパッパ。

叔父さんにこんな我慢をさせるのに比べたら、家康相手にポンポコしてる方がよっぽど楽に違いない。

●安土に人質も出す事になります。

実母のとりを考えているというパッパに、源次郎は姉の松を人質に出しましょうと提案。

最初は嫌がっていた松も、お付きの中に義兄上(茂誠)を紛れ込ませますから、と聞いて乗り気に。というか大賛成に。

自分から安土に参ります!と張り切って父に承諾を伝えます。が、それにはマンマが大反対します。

そして意外と昌幸は妻と娘に甘くてですね、じゃあやっぱりばばさまに、と言い出しちゃう。焦る松と源次郎ww

結局、源次郎と松の思惑を察した源三郎が「人質は姉上で。安土での情報収集には機敏に動ける方がいいし、いざとなったら馬に乗って逃げられるし」と二人に助け舟を出し、人質は松に決定しますww

●真田は名馬も一頭信長に送ります。その使者は留守番だった源三郎。洋ちゃんはこういうシーンがちゃんと出来るのがいいですねえ。

ところで、馬を献上する案は昌幸に問われた家康のアイデアなんですけど、「真田の持ってるもので上様に献上できるのは馬くらいだろう」というのは的確なアドバイスであると同時に大変な嫌みですね…まあ律儀に実行した昌幸も負けずに黒いんですけど。

安土へ。そして本能寺の変。

●源次郎は松と茂誠を送って安土へとやってきます。

安土の城下町はにぎやかで、真田・新府とはまったく違う街。

松の輿を支えて来た茂誠は、安土城下でポプリの原材料を購入し、夫婦おそろいの匂い袋を作ります。

小山田でそれなりの扱いを受けていた若様さなのに、今は使用人と雑魚寝の茂誠。でも匂い袋を手に幸せそう…

松も同じ匂い袋を大切にしています。

この能天気な姉夫婦のこと、高木渉さんのこと、どういう役目の人たちなのかわからなくて評価を保留してましたけど、愛故の柔軟さというか、明るさというか、たくましさというか、そういうもので父や弟と袂を分かつ信之やマンマを支えていくのかしら…

●その夜、明智光秀が信長に謀反し、信長が討たれます。

手に汗握った!

こんなに緊張した視聴は、一昨年の官兵衛ちゃんの中国大返し以来ではないでしょうか!(昨年は一度もなかっt)

第四回は、これまで無敵だったパッパに対抗しうる相手が現れ、真田の零細領主っぷりをあらためて視聴者に知らしめました。いい揺さぶりでしたね。

信長が死に、またもっていうか、前よりひどい荒海に投げ出された真田丸はどうなってしまうのか。

やばい、気をつけないと、いや気をつけてても2016年はあっという間に終わりそうだ。

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