ダウントンアビー season 4 #1「動き出す時間」リアルもドラマもピラミッドの頂点に立つのはだいたいババアである。

2015年、空前のアカン作大河を視聴するというムチに対する飴ちゃん。それが海外輸入傑作ドラマ、ダウントンアビー s2とs3。

初子が生まれたばっかりのマシューが、第一次大戦を生き延び、戦後のPTSDに苦しみ、さらに婚約者の急死やらで苦労を重ねたマシューが、なんと自動車事故で…というs3の最終回から待たされに待たされたあげく、真田丸と同日にs4放送開始とか、視聴者なめんな^^

正直言うと、花燃ゆの大奥編とか、群馬編と同時に放送してくれれば、あんなに辛い思いをしなくてもすんだ気がします、はい。

が、そんな水で薄めるような策を取らないnhkドラマはほんと最近攻めてる

なんてことを思いながら、s4は感想を残しておこうと思います。後の時代のために。

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お帰り、メアリー

s4の第1話は、主に、マシューの死後、ショックから引きこもり、少し頭がおかしくなっているメアリーが正気を取り戻すさまが描かれます。

頭がおかしくなっているって言っても、誇り高い伯爵令嬢であるメアリーなので、キチ方向に崩れてはいません。

むしろ、決して崩れない方向。泣かないし、生まれたばかりの息子ジョージの世話もできない、というか、マシューの忘れ形見である赤ん坊を愛する気持ちもない。

マシューがいないという現実から進めないメアリーを、伯爵が囲い込んでます。半分は娘を守るための過保護ですが、もう半分くらいは孫のジョージの後見人として、ダウントンを再び自分の手中におさめるという打算のため。

ジョージの母親であるメアリーが、マシューの遺志を継いでジョージに財産を確実に残すために私も経営に参加するわ!なんて言い出さない方が都合が良いんですね。

義弟であるブランソンはそんな伯爵の思惑を察知して、メアリーとジョージ、そしてダウントンの将来を心配しています。

義弟と父

思えば、最初の頃は高慢で嫌な女だったメアリーが、駆け落ち同然で結婚したシビルとその夫を家族につなぎ止めるために、あれやこれやと世話を焼き、平民で使用人だったブランソンの気持ちを思いやる優しい義姉になる、というのは、メアリーの成長が一番よく表現されたところだったんですよねー。

で、そのメアリーの成長が何によってもたらされたかというと、もちろんマシューとの愛もあるんですけども、弱みを握られての婚約という悲惨な状況を知ったとき、娘の幸福を優先した父親の家族愛なんですよね。

その父親の伯爵が今は…と見ている方はすごく残念な気持ちになるんですけども、もともと伯爵は思いやり深い反面、ちょっと子供っぽいところもある人物として描かれているので、まあこれは仕方がありません。

伯爵がメアリーを過保護に守っていることもあって、どんどん頑なに自分に引きこもるメアリー。アンナ、カーソンさん、バイオレット様の言葉も届かないのですが、それでも相手を思って言い続けるって大事なんですね。

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あの頃のメアリーが戻って来た

イーディスが不倫を続けていることを父親と心配していたメアリーは、ふとした拍子にマシューのことを口にします。イーディスの不倫相手のグレッグソンとマシューは一緒に釣りに行って、そこで相談を受けたりしてたんですね。

マシューはグレッグソンになんて言ってたのかしら…とメアリーは思い、それによって彼がこの世にやり残したこと、彼の遺志というものがあることに気がつきます。

賢いメアリーは自分の置かれている状況……マシューの遺志を守って引き継いでいくのは、妻である自分の義務であり、自分しかいないこと、父親が自分を守っているのは愛情のためだけじゃないことなどなどですね…を瞬時に悟る。

そして正気に戻ったメアリーは、まず自分のために無礼を承知で忠告してくれたカーソンに礼をいい、その時、自分は死者の国にいすぎたわ…と少し前の心境を話して、堪えきれずに一瞬だけ嗚咽する。

