真田丸 第三回「策略」レビュー〈2〉次男は恋ばな、長男はレーゾンデートルに危機感っていう兄弟間格差よ。

sanadamaru_bnnr1

さて後半のレビューです。

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櫛格差がシビアである

●わたし、真田家の家臣・高梨内記の娘きり☆♡☆ 源次郎さまに恋する乙女♥︎だけどちょっとヤンキーなの♥︎源次郎さまがかっこつけて真田の山だの空だの言ったって、梅ちゃんしか見てないことはお見通し☆それなのに新府で買った櫛を梅ちゃんに渡してなんてあたしに頼むのよ>< 乙女になにさせんだゴルァ(怒

●というわけで、次男の方はのんびり、ほのぼのした恋ばなです。源次郎・きり・梅は幼なじみ、きりは源次郎に片思い。

好きな女の子の気を引くためにプレゼントを買って来たとか、直接渡せなくてモジモジとか、甘酸っぱい初恋のシーンです。あーケツがかゆい。

しかし、ヒロインのきりちゃんがおもっきし片思いとか、本命への漆塗りの螺鈿の櫛と、義理への適当な木の櫛とのあからさまな格差とか、ヒロインを突き放すシビアさは好きですね。

で、その螺鈿の櫛を贈られる梅ちゃんが、家臣の妹といっても、足軽の家の娘で普段は畑仕事とかしているわけです。

「気に入ったらつかってほしい♥︎」「はい♥︎」ってのは差別ギリギリのギャグだった気がするんだけど、私の心が曇っているのかしら…

きりちゃんも、櫛という形で物体化した源次郎の格差にショックを受けますが、それ以前に全然恋愛の対象になってないww かわいそうww

●ちょうどそのとき、隣の室賀の百姓が山泥棒に来てると知らせがあり、帰宅した梅の兄・広瀬大尉と共に、源次郎ときりも百姓同士の小競り合いに参加することにします。

父上の別の手

●その頃、源三郎は、昌幸から上杉への密書を託されてました。

「上杉は真田を取り込もうと必死なんじゃ。織田に付くつもりじゃが、何があるかわからん。打てる手はすべて打っておく」といつも通り抜け目無くかっこいいパッパ。痺れる。

源三郎は、真田からすれば格上の(超格上の)上杉景勝に必ず手渡すようにと言われ、自らの役目の重さに奮い立ちます。

●病弱な妻のおこうさんも源三郎を応援。

この人は病弱な上にあんまり頭が良くなくて、壊れた機械みたいに「源三郎さまは真田の嫡男、ふさわしいご武功を…」みたいなことばっかり言うんですけど、これがなんともおかしくてね…いやこれ笑っていいのかどうかわかんないとこでしたけど、ついついわらっちゃうんだよね。

ホームドラマの笑いが黒いのはあてつけなの…??(挙動不審ぎみに

そんでもって、佐助をお供につけられて旅立つ長男を、室賀の手の者が見張っていたと。

●源次郎は、広瀬大尉を支援して室賀の百姓衆を追い返します。

いきり立つ広瀬大尉を止めて山の手に回り込ませたり、うまく真田の衆を支援したりと、源次郎の戦術家としての片鱗を描写したり、大人しくてかーいらしい梅ちゃんが力持ちで腕っ節の強い女の子だったり、ヤンキーくさいきりちゃんが意外とてんで役に立たなかったり

…という各人の個性が、百姓同志の小競り合いとか、領主も仲が悪いけど、領民同士も良好とは言えない真田と室賀の関係とか、兵農分離してないこういう連中(しかも実戦経験豊富)が、土地を守るために戦うという恐ろしさとか、そういうものの暗示と共に描かれたのは三谷幸喜と大河スタッフの職人芸でしたね。

尺が足りないんだよ、尺が!

