真田丸 第二回「決断」レビュー〈1〉featuring 武田家。亡き信玄公の亡霊、勝頼さま自刃、家康の前世は勘助。

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テンション高めで飛ばし続ける大河「真田丸」第二回も大盛況。視聴率は大河ドラマにしては久々の20%超え。

http://togetter.com/li/927513

BS先行放送、再放送、NHKオンデマンド、録画もあり、昔とは違うとは言え、これだけ面白くて、ゲームという他分野ともコラボして、やっとやっと20%を越え、なんだねえ…

そっちにびっくりしたわ。

まあ、レビューに言ってみましょう。今回は、武田家の滅亡と真田昌幸の迷い、徳川家康とその家臣団の紹介の回でした。

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真田家ご一行の多難

●岩櫃城をめざし、甲斐を進む真田家ご一行。

「十国峠を使わず、夜盗を避けて遠回りする、今夜は軽井沢に一泊」…ここで何故か信長マップが出ない。

第二回は要素モリモリ過ぎて、多分尺が全然足りず、入れられなかったんだと思います。が、でもここは現地の地理とか、移動ルートとか軽くでも見たいとこでした。

内容モリモリ批判は反省しました。

http://hansu-aid.xyz/post-1748/

●母・薫は山と緑、畑の景色に見とれ…るフリで無理矢理休憩します。マンマはもう歩きたくないそうです w w

それでも、京都から来たときは、なんという田舎かと思ったけれど、今となっては慣れ親しんだ、美しい景色じゃ、とフリにしてもいいこと言う薫マンマ。

でもまあコントなんですけどね(むしろお約束)。ここでひとしきりコントした後、一行はおもむろに夜盗に襲われます。夜盗は避けたはずだったのに、さっそくすぎ! あれはフラグだったのか。気づかんかったー。

●夜盗は、一行の兵糧を狙う付近の百姓連中でした。飢えた百姓は夜盗化するっていう戦国のリアル(をちゃんと書いた三谷幸喜は偉い)。

源次郎は兵糧の代わりに薫マンマの単衣・打ち掛けなどなど、綾絹をまいて夜盗を避けます。なんとかうまく躱せそう…と思ったら、姉の松が夜盗の一人に連れ去られかけていました。

あわてて松を助ける源次郎ですが、命を奪うことはできず、戸惑っているうちに反撃されて打ち倒されてしまいます。

信幸が助けに入って夜盗を斬り、源次郎をどやしつけます。「迷うな、お前のためではない。一族のためだ」。

 真田と武田の対比が描かれる

●岩櫃の昌幸パッパは信幸の書状を受け取り、勝頼が岩殿城に向かった事を知ります。

すぐに小山田信茂の裏切りに思い当たったパッパは、佐助を岩殿城に差し向け、御屋形様の無事を確かめるよう命じます。

●しかしその頃、既に勝頼は最期を覚悟していました。武田家ゆかりの天目山を目指す途上、田野村での最期の場面です。

最期まで付き添った跡部信秋は、昌幸を信じなかった事を悔います。

しかし、勝頼は死の間際にもかかわらずうっすらと笑みを浮かべて、武田信満の死地である天目山の麓で自分の運命も潰えるという運命に面白みさえ感じているのでした。

「因縁というのは実におもしろい」

多くの人に振り回されて来た勝頼には、自分の運命を導いて来た「因縁」というものが他の人よりもはっきりと見えていたのかもしれません。

●シリアスとコントを行き来するのがデフォの真田丸なので、ここでおもっきり肩の力を抜いたコントが差し込まれます。

目立たないよう百姓の扮装に着替えることにした真田家ご一行。服だけ変えてみたものの、やはりどこかシャキっとしていて化け方が甘い。

源次郎「顔に泥を塗ればいいのでは?」。誇り高い公家出身のマンマは抵抗しますが「誰よりも気品に溢れているのですから、誰よりも泥を塗らなくては」と信幸にたっぷり泥を塗られてしまいます。

ちなみに、マンマ以外の方々は、生きるためなら仕方ないといいつつ、楽しんでました。このへんも真田家の家中のカルチャーの表現ですね。積み上げ積み上げ。

●この顔に泥を塗る作戦…と書くと意味深。生き残るためなら自ら泥を被ることもいとわない、ということの暗に表現しているのかもしれないね…は思いのほか有効。

通りかかったどこぞのご家来衆(警備中かなんかですかね…)をやりすごす小芝居もばっちり入りまして、視聴者に一息つかせたところで、シリアスに戻ります。

武田勝頼公、最期の場面です。

信玄公の亡霊

●今や手勢40人足らずとなった勝頼に、織田勢の攻撃をしのぐ力はありません。「もはやこれまで」と勝頼は自刃を決意し、父に詫びます。

その時、勝頼の耳には軍馬のいななきが聞こえ、勝頼の目には亡き父・武田信玄公の幻が…

信玄公が息子を迎えに来たのです(泣)。

勝頼は脇差しを置いて、「お怒りでございますか?」と、必死に父親に語りかけます。

跡部たちの目には何も見えませんが、「父上」と空に向かって語りかける勝頼の様子からそれと察し、介錯の刀を降ろして勝頼の後ろにしずかに跪くのは信玄への敬意の表現として良かったですね〜〜。

こういう所作はお約束なんだけど、これがちゃんと出来ない大河はあかん。

●もの言わぬ父親に語りかける勝頼は、次第に一人の人間、父の息子に戻っていきます。

最期の言葉は「今からそちらに参ります。四郎をたっぷり叱ってくださいませ」と少し甘えたような、ほっとしたようなものでした。

武田家を滅ぼすファザコンの伝統をこんなに格調高く、美しく描写してくれてありがとう(号泣)。

悲壮で儚く気高かった勝頼さまが、亡霊に話しかけて行くうちに生気を取り戻し、最期を迎える形になって、すごく良かったです。

平さんもインタビューで、これだけはやり遂げたという清々しい気持ちで腹を切った、とおっしゃっていましたが、脚本と、演出と、演技が起こしたすばらしい化学反応でした。

私も勝頼のためならいくらでもポエムがかける。

そうは言うけど、どうするつもりだったん?

●岩櫃城では昌幸が自室で物思いにふけっていました。

ふと、手の中でもてあそんでいたクルミが割れ、昌幸が不吉な思いに囚われた時、ホラ貝の音とと共に信玄公の亡霊が現れます。

昌幸にも何も言わず、目だけで何事かを語り、静かに消えていく信玄公…

昌幸は、風の音と共に戻って来た佐助の暗い表情もあわせて、すべてを察します。

「儂の言うことを聞いて、ここに来てくだされば…」

(私はてっきりパッパは小山田と同じ事をするつもりだったのだと思っていたので、ここには多少驚きました。御屋形様を岩櫃に迎えて、どうするつもりだったんでしょうか?)

昌幸は「御屋形様、儂に何を託された?」と泣きます。

…といったところで、前半終わり。後半は〈2〉で。

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