亡霊のようだったメアリーがその瞬間にわっと生気を帯びる。役者さんてすげえ。

メアリーは以前の調子を取り戻し、小作人たちとの食事会にも出席して、聡明さと美しさで彼らを魅了します。

メアリーはちょっと調子がいいところもあるんですけど、やせ我慢気質で可哀想な目にも散々あってきた女。そしてちゃんと自分で階段を登って来た女。

家族も、使用人も、あと視聴者もw みんなメアリーの元気な姿をみて喜びます。がんばれ主人公♥︎ というのが記念すべきs4第1話でした。

今回もバイオレット様が最強

さて、ダウントンアビーは実力社会であり、社会的階級とは別なヒエラルキーによってピラミッドが形成されているのですが、そのTOPに君臨するのは、現伯爵の実母・前伯爵夫人バイオレット様です。

ババアとか呼んですみません💦 でも畏怖と尊敬と親しみを混めて、敢えて呼ばせていただきましょう。他にちょうどいい言葉が思いつかないし。

今回はマシューの死によって運命を狂わされた人々のフォローに駆け回るバイオレット様が描かれます。

伯爵家でただ一人マシューの墓石の設置に立ち会い、マシューの母イザベルを慰め、主を亡くして失業したモールズリーさんを再就職させるべく食事会を開き、絶望から立ち直れないメアリーに「あなたを愛しているわ」と伝えるバイオレット様。

どのバイオレット様も愛に溢れて素晴らしかったですが、一番素晴らしかったのは、メアリーを過保護に甘やかして現実を取り戻させる努力をしない伯爵を、

「メアリーの過ちは大目に見るけど、貴方の過ちは許さないわ」

と、ギロっと睨むシーンでした。すべてを見通し、ダウントンを統べる大天使バイオレット様の面目躍如といったシーンでした。

マギー・スミスがこの役を全うする事を切に願います><

トーマスはどこに行くのか

ダウントンの竜虎の片割れ、オブライエンは冒頭で出奔同然にダウントンを辞し、伯爵の従兄弟の夫人付きの侍女となってインドにいってしまいます。

s3でトーマスと食うか食われるか、低レベルなのに緊迫感溢れすぎる戦いを繰り広げたオブライエン姉さんが卒業してしまって本当に寂しい><

残されたトーマスはどうしているかというと、相変わらずものすごく性格が悪いんですが、その性格の悪さが、自分と同種の下衆を他の人より早く見抜いてダウントンを守るという意外な方向に発揮されていました。

伯爵の孫たち、死んでしまった末娘シビルの娘シビル(シビー)、メアリーとマシューの子ジョージの乳母ウェストさんは、ドラマ中で確かに嫌な女、同じ使用人のくせに、階下の使用人を差別する女として描かれました。

が、まさかトーマスが伯爵夫人(コーラの方ね)に告げ口したように、仕事をさぼってシビーを差別的に扱ってたなんて、思いもよりませんでした。気がついたのはトーマスだけ! いやトーマスも、単なる嫌がらせだったかもしれませんけどw

しかし結果オーライ。本当に仕事をさぼっていたどころか、シビーに下品な罵倒を浴びせていたウェストさんはコーラによって即日解雇され、トーマスはコーラからおかげで子供たちを守れた、と大変感謝されます。

…性格の悪いホモの男→塹壕でぼろぼろの衛生兵→うまい話に騙されて全財産を失い、哀れに泣く男→副執事と出世するも恋する相手にこっぴどく拒否される→不滅の愛で友情を取り戻す男…と進化して来たトーマス。

彼は今後どういう方向に進化するんでしょうかw 楽しみでなりませんww

複数のプロットが行き交う贅沢なドラマなのです

その他、気になった筋といえば、

●カーソンさんのお笑い芸人時代の相棒グリッグさんが、ヒューズさんの斡旋でイザベル・クローリーの家に引き取られる

●モールズリーさんの再就職問題

●ブランソンを誘惑した肉食女エドナがオブライエンの後任に

●イーディスの不倫相手グレッグソンは、精神病の妻と離婚するためにドイツ国籍を取得するらしい。サイテーだが、自分のために4年も戦った敵国の人間になるというグレッグソンにイーディスはメロメロ

●デイジー、アイビー、ジミー、アルフレッド。若手使用人4人の恋愛模様

●バレンタインにデイジーになんのカードも届かないのは可哀想だからと、上司のパットモアさんが超いい人

●ダウントンのキッチンも機械化の流れ

●メアリーと伯爵の領地経営を巡るこれからのバトル…

贅沢にも程がありますね♥︎

画像転載元:ダウントンアビー公式サイト|スターチャンネル

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