●きりちゃんはなんにもしてないので無事だったんですが、足をくじいた振りをして源次郎に負んぶしてもらうことに成功。しかし、山からの帰り道、一人の落ち武者と偶然出会う一行。なんと、それは家康の前から逃げ出した茂誠兄でした。

●源三郎の方は、道中で室賀と出浦の手の者に襲われます。抵抗空しく佐助は殺され、上杉景勝への密書は奪われてしまいます…

父上ェ…兄上ェ…

●城に戻った源三郎は、父親に平身低頭して密書の使いが失敗したことの次第を報告します。

「面目次第もございませぬ」と頭を下げる長男に、パッパはあっさりとネタバレ。

しかも自分を襲って密書を奪った出浦昌相までパパ部屋の隠し扉から現れちゃう始末。

おっさんたちは二人で仕組んで室賀をはめた、あの密書は偽物で、織田をつり出す疑似餌…

長男「どうして私に教えてくれなかったんですか!」父上「お前に芝居はできんからなあ(ばっさり)

昌幸は三男なので端っこさがあるのに対し、源三郎は長男らしく押し出しが効くけどその分真面目っていう。そして真面目な人は真面目故に自分を卑下しがち。

また残念な事に、パッパは一種の天才。

器の大きさというか、頭の切れと言うか、手段を選ばない性格の悪さというか、これは長男にとって埋め難い差に感じられたことでしょう。

長男は、自分は父親からあんまり評価されてないんじゃ…と真面目に思いつめてしまいます。

病弱な妻のおこうさんが心配しますが、完全にギ(以下同

●実は味方だったことが判明した出浦様(寺島進さん)は、このへんの忍者の頭領みたいな立場で、メイクが他の国人衆とは違っててとっても悪役くさいんですが、察するところがあったのか、源次郎に「源三郎の話を聞いてやれ、今頃さぞや…」と言ってあげます。意外と優しい出浦様ステキ。

しかし、源次郎は茂誠兄のことで頭がいっぱい。源三郎の顔色を見ることなく、茂誠兄に合わせ、父上に取りなしてくれるよう頼んでしまいます。

いつもは優しく、常識的な兄ですが、父上にすかっと騙されてたショックが未だ覚めない兄上は激高!

「どうして戻ってこられた」「私に言える事はただ一つ、腹を切れ」「切れぬなら…」と太刀まで抜いちゃって、こわいよー、兄上こわいよー。

●茂誠兄だって好き好んで勝頼様を裏切った訳ではないのです。あ、それは小山田信茂だってそうです。悲しいけど、それが戦国の世ってなもんなのです。

●…と兄上が思い返したのかどーかわかりませんが、兄は刀を収め、自分は疲れたんで明日の昼まで寝てる予定、父上に言うのは明日の昼以降、と突然言い出します。

要するにその間に逃げろと言う訳で、源次郎と松(最初に呼ばれて茂誠と再会済み)はほっと胸を撫で下ろします。

●翌朝、昌幸は息子たちに、織田信長から呼び出しを受けたことを伝えます。

昌幸は次男には同行を、長男には留守居役を命じるのですが、兄上、これにもまた大ショック。「私も一緒に行きたい、どうして父上は私をないがしろにするのですか(半泣き」

しかしパッパの、

「何を言っとるんじゃ。生きて戻れないかもしれないのに、お前を連れて行けん。お前は真田の嫡男じゃ。儂が死んだらお前がこの真田を率いて行くのじゃ」

という言葉にあっさり復活。兄上、ちょろいよ!

●源次郎は「兄上の目となって織田信長を見てきます」と諏訪へ旅立つのでした。

伏線、蓄積中。

今回もいろいろ今後への伏線の仕込みを感じました。

特に長男、次男の格差ね。本命櫛と義理櫛の格差もそうですが、真田丸は格差を格差としてまんま扱ってるシビアさがいいです。これが今後各人の運命にまんま関わってくるんですよね。

クライマックスへの仕込みを蓄積して行く。

これまでの蓄積が、いざその時が来たときに、想像以上のすばらしいドラマを生み出したりする。

視聴者は期待を膨らませることができる。

多分、年末まで全力疾走を強いられると思いますが、喰らい付いて行きます、最後まで。

っていうのが、三回を見終わった感想ですね。

あー次は信長だ!これまた楽しみですね。アデュー!

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